2014年03月 : 風白狼日記

風白狼日記

Yahoo!ブログから移転してきました。 ほぼ過去の記事残しておく用。気ままに書いていきます

2014年03月

 第10話 命狙われて
 
 別次元に“跳躍”し、ルビネスは目標物をとらえる。剣のような物を一振りすると、魔法の刃が放たれた。それは遠くにあった黒いもやを切り裂き、消滅させる。出来は上々。あとは、性能と実用性のデータを集めるだけだ。
 
 
 突然、背後から魔力でできた鎖が飛んできて、ルビネスの体を締め付けた。ルビネスはよける事もできたが、敢えてそうしなかった。
 
「あなたがルビネスね。それにしても、本当にマジデンを連れていないなんて…」
 
 声と共に、一人の退魔少女と彼女のマジデンが現れた。驚きと感嘆の入り混じった声だった。対するルビネスは、あまり表情を変えようとしない。
 
「へえ、おれを知っているのか。そんな奴に出会ったのは今日が初めてだぜ」
 
 魔法少女達の前に何度か現れたものの、名前や素性を明かした事は一度もない。どこから割り出したのか。ルビネスには、十分な驚きだった。確かに自分はマジデンを連れていないし、何かと印象に残りやすいかもしれないが。
 
「ええ。天王寺マコトのことを調べていたら、あなたの名前が出てきたの。あのよく分からない天王寺マコトに協力する物好きがいるなんて、正直驚いたわ」
 
 口元こそ笑ってはいたが、眼光や声色からは威圧感がにじみ出ている。こちらに有無を言わせる気は微塵もないのだろう。物好き、か。あながち間違いではないな。ルビネスは独りごちた。そんなルビネスを無視して、少女は話し続ける。
 
「あなた、彼女のお気に入りみたいね。魔武具やアイテムの開発で、多く貢献しているとか。私はあの人の野望を止めたいの。なにか、嫌な予感がする。あなたに直接の恨みがある訳じゃないけど、少しでも、若い芽を摘んでおきたい。…その前に、いくつか聞いておきたい事があるの。」
 
 そこで、少女は一旦話を切った。
 
「あなた、フルネームは? 名字くらい、あるんでしょ?」
「…ただの“ルビネス”さ。今はファミリーネームを持っていないんでね。」
 
 その答えに、少女は眉間にしわを寄せた。しかし仕方のない事なのだ、そういう文化なのだから。
 ルビネスの住んでいる世界では、子供が生まれると、その夫婦のファミリーネームを付ける。しかし、成人すると親と縁を切って独立する、という意味を込めて、ファミリーネームを失う。そして、結婚すると夫婦で新たなファミリーネームを決め、子供に付けるのだ。だから、成人未婚者であるルビネスは、ファミリーネームを持っていなかった。ちなみに、サファイも同様である。
 
「そう、じゃあいいわ。もう一つ聞きたい。あの天王寺マコトは何をしようとしているの?あなたなら、何か知っているんじゃない?」
 
 眉間にしわを寄せたまま、少女が尋ねる。ルビネスは縛られたまま、可笑しそうに笑った。
 
「あの方の目的…ね。さあな。おれに分かる訳無いだろ。」
「本当に何も知らないの? 隠していたら承知しないわよ。」

 
 冗談っぽく笑うルビネスの態度に、少女はすごんだ。だが、ルビネスは表情を崩そうとしない。

「ああ、知らないな。あの方が、膨大な量のマイナスエネルギーを集めて何かしようとしてるってことしか。…その先は憶測でしかないからな。」
「マイナスエネルギーを集める!? そんな! 天王寺マコトの言っている事は矛盾しているじゃない!」
「なんだ、知らなかったのか。そう、あの方はマイナスエネルギーを集めている。あんたも持っている、マジデンこと“EMトランサー”を使ってな。」

 表向きでは、天王寺マコトは『マイナスエネルギーの浄化』を謳っている。だが、事実はそれとは矛盾する、マイナスエネルギーの収集だった。このことを伝えたのは、この少女に味方したかったからではない。彼女の、いや、彼女のマジデンの反応が見たかったのだ。深刻な面持ちでこちらを見つめている様子からすれば、“彼”は独立マジデン、クリアのようだ。ルビネスの作った物ではなかったが、それは認識できた。

 
「ま、安心しな。あんたのマジデンはそれには加担してないから」
 
 分かったかのようなルビネスの発言に、少女は怪訝な顔をした。だが、すぐに険しい顔つきになる。
 
「貴重な情報ありがと。でも許して。私はあなたを倒さなくてはならないの」
 
 言うが早いか、退魔少女は攻撃魔法を放った。だが、光が包む直前に垣間見たルビネスの表情は、余裕の笑みだった。
 
 直後、少女の魔法はかき消された。それどころか、ルビネスを縛り付けていた鎖も霧散した。口の端をあげて笑うルビネスの表情が、いやに印象に残る。
 
「悪ぃな。こんなとこでくたばってるわけにゃいかないんでね。」
「!! そんな…魔力を押さえる鎖が…割れた!?」
 
 少女は唖然とし、驚愕した。魔力を押さえ、魔法を使えなくする鎖だったのだが、所詮ルビネスには通用しなかった。ルビネスは白い光を反射する石を取り出した。

「おれもあんたにこれ以上かまっていられるほど、暇じゃない。」

 
 言うやいなや、手に持った石から眩い光が放たれた。目もくらむような激しい光が、辺り一面を包み込む。目を開けている事ができず、少女は思わず目をふさいだ。
 光が収まったあと、ルビネスの姿はどこにもなかった。

時間の流れって早いですね……
なろうの活動報告にも書きましたが『マイペース☆ファンタジー』は1年8ヶ月でユニーク30000万人を突破しました
 
さてさてタイトルの話ですが、まずは今年のバレンタインを振り返りましょう
確か全国的に積雪した日ですね
私のところも数センチほど積もりました。
で、そんな日だというのに下着を買いに出掛けて、そのついでにアニメイトに寄ったんです。
そこで『ももも怪レストラン』という面白そうな漫画を買ったら、
バレンタインフェアとかでメッセージカードがついてきました
7種類くらいのうち2つ選ぶことができたんですが、
どれも知らないっていう
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とりあえずこの2つをもらってきました。ちなみに選定基準は直感。
しかし愛着のないキャラのカードをもらってもいつの間にかゴミになっちゃうよなーと思い、
Twitterで欲しい人がいないか呼びかけたんですね。
で、どちらも引き取り手がありまして、一人には直接、もう一人には郵送で小さなチョコ二つ付けて渡したと。
 
 ホワイトデーのお返しなんて考えてなかったんですが、どうしてもお礼がしたいと言われまして、
先日郵送で送られてきた、本人曰く「ダークマター」がこちら
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…………
 
私が送ったのより豪華じゃないかっ!!
 
「お返しは100倍でね♪」とか頼んだ覚えはないよっ!?
そりゃ手作りチョコ(?)の方は見た目は悪いけど食べたら美味しかったし、
もう一方は何となく高そうな市販のチョコだし……
私がかけたお金や手間よりだいぶかかってるだろうと。いや雪の中歩いてくるのは大変だったけれども
かえって申し訳なかったかなと思うのです
 見かけより誠実な29歳の男性だなぁ
 
 それはそれとして、もらったらちゃっかり食べるんですけどね
以上、ホワイトデーのお返しの話でした。

神聖なる悪魔
 
 この世界には、魔物と呼ばれるものがいた。人々は魔物から身を守るために、学校や道場で武術を学んでいた――――
 一人の生徒が、くずれ落ちる。すでに何人かが、そこに倒れていた。
「へっ、この学校にはオレ様にかなう者は1人もいないのか?」
 ニヤニヤ笑いながら、1人の男が言った。周りにいた数人の取り巻きたちも、わいわいとはやしたてる。と、男の前に、一人の人物が現れた。
「我はこのディティール校の4年2組、アクア・セトリック。即刻ここから立ち去れ。」
「オレはサーズ校の7年5組、ガルア・レーニア。お前がオレに勝てたら出ていってやらあ。」
 ガルアと名乗った男は剣を構え、ニヤリと笑った。対してアクアのほうは武器を持っておらず、素手で構えの姿勢をとった。双方同時に駆け出す。
 勝負は一瞬でついた。アクアの拳がガルアのみぞおちに入り、そのまま男は飛ばされていった。周りは騒然とした。取り巻きの一人が言った。
「アクア・セトリック? まさか“悪魔の右腕”を持つといううわさの…?」
 ガルアとその取り巻き達は、蜘蛛の子を散らすように逃げていった。
 

 ふと闇の気配を感じて、顔を上げる。少年はあたりを注意深く見回す。と、しげみから巨大な魔物がおどり出た。すかさず剣を構え、切りつける。だが、魔物はたいして効いたようすもなく、毒々しい色の煙をはき出した。しまった。少年はまともにその煙を吸ってしまった。視界がゆがみ、意識が、暗転する。
 何人かがその周りに集まるが、誰も近寄ろうとしない。立ち向かえる者が、いないのだ。突如、黒い影が現れたかと思うと、魔物が後ろにすっとばされた。現れたのは、長い茶髪をもち、黒い長袖ジャケットを着て、手袋をはめた、アクアだった。だが、飛ばされた魔物の方はさしてダメージもないのか、奇声をあげながら向かってくる。
「ふん、言葉も話せないのか。大したことないやつだ。」
 冷ややかにそう言い放つと、アクアは右の手ぶくろを外し、そでをまくった。向かいくる魔物に対し、腕を振り上げる。ギャアアアという奇声とともに、魔物は肉片と化し、絶命した。アクアの右腕は、魔物を切り裂いた腕は、大きく変容していた。腕は黒い外骨格でおおわれ、異様なほど二本の指が伸びている。まさしく、“悪魔の腕”と呼ぶにふさわしかった。


~あとがき~
 高1のころ、つまりこのブログを始めたばかりの頃の作品です。
妹たちとやった交換日記に手書きで書いてありました。
黒歴史ですね……実はもう一つ、アニメ版ポケットモンスターダイヤモンド&パールの二次創作、
『恋するミミロル』なんて作品も収録してありました。
 
 時期が時期だからか、相変わらず「アクア」がいます。
そして後半に出てきた少年は絶対にシェランだなーと。
今のままでは何が「神聖」なのかわかりませんし、気が向いたらリメイクしたいと思います

誰がためにその身を燃やさん 登場人物
 
本編のネタバレを含んでいることがあります。あらかじめご了承ください。
 
 フィルバー
性別:男
年齢:約500歳
種族:人型モンスター
属性:炎
髪の毛:赤髪、短い
 本作の主人公。一人称は俺。
 人の姿をした炎のモンスター。ガロウザ火山にあるカンザラ城の城主であり、魔王軍四天王の一人。過去の出来事により、人間嫌いになっている。
 人間と同じ姿をしているというだけの理由で、アクアの世話を任されてしまう。本人は決して認めないが、他を思いやったり他のために泣くことができる人間味あふれる人物。
 はじめは気にくわなかったが、徐々にアクアに惹かれていく。それが、どんな結末になるとも知らずに――
 

 アクア
性別:女
年齢:16歳(見た目)
種族:? 人間と狼のモンスターのハーフ
髪の毛:茶髪
瞳の色:深い緑
 魔王によりカンザラ城に連れてこられた少女。大部分は人間だが、犬耳とふさふさの尻尾を持ち、膝から下は茶色の毛で覆われている。普段はそれを隠すため、黒いコートとフードをかぶっている。
 人間として暮らしていた頃は特定のチームを組まなかったため、“放浪の助太刀士”と呼ばれることもあった。
 人間と狼のモンスターの間に生まれたハーフであるが、人間として育てられた。しかし人でないため馴染むことができず、さらには人間の母親も他界してしまったため人間として生きることに限界を感じ、自殺を図る。
 

 魔王
性別:男?
年齢:500歳後半
種族:人型モンスター
 モンスターを統べる王。大柄な人間の男性の姿に変化することが多い。普段は魔王城にいる。アクアを拾い、フィルバーに預けた張本人。
 

 ジェーン
性別:女
年齢:約300歳
種族:半獣半人のモンスター
属性:水
 上半身は人間の女で下半身は蛇、背中にコウモリの羽を付けたモンスター。魔王軍四天王の一人。
 

 フィラム
性別:不明
年齢:130歳
種族:火の玉モンスター
 カンザラ城に住む、青白い火の玉のモンスター。魔王からの伝令をフィルバーに伝える役割。
 

 ウィンミル
性別:女
年齢:約600歳
種族:半鳥半人のモンスター
属性:風
 背中から鷹のような翼が生え、鳥足を持つモンスター。元魔王軍四天王の一人だった。200年前に人間に助けられ、それをきっかけに人間とモンスター双方がわかり合える世界を目指すようになる。しかしモンスターに対する反逆として、魔王に破門されてしまう。
 

 セイヤ (星夜)
性別:男
年齢:28歳
種族:人間
武器:槍
 人当たりのいい温厚な冒険者の青年。ハクヤとともに旅をしている。
 

 ハクヤ (白夜)
性別:男
年齢:23歳
種族:人間
武器:幅広の大剣
 武器同様に乱暴な物言いをする、冒険者の青年。だが根は優しく、ぶっきらぼうなだけである。年上のセイヤを慕っている。
 

 ウールグ
性別:男
年齢:不明
種族:狼のモンスター
 フィルバーの部下であり、アクアの父親。大きな狼で、熱に強い毛皮を持っている。戦闘力・知略ともに優れており、フィルバーに重用されていた。とある村で人間の女性と駆け落ちし、アクアを授かる。だが十年前に人間に殺され、消息不明になっていた。倒された後に毛皮が人間の家具となっていたが、それをフィルバーが見つけ、アクアに手渡される。
 

 リュウジ
性別:男
年齢:18歳(アクアの回想時15歳)
種族:人間
武器:片手剣
 アクアを人間として認めてくれた少年。当時は若くして一人で魔物退治をしていた。現在は凶暴化するモンスターに備え、2人の仲間とともに旅をしている。
 

 コウライ
性別:男
年齢:22歳
種族:人間
武器:トライデント(三つ叉の槍)
 リュウジの腕を見込み、ともにモンスター退治をする青年。沈着冷静で判断力に長ける。
 槍に水の力を宿すことができる。その威力は絶大。
 

 サキ
性別:女
年齢:19歳
種族:人間
武器:杖
 リュウジを慕う魔導士の女性。思いはまだ打ち明けていないらしい。
 攻撃魔法のほか、回復魔法も得意とする。リュウジと組んで魔法剣を発動することもある。

魔法使いの世界 登場人物紹介
 
※注意:本編のネタバレを含んでいることがあります。
 
 ジン・ククリュー・フィーン・バイザー
性別:男
年齢:20歳
出身国:バイザー
利き腕:両利き
髪の毛:黒の短髪
目の色:赤みがかった茶色
 本編の主人公。一人称は俺。ただし将軍としての職務を果たすときなどは私。
 バイザー王国の王族だが、第4王子のため武士道を歩む。16歳のとき将軍になり、軍を指揮する実力派。主に飛空艇部隊の指揮を執り行う。普段は1本の刀を両手持ちするが、状況に応じて二刀流で戦うこともある。また、魔力も高く、雷撃を得意とする。
 どんな相手にもひるまない勇敢な性格。また人の冗談やイヤミを軽く受け流すことが多い。文化的な事には興味がなく、時にずれた発言をすることもある。極端に酒に強く、酔いつぶれるのはごく稀。
 侵略に乗りだした国と王に不信を抱きつつも、逆らえないでいた。城が石化したのはバイオ諸島へ攻め込んだときだったため、石化を免れている。その城を見たときは驚き、「気が狂ったかと思ったほど」だったという。その後は別荘に移って1年を過ごした。
 なお、『デザーテッドカンパニー』における設定はこちらを参照のこと。
 
 
 ユウカ・ナナウェイ
Arthurさんより ユウカ
(イラスト:Arthurさんより)
性別:女
年齢:16歳
出身国:バイザー
利き腕:右利き
髪の毛:茶髪で腰まである長髪
目の色:澄んだエメラルドグリーン
 雨の日にジンと会う。一人称はおれ。
 幼いころに盗賊団に拾われ、自らも盗賊となる。10歳から単独で行動するが、14歳のときに捕まり、収容所でウェールと会う。笛に魔力を宿したり、一瞬で城全体を石にするなど、人並み外れた魔力を持つ。また、山で暮らしていたため、脚力もある。極端に酒に弱く、ワイン二口で二日酔いする。
 男勝りの言動をする、明るい性格。自分の都合で人を使う者を嫌っている。ウェールに淡い恋心を抱くが、想いは届いていないらしい。
 なお、『デザーテッドカンパニー』における設定はこちらを参照のこと
 正体はマリンの双子の姉、アクア・セトリック。ユウカの名前はイーグレットに拾われた際につけられた。幼い頃誘拐され、笛の力を使って“死の谷”を作り出してしまった。自分の力を恐れるあまりしばらく口が聞けなくなる。イーグレットらと暮らすにつれ平民の生活を知り、彼らを助けるために盗賊になる。イーグレットらが掴まった後は怪盗アシラとして単独で活動する。
 
 
 ウェール・ヴァナウォッカ
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(イラスト:Arthurさんより)
性別:男
年齢:24歳
出身国:マンド
利き腕:左利き
髪の毛:金髪で肩にかかるくらいの長さ
目の色:スカイブルー
 ユウカと同じく、雨の日にジンと出会う。一人称は私。
  もともとマンドに仕える騎士であったが、侵略を続ける祖国に反感を覚え、軍を抜ける。のちにバイザーへたどり着き、収容所の更正官として働いていた時に、ユウカと出会った。
 医療魔法が得意でメンバーの回復役となる。喋り上戸。
 戦いを好まない、穏やかな性格。ショックで言葉を失っているため、ジェスチャーかユウカ越しに言葉を伝える。が、決してしゃべれないわけではない。
 不信感をあらわにしていたユウカを抱きしめたことがそもそもの間違いであったと悔いている。ユウカの力を利用しようとしたバイザー王に操られ、ユウカを連れ出した。それが彼女を悲しませ、城の石化に至ったと思い込み、誰にも言うまいとして口を閉ざす。
 
 
 レイン・マクロイラー
性別:男
年齢:25歳
出身国:マンド
利き腕:右利き
髪の毛:短い銀髪
目の色:青紫
 マンドに仕える騎士。洗脳されたうえに魔物に姿を変えられていた。一人称は俺。ただし、エピローグのみ「私」と言っているシーンがある。
 ウェールの親友であり、良きライバルでもある。マンドに忠誠を誓っているが、最近の王に不信を抱きつつある。助けられた事をきっかけに、ジン達と行動を共にする。時空を操る魔法を得意とし、剣術にも長けている。
 思った事をすぐに行動や言葉に出す、積極的な性格。正義感が強いが、空気を読まないのが玉に傷。
 
 
アカネ・フジワラ
性別:女
年齢:18歳
出身国:ナンカル
利き腕:右利き
髪の毛:赤毛の長髪
目の色:茶色
 バイザーに連れてこられていた、魔倉の少女。一人称はうち。取り込んだ魔力に内側から操られていたが、魔力を解放したことにより、正気に戻る。
 繊細な性格で、自分を責めてしまうことがしばしば。それでも、力の使い方はわきまえている。ちなみに“魔倉”とは、他人の魔力を自分の体にため込み、それを使うことができる人間のこと。溜めすぎると暴走することもあるが、アカネはかなり耐性がある。魔方陣を描いて『汝の力、解放せよ!』と唱えると外から魔力を解き放つことができる。
 
 
 キララ・セトリック(キララ・ミクロス)
性別:女
年齢:21歳
出身国:ジェシカ
利き腕:右利き
髪の毛:赤っぽい長髪
目の色:グレー
 ファオスに住む貴族の女性。一人称は私。
 セトリック家に養子として迎えられた。ミクロスは旧姓。マリンの義理の姉にあたる。魔力を“視る”事ができる、可視魔(かしまま)である。バイザーの国民的アイドルとして活躍している。ユウカとは少なからず関係がある。
 誰に対しても平等で優しい性格。ミーハー。
 
 
 マリン・セトリック
性別:女
年齢:16歳
出身国:バイザー
利き腕:左利き
髪の毛:長い茶髪
目の色:エメラルドグリーン
 ファオスに住む貴族の少女。一人称は私。
 キララを本当の姉のように慕っている。双子の姉がいるが、現在は行方不明。楽遊族(がくゆうぞく)の血を引き、ヴァイオリンの音色に魔力を宿すことができる。
 臆病な性格だが、自分のやるべき事はきちんとこなす、しっかり者。
 
 
 アクア・セトリック
 マリンの双子の姉。幼い頃に誘拐され、行方不明になっている。他作品の同名キャラとの関連については別ページを参照のこと。
 
 
 イーグレット・ナナウェイ
性別:女
年齢:38歳
出身国:バイザー
利き腕:右利き
髪の毛:やや短い黒髪
目の色:こげ茶色
 ユウカを拾った盗賊団“イーグレット”のおかしら。一人称は、私。ユウカの育ての親で、我が子のようにかわいがっている。イーグレットは飛空挺を有する盗賊団だったが、一度捕まり、現在は釈放されて運搬業をしている。
  勝ち気な性格で、些細な事は豪快に笑い飛ばす、おおらかな人物。ユウカの言動も彼女の影響がある。
 
 
 バイザー王
バイザー王国の現国王。本名は明記されていない。良き君主であったが数年前に操られて侵略戦争を起こした。止めようとした家臣や王子達は地下の牢屋に入れてしまう。元凶であったアカネの魔力を放ったことにより正気に戻る。
 
 
 ロナン
バイザーの第一王子。他の兄弟と同じく地下牢に閉じ込められ、石にされていた。助け出された後、一行に光の館へ行って光の加護を受けてくるようにアドバイスする。
 
 
 イヴォルー
バイザーの第二王子。本編中に名前は登場しない。いたずらっぽい性格。
 
 
 エクサ
バイザーの第三王子。本編中に名前は登場しない。ジンと年が近いこともあってか、ノリがいい。

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