梅雨の晴れ間を狙って、佐渡一周バイクツーリングの旅 [オートバイ]
自分は此処のところ毎年佐渡に行っています。
「佐渡ロングライド」は1年おきに出ているので、参加しない年は、天気を見て晴れが続く時を見計らって、観光目的で訪れます。
今回はオートバイで、何時も走っている佐渡一周のコースを、反対周りでのんびり見てみたいという事で、梅雨の晴れ間が続きそうな6月16日から、PCXの自走で、佐渡にツーリング旅行に行きました。
とはいえ、どうもその前日までは天候が危なそうで、タイミングとルートを選定して、半日は雨の中を進むのは止む無しと15日に宇都宮を出て、国道294号経由で福島に入り、会津若松経由のルートを選択しました。
最初の休憩は、那須の「道の駅伊王野」で、ソフトクリーム休憩です。
蕎麦の実入りという事でしたが、あまり良くわかりません(笑)
そしてコースの途中に「須賀川特撮アーカイブセンター」が有ることは確認していましたの、寄り道します。
ここは日本の特撮の技術的な伝統を継承しようという目的の歴史的特撮資産の保存と、特撮技術伝承を目的にした講座などが開かれているようです。
展示品などは限られたものに成っているようです。
まあ天気が良ければ一日で新潟港まで行ってそのままフェリーに乗るつもりでしたが、当初の計画では「雨天・山間・夜間」という、バイク走行の三大リスクが揃ってしまうので、少なくとも「夜間」を避けて磐梯熱海で宿泊する事にしています。
で、遅くなったお昼を国道8号線の中山峠にある「鞍手茶屋」さんで、けんちんうどんをいただきます。
このけんちんうどんは、野菜の旨味がしっかり汁に浸みこんだ美味しいモノでしたし、何より体が温まります。
実は結構な量でしたが、この日はこの食事が「昼夕兼用」で、夜はホテルで缶ビール一本とおつまみ程度という、自分の最近の食事パターンです。
翌16日は完全な悪天候で、とはいえ想定内の事なので、レインウェアやシューズカバー、防寒インナー等フル装備で走りました。
まあ走り出し前から降っていると憂鬱ですよね。
しかしこの日は、自分が走る郡山から新潟までの国道8号線沿いが、自分が走る時間に最も強い雨雲が被っていたようで、終始強い雨に降られてひたすら走っていましたが、最近のレインウェアは本当に優秀で、前回の雨走行試験の時もほとんど身体は濡れませんでしたが、それ以上の土砂降りの中半日走行していても、まったく体が濡れておらず、問題無しでした。
ま、気温が下がらなかった事と、PCXのカウルや追加したフェアリング、チンガードの恩恵もあり、タイヤの雨天グリップも十分で、臆せず雨天走行に挑めました。
今回乗るフェリーは12:30出発でしたので、自分は飛行機の時も含めて必ず1時間前に現着する事にしているので、11:15に佐渡汽船に到着です。
ここからフェリーの乗船に関しては慣れたもので、自動車、自転車、バイクで何度も利用している「お馴染みの場所」です。
今回2輪は2台しかなく、2輪が大体真っ先に乗船できるので楽でした。
出港後はさっそくお昼で、船内食堂で「ブリのタレかつ丼」をいただきます。
自分は普段魚介類が苦手なので手を出しませんが、佐渡に来れば話は別で(苦笑)脂がのって柔らかいブリが美味しかったです。
あとは船尾デッキで昼寝を決め込んで、体力回復を図ります。
佐渡発便お馴染みの、カモメの乱舞が見れますが、彼らはフェリーの巨大な船体を利用した「ドラフティング」で、なんと佐渡の両津港までついてきます。
よく見ると上手に負圧領域の気流をつかんで、ほとんど羽ばたかないでフェリーについてきます。
両津港に到着し、さっそく近場の日帰り温泉に向かいます。
佐渡はすっかり雨も上がって快適な気候でしたが、流石に半日も雨の中走ってしっかり体が冷えてしまったので、風邪をひかないように温泉で身体を温める事にします。
ここは両津から南、「加茂湖」の更に南に行った里山の麓にある「新穂潟上温泉」で、古くから地元の人が利用している温泉です。
泉質は塩泉で、ゆっくり浸かって体を温めるのにはちょうど良い温泉でした。
自分の旅行の場合、何よりその日の終わりに温泉に入って体の疲れをいやす事が優先事項で、これは車中泊でもバイクのツーリングでも同じ黄金パターンです。
この後はこの日の宿泊場所である「ドンテン高原ロッジ」に向かいます。
以前から気になっていた、山の上にある景観の良い場所のロッジで、とはいえイベントに使うのには場所がへんぴ過ぎて(苦笑)断念していたのですが、今回は念願かなって訪れることが出来ました・・・・が!
あー雲の中です(笑)
下界は晴れてきていたので、湿った風が山頂を超える時に露点に達してたちまち雲に成っているという、高度の高いところあるあるでした。
さてこの「ドンテンン高原ロッジ」ですが、おもに登山者やトレッキングの方が利用する「山小屋」で、宿泊施設はそれなりなんですが、此方のウリは食事でした。
ディナーがイタリアンのコースでしたが、例えば和牛や伊勢海老、アワビ等の高級食品を使うのではなく、佐渡産品の比較的ポピュラーな食材を中心に奇をてらわず丁寧に調理された素晴らしいコースで、このところ外食もほとんどなく、自炊で簡単なモノばかり食べていた事も有りますが、久しぶりに夕食をのんびり堪能することが出来ました。
これはディナーの時にお勧めしていただいた日本酒の冷酒で、スッキリとしていながら日本酒の旨味も豊かで、かつ料理と調和していて本当に美味しいお酒でした。
これは当然仕込まなくてはということで(苦笑)のちに沢根炭屋町にある、蔵元の「加藤酒造店」に寄って、大量に晩酌用に各種日本酒を購入させていただきました!
翌朝も起きてみれば雲の中(笑)でした。
天気予報では佐渡は快晴のはずで、まあしばらく待てば晴れてくるでしょう。
晴れてくれば高原の絶景が目の前に広がります。
山の朝の朝食は早く、7:00頃には山を下りて、海岸線に出ます。
しかし、あまりに天気が良くしばらく海岸線で寝転がって空を見ていました
なんだか急いで走り去るのがもったいなくなって、何も考えないでボケーとしてしまいました。
ここで「仮面ライダークウガ」のED「青空になる」のメロディが唐突に浮かんできて頭の中をぐるぐる巡っていました。
本日は海岸線を右に見て、反時計回りで両津から佐和田に行く、「佐渡ロングライド前半戦」の、佐渡島の北半周の予定です。
と、その前に郵便局で軍資金の補給です。
田舎に行くとコンビニもない所でも、郵便局はある場合が多く、そこのATMは使えます。
まあ、その為に郵便貯金の口座を作ったくらいです。
さて、いつもなら通過する「二つ亀」ですが、せっかくだから拝んでいきましょう。
あと今回は敢えて反時計回りのルートにしたのは、何時もの反対回りする事で、今まで見ていなかったものを、見たり見つけたりするという目的がありました。
此処は「大亀」ですが、これも何時もの反対側からみた写真で、いままで通り過ぎてきて、背中に広がっていた風景だったわけで、何度も来ている場所でも新鮮な感動がありますね。
この先に「大亀ロッジ」があり、そこの定番「ソフトクリーム」を食べて休憩します。
しかし、やはり佐渡は天気次第と申しましょうか、好天だと本当に青と緑尽くしの風景が広がります。
ここはサイクリスタなら知っている通称「Z坂」の頂上の、トンネルを出たところのカーブです。
まあ、此処の坂は巷で言われるほどの「難所」では無く、今の過積載(苦笑)の自分でも、ダメージを抑えてのんびり登りきることが出来ます。
本当の難所は後半戦に控えていますものね!
今回のコースで、見学するポイントはあらかじめある程度調べておきましたが、ここ「佐渡発酵株式会社」の甘酒もその一つです。
此方のメインは自然発酵による「どぶろく」で「山廃仕込み」という、加熱しないでろ過する製法で作られており、天然酵母で乳酸発酵させているという、日本でもおそらく此処だけで作られているもので、甘酒を味わいましたが、生まれて初めての酸味と旨味が強いヨーグルトにも似た味の甘酒で、オリゴ糖も含まれているとのことで、最近流行の「腸活」にもってこいのモノです。
この後、昨年のイベントで地元の方に伺ったブランド米を生産しているという、「棚田」をさがして見に行きます。
海岸線からは見えない、山の上に広がっている棚田で、これはかなりの絶景です。
佐渡のコメが美味しい事を知らない人は多いのですが、その中でもこのように山の中で山から引いた清流の水を使って生産されるブランド米は本当に絶品で、商品として首都圏に出回ることがほとんどないので知られていないとのことです。
自分は佐渡と言えば食事で一番楽しみなのが地元のご飯だったりします。
ま、水も良いわけですから、そうなると「日本酒」が美味しくないはずがありませんよね!(笑)
さあお昼・・・・なんですが、飲食店が無いんですわ(苦笑)
ここで色々探していたらを「お惣菜ひろ」さん見つけました。
メニューは限られていてお弁当を買いたかったのですが、予約分だけとのことでコロッケとチーズ入りのちくわフライを2個ずつ購入しました。
余り物と冷ご飯ですがと、温めてパックに詰めてサービスでいただいて、本当にありがたかったです。
優しい女将さんに近くの公園を教えてもらい、そこで海風に吹かれながらノンビリお昼を楽しみます。
こうなると急ぐ理由もないので、ラジオを取り出して音楽聞きながらお昼寝を決め込みました。
こういうスタイルは今後続けてみたいですね。
今回特にコレと目標を決めていないので、行き当たりバッタリで佐渡金山近くまで来ましたので、今回は鉱山の設備の歴史遺産である「北沢浮選鉱場」を見学します。
なんでも「佐渡のラピュタ」とか言われているようで、まあ言われてみればですかね(笑)
この日は早めに予定を切り上げて、相川に預託した宿に行きます。
ここは海岸線沿いにあり夕日がきれいな場所です。
次の日は佐渡の南半周の予定ですが、まず佐渡ロングライドの会場である佐和田から、コースを反対に辿る日程です。
ロングライド系サイクリスタにはお馴染みの場所ですよね。
しかし、毎度毎度最終盤のこの辺りは既に限界ギリギリで走って、まあ周囲の様子なんて見ていないんですわ(苦笑)
で、今回は出来るだけゆっくり走って、雰囲気を楽しみます。
此処は「素浜海岸」で自然公園に成っていますが、昨日まで走っていた風景とは随分雰囲気が違いますが、もともと佐渡島は南北は別の島で、地殻変動で海底が隆起するなどで、一つになったそうです。
佐渡はこの自然環境で「日本ジオパーク」に認定されており、島の自然環境がすべて貴重な財産とも言えますね。
そういえば、ここは佐渡ロングライドの最終エイド地点なのですが、一度もトイレに入った事が無かったですね。
まあ、出すもの出し切っていたのでしょうね(苦笑)
このまま海岸線沿いを一周・・・・出来ない部分があり、山側に上がって走っていると「ドコドコドコ」と聞き覚えのある和太鼓の音がして、「佐渡太鼓体験館」まで来ましたが、ここから海岸線までのコースが、実は佐渡ロングライドで最大の難関と言われている所です。
なにせ170㎞程走った後に出てくる険しいヒルクライムですから、ここで脚が終わってしまうサイダーも多くいます。
此処が昇り口ですが、この風景を見ると身が引き締まる・・・と言うより寒気がします(笑)
いったん海岸線を走りますが、また山の上に上りオーシャンビューの気持ちの良い道を「沢鼻崎灯台」を目指します。
その先にある展望台で休憩します。
ここも気持ちの良い場所で、別のライダーが東屋で寝転がって読書に興じていましたね。
本日の観光のメインは此処「宿根木の町並み」です。
JRのCMで有名になった場所ですが、昔からの佐渡の寒村の町並みが保全されています。
なかなか趣がありますが、基本古い木造建築とあれば、「防災士」としてどうしても気に成ってしまうのがまず「火災」で、何の対策も無ければあっという間に類焼して灰に成ってしまいます。
ちなみに天災や戦争以外で、近世で起きた大きな都市火災の多くは、風の強い日本海側で発生しています。
耐震性や海沿いなので当然「津波」も心配で、案内所にいる案内係に方にその辺りを聞いてみたところ、なんとその方は佐渡市で初の防災士に成った大先輩で、かなり真剣に対策を施しておられましたので、観光で訪れた方々は、安心してこの街並みを堪能できますね。
その方自分より一回り上の年齢で、昭和39年に発生した「新潟地震」も体験しており、此処も地震の後沖合まで海が引いた後に津波が来た事等をご教示いただきました。
流石に此処まで休憩なしで3時間ほど走っていましたので、町の中にあるカフェで休憩です。
さて先に進みますが、これもいつも横目で見て通過していた「佐渡国小木民族博物館」です。
此処佐渡島は江戸時代に大阪と蝦夷(北海道)を往復する千石船の「北前船」の寄港地で賑わったところで、ここは当時の船を現存していた図面から新規再生した船体が展示してあります。
お昼は小木港で行われているお祭りでと思いましたが、やはり自分は人込みは苦手で、早々退散します。
この先両津まで補給ポイントが乏しいので、内陸に入り羽茂という町ならコンビニ・ガソリンスタンド・ホムセンなどあるので、バイクのガス補給も済ませて、「りか亭」という食堂でお昼です。
ここは地元御用達の食堂で、こってりした味付けのオカズで大盛ご飯を頂くというスタイルのお店です。
そういえばここは2度目で、GoogleMapの記録だと5年前に来ている事に成っています。
て、そんなことも記録されている?ある意味怖いわ!
お腹も膨れてのんびりと海岸線を走ります。
イベントなどでは、ゴールする事が最優先なのでなかなか見れない所もあります。
幾つかの灯台を見て回ります。
佐渡一周線も自分が走り始めたころからは随分改修が進みましたが、まだ車が一台やっと通れるような細い道もいくつか残っています。
大雨や地震などで崖が崩落すると、容易に不通になりますし、過去にそれでコースの変更も有りましたね。
此方は佐渡島最東端の「姫崎灯台」で、なんか寂れていますが、かつては観光コースとしてにぎわっていた時代も有ったのでしょうか?
休憩所なども有りますが今は閉鎖されています。
佐渡も何度かの「観光ブーム」で賑わったことが有りましたが、最近は年々寂れていく方向にあるようです。
まあ、観光客を数多く呑み込んで消費するような「昭和型観光地」は全国軒並み壊滅の方向に向かっています。
佐渡の場合色々と「方向転換」を図っている所で、それが実ってくれるといいですよね。
早めに両津に着きそうなので、何時もとコースを変えて、加茂湖の南側から沢田を目指します。
ここで一般的な観光でないところを一つ。
かなり以前に偶然来たこの公園で自分の好物を見つけました。
これは航空自衛隊が要撃戦闘機として使用していた。ロッキードF104Jスターファイター、自衛隊のコードネームは「栄光」戦闘機ではないですか!
現地には何でコレがここにあるのかを説明するものが何もないんですよね。
子供が普通に遊具にしている所が見方によっては凄いです(苦笑)
このF104戦闘機ですが、1950年代でマッハ2を誇る高速機で、最大の特徴はこの主翼で、面積が小さくナイフのように薄い主翼で衝撃波を突破するように設計されています。
ほとんど紙飛行機ですよね。
また専門的に言うと、このインテークがキモで、三角のショックコーンで発生した衝撃波をダクト内に入れて、大気を圧縮して燃焼器に送ることで、音速を突破できるための高出力を得ています。
Ninjyaのラムエアシステムのようなモノ(かなり違うけど)かな。
佐渡にはこのほか、佐渡分屯所(山の上のレーダー基地)にF1戦闘機、赤泊港にT33練習機があるとの話で、次回のテーマですね(苦笑)
この時点でまだ15:00ですが、連日の疲れが出てきたようでここは早めに切り上げて体力回復を図ります。
まず、溜まった洗濯物をコインランドリーに行きます。
ここも前回の旅行で使ったところで、最近は何処でもコインランドリーが有るので、衣服類を少なめにすることが出来るのは、トラベラーにはありがたい限りです。
洗濯している間、近くの日帰り温泉で汗を流して早めに宿に入ります。
まあ、この歳だと夜の街に繰り出してウッハウッハするような元気は無いですねぇ(苦笑)。
もっともそういう事にもとより興味もなくなってはいるんですがね。
基本的にこれで佐渡周遊の旅は終了で、大変満喫出来ました。
翌日は基本帰路で、佐和田から小木港への移動です。
県道を使えばあっという間で、それでは面白くないと悪い癖が出て別ルートを選びましたが、案の定道がだんだん怪しくなってて(苦笑)。
結局林道の様な険しい峠を越えて海岸線に出ました。
帰路のフェリーは小木港から直江津港の航路で。自分が佐渡ロングライドに出ていた最初の頃は、新潟からの便がなかなか予約できないのでこちらを使っていました。
一時高速船が就航していましたが、佐渡汽船の経営悪化でフェリー便が廃止に成っていた時期が有りました。
この度メデタク再就航となりましたが、やはり平日だと乗船する車は少ないようで、今後も厳しい事は良そうに難くありませんね。
結構早めにつきましたので、お土産屋さんでソフトクリームを食べます。
おけさガキソフトを選びましたが、冷凍してある柿の実のさわやかな甘さと濃厚なミルク味のクリームの組み合わせがなかなかのモノでした。
ちなみに「みかん」とありますが、なんでも佐渡はミカンの栽培北限だそうで、島の南部では柑橘類の栽培が盛んに行われるように成っていました。
さてそろそろ乗船です。
えっ!本当にこれだけなんですか?で、車両デッキはガラガラでこれは完全に赤字ですよねぇ。
乗船して送迎デッキで外を見ていると、港にわらわら人が集まってきて、演奏を始めました。
どうも出航するときに「お見送り」をしてくれているようで、船が港を出るまで見送ってくれました。
心が温まる心使いですね。
これで佐渡もしばらく見納めで、例年のパターンでは来年は「佐渡ロングライド」出場の順番なのですが、現時点の自分のパフォーマンスでは絶対無理で、まあこれは今に始まった事では無く、「その気」になれば1年も有れば十分仕上げる事は可能なのですが、問題はそれだけの「熱意」が戻るかどうか?という所でしょう。
13:15には直江津に着きましたので、若いころなら一気に宇都宮まで戻っていたところですが、この歳よりが(笑)バイクでの無理は厳禁で、疲労がたまると事故リスクが一気にレットゾーンを超えてしまうので、のんびり行きましょう!
ここは飯山市の国道17号線にある、「道の駅 花の駅千曲川」で遅めのお昼休憩です。
野沢菜ピザとリンゴソフトソーダを頼みましたが、結構イケル味です。
ここは景観が良い事で有名な道の駅で、花畑も整備しているなど結構面白い所ですね。
現在改修中のようで、駐車エリアを広げていたようですが後で「車中泊」で利用してみたいです。
この後は「野沢温泉」に行って、温泉街を通過して「麻釜温泉公園ふるさとの湯」に行きました。
平日ですので観光客もほとんどおらず、チョット熱めですがゆっくりと源泉に浸かることが出来ました。
本当は渋峠を通って「草津」まで行きたかったのでですが、疲れていての山岳コースは危険と判断して、野沢市内で宿を取りました。
翌日はさっそく国道292号線で渋峠、「国道の最高標高」に上りました。
此処に来ていた他のライダーの方曰く、この季節でこれだけ見通しの良い天気になることは珍しいそうで、良いタイミングでした!
最高高度地点からの眺めです。
水蒸気が立ち上る白根山を臨むことが出来ました。
バイクを洗ってバック類も蓋を開けて「天日干し」して雨天走行や洗車の湿気を取りました。
今回は全工程1062㎞走って、燃費は燃費系で50.7㎞/リットルでした。
交通費としてはガソリン代とフェリーの往復船賃で18160円でしたが5泊6日の旅で、島まで渡ってのツーリングとしては、結構リーズナブルだったと思います。
当然キャンプなどを混ぜればもっと旅費は圧縮できますが、流石に最近テント泊だと疲れが取れないんですよねぇ(苦笑)
まあこれでタップリと佐渡とツーリングを堪能することが出来ました。
佐渡旅行は毎回あまりに楽しくて、帰宅してからがしばらく「佐渡ロス」に成ってしまうほどです(笑)
しかし旅はやはりいいですね。
自分の場合、旅先であった現地の方や、同じく旅の途中のライダーとのふれあいで、色々な事を学ぶことが出来るのが、自分にとっては最大の財産です。
まあ、自分の人生史上最も「自由」に成った今の自分ですので(笑)、何時でも何処でも行けるとは思いますが、あまり調子に乗るとしっぺ返しがあるので、まあ身の丈と自分の健康考えて、次の旅でも計画しますかね!
K1霞ケ浦一周サイクリング2023、豪雨の爪痕乗り越え湖畔ライドを楽しむ [イベント]
先週末は東海から関東にかけて太平洋側は台風の影響を受けた前線等の洗礼を受けて、6月としては史上最悪の豪雨が降り注ぎました。
4日は自転車イベントが多く、メジャーなところでは「富士山ヒルクライム」で、多くの参加者の方々が、随分気をもんでいましたね。
自分は茨城県土浦市の霞ケ浦で行われる、いばらぎサイクリング協会主催の「K1霞ケ浦一周サイクリング」に参加すべく、4:00に自宅を出て、北関東自動車道で土浦に向かいます。
当日は朝から天気が良く絶好のサイクリング日和です。
程なく指定の駐車場に到着します。
なんか怪しい雲の帯が伸びています。
さっそく自転車を用意して会場に向かいます。
綺麗に晴れると霞ケ浦は遠くまで見渡せるので気持ち良いですね。
良い天気とは裏腹で、実は内心穏やかでなかったのは、エントリー後に連絡が来なかったことが気がかりで、此方も立て込んでた時に事務処理したので本当にエントリーしていたか不安に成っていました。
幸いと言うべきか受付がサイクリング協会の知り合いの方だったので、受け付け開始前に調べてもらったら、案の定自分の名前はありませんでした。
やっちまったー!!
まあ、複数の大会のエントリーなど行うと、「エントリーした気になっていた」なんてことも過去にあったので、残念なのは残念ですが、だったらイベント関係なしに勝手に走っちゃおうという事にしました(苦笑)
一緒に走っては「偽参加者」という事で、協会に迷惑かけてしまうので、露払いもかねて(笑)イベントのスタート時間より1時間以上早い7:00にスタートして一周する事にします。
まあ、こういう機会でもないと、宇都宮からわざわざ車で来る機会も無いので、「ボッチライド」を楽しみます。
一応コースはイベントのコースをサイコンに入れてありますが、まあ一周すればよいだろうと気楽に走り出しました。
程なくして一般道から「陸上自衛隊霞ケ浦駐屯地」の横に入ります。
おや?旧帝国海軍の61サンチ酸素魚雷の様なものが見えますので、近寄ってみると、悪名高き非人道兵器である「特攻兵器」として有名な人間魚雷「回転」
の模型が展示されていました。
現在であればパッシブソナーや母船からの有線誘導で自動追尾されて敵艦に突入させるのですが、その誘導装置になんと「生身の人間」を使うという、人類史上最悪の兵器ともいえるシロモノです。
えっ?人殺しの兵器は等しく非人道的では?との声もありますが、
ところで、イベントの前々日は東海・関東地方は大雨となり各地で被害も出ましたが、自転車道事態は一部を除いてほとんど影響が無く、開催となったわけですが、周囲の畑や空き地は冠水している場所が多く、霞ケ浦自体の水面もかなり上昇していました。
天気そのものは何の問題もなく、以前に2回この大会で走っていますが、今回が一番良く晴れていて遠くまで視界も良好で、走っていて気持ちが良かったです
ここ霞ケ浦は、首都から近い波が立たない広い水面がある場所として、大戦中は水上機の基地や訓練基地があったこともあり、旧軍の史跡も多く残っています。これは「鹿島海軍航空隊基地」の建物ですね。
イベントだとこの中にある「美浦村週末カフェ」がエイドステーションに成っていますが、自分は参加者に成り損ねたおっちょこちょい親父ですので(苦笑)、スタッフが準備している所を横目に通過して先を急ぎます。
自分の休憩はこの先にある「セブンイレブン稲敷古渡店」で行いましたが、多くのサイクリスタもここが丁度良い休憩場所のようで、サイクルスタンドはロードバイクでぎっしり埋まっていました。
特に急ぐ必要もなく、自分は25㎞/h辺りを目安に、力を抜いてノンビリ走りますが、流石走り込んでいる他のサイクリスタは2~3㎞/h程度早いペースで走っていましたね。
この広々とした草原は「霞ケ浦浮島湿原」でサンクチュアリに成っているようで色々な野鳥の声や気配がして面白い所ですね。
此処まででほぼ半分を走り、この後常陸利根川を渡ると後半戦で霞ケ浦の東岸、行方市を北上していきます。
しかし、自分結構全国の「湖畔サイクリング」実施しているのですが、まあ湖なんてものは基本「山の中」に在るもので、湖畔沿いの道を一周できるところの方が実は少ないのですが、ここ霞ケ浦はほぼ湖畔を一周でき、しかもサイクリングロードとしての整備も進んでいるので、これなら初心者でも安心して楽しむことが出来ますね。
この後「霞ケ浦大橋」を渡っていよいよ後半戦ですが、午後に成って南西方向のかなり強い風が吹いてきて、まあこちらのベテランさん曰く「霞ケ浦恒例強い向かい風」の洗礼を受けます。
あっ、これ結構きついなぁ(笑)という事で、思いっきりペースを落として走りますが、それでも結構消耗して来たので、10:30も過ぎましたしチョット早いお昼を取ることにしました。
ここは歩崎公園にある「かすいちサイクルボール」で、ここにある「かすみマルシェ」で補給です。
このサツマイモとホイップクリームのパンはおいしかったですねぇ。
ここでは古いクロモリのロードで来ていた先輩サイクリスタの方とお話しさせていただきましたが、多くの年配サイクリスタの方々と同じで、やはり今ロードバイクや環境には馴染めないねぇという話で盛り上がりました。
宇都宮から来ましたという話で、「ジャパンカップ」の話になり、当時の盛り上がりのスゴサ等、体験者の貴重な生話をきけました。
やはりその当時1990年のツールドフランスの覇者「グレック・レモン」が見られるという事で、熱狂的に盛り上がったそうです。
しかし、そのころ地元宇都宮に居たはずの自分は、この熱狂を全く知らなかったというのはどういう事なんでしょうかね(笑)
ほんと、自分そのころどんな生活をしていて、何をしていたんだろうなぁ。
33年も前のこととはいえ、あまり覚えていません。
そうかぁ、そのころ最初に勤めた住宅会社で営業をしていた頃で、休みも少なく、朝8:30から夜23:00頃まで働きづめで、ストレスが溜まって体重もピークで、健康診断も最悪だった、自分にとっての「黒歴史の一つ」でした。
そうだよなぁ、何が楽しくて生きているかわからないし、当然余暇を楽しむなんて余裕はありませんでしたので、せいぜい水曜日の定休日に近くの日帰り温泉に浸かるくらい?が唯一の楽しみだったのかなぁ。
まあ、その後前の仕事に転職して余暇が作れるようになり、航空祭や旅行の趣味も出来て、健康のためにと始めた自転車が、自分の人生を変えて支えてくれている今に至っていますが、ホント人の人生とは判らない物です。
さて向かい風は相変わらずですのでのんびり行きましょう!
湖面は波頭が砕けるほど荒れてきて、護岸に当たってしぶきが飛んできます。
いよいよラストスパートですが、自分が何時も来ている場所はまだ冠水していて通行止めになっていて、コースは迂回コースに成っていましたが、自分は行くなと言われると行きたくなる困ったオヤジですので(苦笑)、そのまま進むと自転車道は無事ですが、蓮の畑の多いこの地域は冠水が続いています。
結局一周回ってみて、周囲の様子と比べてみると、明らかに霞ケ浦の湖面の水位の方が、周囲の田んぼなどの水位よりはるかに高く、所々民家で床上浸水してあと片付けしている場面も多かったので、今回の豪雨の規模がうかがい知れると同時に、霞ケ浦の護岸と水門、排水ポンプのおかげで現状を保っているのだという事が良くわかりましたね。
13:00頃には駐車場のところに辿り着き、自分の「ボッチカス一」は終了という事で、早めに撤収して、帰路の途中で温泉に入って汗と疲れを流してから帰宅しました。
しかし、やはり歳は取りたくないもので、いくら早朝から動き回っているとはいえ、この程度の距離は知っただけですっかり疲れて眠くなってしまい、外食も自炊も面倒となり、独身男性の定番夕飯の「ピザの宅配」とワインで夕食を済ませてしまいました。