バラ ER ダナヒュー : 遥か彼方のちょっと前
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バラ ER ダナヒュー

訳あって、来年度に使いたいと思いバラの苗を探していた。
成長した時の大きさや樹形、特に花色には重点を置いて品種の選考。
白羽の矢が当たったのは、David Austin Roses(以下DA社)の2023新作のダナヒューというバラ。



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クリームイエローというのか、何とも言えないシックな花色。



新作のバラという事もあり、世に情報があまり出回っておらず、DA社に直接問い合わせてみた。
・北海道でも特に寒い地方だが耐えられるか?
・非常に強い強健性とあるが、病気に対する免疫性はどうなのか?

DA社からは丁寧な言葉遣いで返信あったのだが、DA社でも未だ十分把握出来て無い点があり、「とても強健そうである」と、何とも曖昧でザックリした返答であった。

「ならば自力で観察する他無いな」という事で鉢苗をポチった。





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7/17に配送予定だが16日には配送センターに保管中との事、丁度休みなので出向き受け取って来た。



いざ開封〜

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☺️
幸せに包まれる芳しい芳香〜
陽当たりの良い出窓に置いたが、風が通ると風わりと香りが届く。
イメージするバラの芳香とはちょっと感じが異なり、鼻の奥にツンと残る香りがある。決して嫌な感じでは無い。
何かとても独特な香り。
言葉では上手い事表現が出来無いなぁ。



ん?
ただ、花色が思っていたのとちょっと違う。



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クリームイエローというよりも、ほんのりピンク味の優しいアプリコットカラーで、紹介画像とは異なる花色をしている。
少しばかり戸惑いはしたが、何ともめんこい花色だ。 
イメージしてたのと違うけど、コレはコレで良い感じ。

花の大きさは4〜5cm程。



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花の後ろ姿にも特徴があって、蕾時は緑色の萼が開花前には茶色くなり変わった雰囲気がある。



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株元は立派だ。
樹高は約50cm。
太い枝2本は、輸送の箱詰めの為か短くチョン切られている。



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棘は大きな棘の間に細かい棘が散在。



ここ数日は日中の最高気温が30℃を超えている。
しかも天候が不安定で、晴れたり突然俄雨だったり、はたまた曇りで蒸し暑かったりと、道東ならぬ天候続き。
外でほったらかし、赤い新芽がクタ〜っとなったら水を与えている。
当然、水切れした新芽はダメになるのだが、深めに剪定してやると新たに芽を展開しようとする。
この辺りが所謂「とても強健」という事だろうか?



自宅の庭にもバラを植えてあるが、とりあえず暫くは薬剤散布せずに観察してみたいと思う。
DA社自体にもデータが少ないとの事であるが、安易に強健=高耐病性という表現では無いだろうとは思うが、いかんせん薬剤散布は煩わしいのと、口にするかも知れない植物の植栽も予定しているので、可及的に使用したくない。

ここ数年の冬季は積雪が年末年始、もしくは年明けとなる事が殆ど。その間、植物達は時に氷点下20℃に近い寒風に晒される。
雪に覆われてしまえば余り心配は無いけれど、無積雪期に大きなダメージを負う。
その為、とても強い耐寒性が必要とされるが、この点にも興味が尽きない。



現状とても気に入っている。
ただ、現状ではその情報量が少な過ぎる。
定植もせず届いた鉢苗の状況ではあるが、今後も変化や特筆する事柄があれば記録したい。
このバラのきちんとした性状は、定植後数年かかるであろう。
その間に様々な情報もネット上に上がってくるだろうが、併せて目に止まった方々の参考になれば幸い。





因みにダナヒューとは、

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英BBC放送の「にわか庭師」に出演して一躍人気になった黒人庭師にちなんで名付けられている。

彼に敬意を表して名付けられたこのバラが、ほかの有色人種の園芸家たちに自信を与えてくれることを願っているそう。





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【2024.10.9 追加】
ダナヒューの記事について検索されている方が思いの外多いので、自分が凡そ一年強観察した状況について少々。
因みに薬剤散布は一切行っていません。

①耐病性について
・対うどん粉病 ★★★★★
 当地ではうどん粉病は出無い、もしくは出ても見つけれない程度。
・対黒星病 ★★★
 黒星病は結構出ます。ただし、全然弱る気配は無く、所謂強健と言う性状を指していると思われます。
・その他病的トラブルは現状ありません。

②花期 ★★
・完全開花後、2〜3日で散り始めます。他品種より短くアッと言う間です。
・開花後に剪定すると次々と蕾を作ります。連続開花性と言うのでしょうか?、は良好です。

③香り ★
・所謂微香で、花に鼻を近付けると薫る程度。

④耐候性 ★★★★★
・今夏、北海道とは言え暑い日が続きました。そうしたなか、耐乾性には特筆出来る面があると思います。
職場で鉢植えしており、週明けに出勤すると葉先もしくは花首が項垂れていても、たっぷり散水する事で復活します。
特に、開花は絶望と思っても普通に咲いてくれた処をみると、耐暑性も強い品種なのでは?と思っています。
・耐寒性は鉢植えの状態ですので何とも言えませんが、常識的に考えれば他のイングリッシュローズと等しく考慮して良いかと思います。

⑤総括
バラは鉢植えか地植えかによっても違うでしょうし、数年育ててみなければ本来の性状が出ない事も普通ですので、私の情報がそのままこのバラの持ち前の姿では無い事を踏まえて下さい。
デビットオースチンローズ社のHPで見た花色で購入を決めましたが、実際の花色とは異なるものの素敵で魅力的なバラだと満足しております。
購入を迷っている方や、他品種との比較で迷われているならば背中を押します。
私なんかよりバラの栽培に詳しい方ならば、よりこのバラの魅力を引き出す事が出来るでしょう…。
そろそろこのバラについての情報が出回るでしょうから、他情報も鑑みてお迎えを決めて下さい。




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#バラ ダナヒュー
#ER ダナヒュー






Commented by 龍神丸 at 2023-08-27 21:29
自分も最新品種で、この色が無くて一応日陰には、強いらしいので‥テス・オブ・ダーバービルズ裸苗・クイーン・オブ・スエーデン・レディーオブシャーロット裸苗 10月頃に送料が値上げラッシュと聞き、(;^ω^)とにかく気になった苗は、9月までにぽちりデーです。お互いにダナヒューがんばりましょ。
Commented by soraironoamagaeru at 2023-08-29 10:18
龍神丸さん、はじめまして。
コメント誠に有難う御座います。
送料の値上げですか!、鉢苗ですと北海道の場合、涙が出る送料なのに…
ダナヒューについては最新品種だからとかでは無く、正に一目惚れという感じで購入しました。
現在、敢えて結構過酷な環境で成長を観察しているのですが、耐暑性や、黒星病、うどん粉病に対してはかなり抵抗力があるという事が分かって来ました。
不定期記載の拙いブログではございますが、今後も性状について記事を挙げたいと思っております。
龍神丸さんのバラ栽培も応援しております。
by soraironoamagaeru | 2023-07-26 17:57 | 徒然と | Comments(2)

物忘れの多くなる年代へと突入。野遊びや旅、日々の四方山話し何かをツラツラ綴る日記帳


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