
旭岳山麓の野湯巡りを存分に楽しんだ我々。
野湯で身体を綺麗にしたとは云え、その姿は山道往来で泥塗れの汗塗れ。
着替えるのも面倒なので、そのまま宿へ向かう事にした。
本来なら旭岳温泉に宿を取るつもりであったが、旭岳で1番泊まりたかった「ロッジ ヌタプカウシペ」は早くから満室で早々に諦めざるを得なかった。
( Nutap.-ka -ushi -pe 川の.湾曲部内の地の上.何時もいる.もの と言う上川アイヌの呼名で、旭岳を中心とする表大雪山系を指す。また、主峰旭岳はヌタプカムイシリ、神の山と崇められていた。)
次点の「湯元 湧駒荘」はハイシーズン料金で、しかも高い部屋しか空いておらず完全な予算オーバー。
大雪山山荘は個人的には好きなんだけど(次男坊が何というか…)、お風呂が小さ過ぎるしな…とか迷ってるうちにどんどん空室状況が埋まってゆく 涙
旭川のビジホかぁ〜なんて諦めかけていたところ、天人峡温泉のしきしま荘にひと部屋空きが出たので速攻押さえた。
お酒を呑むとご飯は殆ど食べないので、お膳料理なのが心配であったけれども。
天人峡も以前は数軒の温泉宿が立ち並んでいたが、2010年8月、土砂災害で一時孤立、復旧までに時間を要し、2013年5月には観光名所の羽衣の滝(落差270m)が土砂崩れとなり次第に客足が離れ、しきしま荘以外の宿は廃業を余儀無くされ現在では一軒宿となっている。
泥と汗でデロデロ、麦わら帽子を被っていたヘアースタイルは鳥の巣状態。
もう割り切ってるので人目も憚らずフロントへ。
フロントで対応して下さった方はとても感じが良く、説明も分かり易い。
チェックインジャストの午後5時に受付し、夕食の時間を聞かれ、5:45と6:15が候補に上がった。
次男坊とふたり迷った末、5:45を選択。
「それではですね、早いお時間の御夕食となりますのでワンドリンク宿の方からサービスさせて頂きます」ですと!
後で次男坊に、
「だったら最初から言ってくれれば悩まんかったのにな」と言うと、
「そう言うセコい考え方する人にはサービスしないんだよ」と 驚
さてはおき、速攻で温泉へ。
はい、貸し切り〜☆
(画像は夕食後のもの)
ほんのり蒼味がかった極薄濁りの湯。
湯の華濃いめで、床が堆積した湯の華で凸凹している。
いい湯だ〜。
混雑しないのは総客室数20、こじんまりとした宿ならでは。
部屋はこんな感じの和室だけどちょいと狭い。
清掃が行き届いており清潔。
窓を開けるとせせらぎの音が聞こえてくるが、目の前すぐに断崖絶壁、キャニオンビュー 笑
最期のひと部屋だもの、文句は言えない。
お風呂上がりは慌しく夕食会場へ。
はい凄い〜☆
豪華〜☆
よしっ!、喰うぞぉ〜
と思ったら、片言の日本語の青年が料理の説明をはじめた。
てっきり日本人かと思ってたよ。
あとひとり女の子も外国人であったが、ふたりとも仕事ぶりにそつがなく好印象。
何て言うのかな?、ふたりの佇まい、一所懸命さが伝わってくる。
それでは、
⚫︎ 前菜
行者ニンニク 百合根 他
他って一纏めにしてるけど、海老やら蟹爪やらハムに天豆と品数豊富、そして良い味付け!
行者ニンニクは茎部のみ使用。しかも醤油漬けじゃ無い。どうやって保存してるだろ?
百合根はゼリーの中に入っており、まさかゼリーが甘いとは思わずビックリ 笑
⚫︎ 酢物
蛤 きゅうり
⚫︎ 煮物
冬瓜
硬めでしっかりした歯応えに炊いてて、餡が薄目でおいすぃ〜!
お代わりしたかった。
⚫︎ 焼物
甘鯛 西京焼
北海道じゃあ中々甘鯛は口に出来ない…。冷えて少し硬くなっちゃった 涙
⚫︎ 洋皿
海老と帆立のマンゴーソース
やっぱ甘いのはどうも…、帆立は次男坊のお腹へ。
⚫︎ 陶板
朴葉焼
具材の下に甘塩っぱい味噌垂れがあり、蒸して食べるとアラ不思議〜、香り豊かぁ〜。この味噌でご飯食べれるかも 笑
具材を載せずにいたら、通り掛かった給仕さんが慌てて、
「直ぐ載せて蒸してお召し上がり下さいっ」と 汗
⚫︎ 丸皿
カットステーキ ポン酢で
最後まで取っといて、コイツでご飯を頂いた。
⚫︎ 刺身
馬刺し
マジかっ!、馬刺しってこんなに旨いのか〜
で、2枚は次男坊のお腹へ 涙
その他
⚫︎ 香の物
自家製 三点盛
⚫︎ ごはん・椀物
東川産ななつぼし・鱧吸い
ご飯はお櫃で各テーブルに配膳されるが、我がテーブルは完食〜♪
ここの白米旨ぇわ!
鱧吸いはもうちょっと薄目が好みだなぁ〜
⚫︎甘味
季節のフルーツ
今時期の北海道のフルーツと言えばメロン。
赤肉メロンがデザートでした。
サービスの生ジョッキと他に日本酒を頂いた。
食べれるか不安だったが、結果完食した。何の不安さね 笑
食後の夕涼み。
この後、また温泉に浸って就寝。
翌朝。
抜ける様な晴天。
本来ならばこのまま「羽衣の滝」まで散策するのだろうけど、生憎、滝までの散策路は通行止。
層雲峡と同じく柱状節理が見られる。
廃墟と化した大型ホテル解体の為、滝までの遊歩道は今夏閉鎖。
北海道一の落差270mを誇る大滝は見る事叶わず。残念。
朝食も手が込んでいる。
実は自分、ビュッフェスタイルが好き。
自分の好きな食材を食べれる量だけ選べるから。
お膳スタイルだと残してしまって勿体無いし、余すならば「美味しく無かったのか?」と折角作って下さった方の意を削いでしまう事になりかねない。
1番のガッカリは業務用食材ばかりの食事。
ガッカリ食材だらけのビュッフェはもぅ〜ね…、白目
質素であっても、その地や周囲で取れる食材を手づくりしてくれる宿食にこそ魅力を感じる。
勿論、朝食も完食した。
その後、朝風呂に浸り、身支度を済ませて宿を後にした…。
遠く旭岳は雲ひとつ無い晴天であった。
天気にも恵まれ、夏恒例野湯巡りの旅も無事愉しむ事となり大満足だ…。
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