拙いブログに訪れていただきありがとうございます。
今朝の出雲の山中は5度でした。
先月までは朝方の外はマイナスでしたから、
ちょっと楽になりました。
またまた さんかくです。
京都が舞台。 主役は三人。
東京の暮らしと男に疲れたアラフォーのイラストレーター。
高村 料理が上手い。
厨房機器営業の青年 正和。優柔不断かな。ずかずか言わない。
本命の彼女は 華。
大学で動物の解体をして
研究から離れられない。彼が好きだが一生研究から
離れられないと思っている。
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変わった題材でまた、その解体の描写が細かい。
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正和がイラストレータの部屋に同居することになったかは
読んでいただくことにして、年下の男性が同居するようになると、
自然と正和の好きな料理を作るようになりますね。
塩お結びの弁当を持たせる。職場で人気がでる。
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このまま暮らしてゆきたい思っているような高村は、
正和は華とどうするのか聞かない。
引き際を思ううちに 知人から東京での仕事に誘われる。
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さいごはどうなるかは別として、
料理中の描写、煮える音、咀嚼する音、
はしと菜箸に至るまでの
風景の描写 が素晴らしい。
腹が減る本です。
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正和が華に 同居しているがただの先輩と嘘をついてるパン屋の場面。
ここがこの本のみそ だと思います。
きっと映画化されたら 面白い場面でしょう。
正和に聞いていたパン屋へ入ると高村さんがいる。
全粒パンを予約した高村です、と名乗る。
正和に 同居しているのはコウムラという 先輩だと
聞いていた。女性だとは言わず嘘をついていた。
女性は店員さんに、ぶどう食パン焼けましたと
すすめられる。
同居人がレーズンが嫌いでね、一斤を冷めるまで
切り分けられないからという。
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華は忙しくて 正和の好みを知らなかった。
高村が出た後 慌てててぶどう食パンを買う。
口惜しさが滲み出ている。
帰路の公園の椅子で 手でちぎりパンを食らう。
熱いものがパンに落ちる。
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映画ならどんなキャストになるでしょう。
顔のイラストもないから、
わたしの齢に知り合った女性を薄っすら
浮かべて読んでいる。
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挿画に惹かれ 本を買うようになりました。
つぎはどれにするか、小さな街の本屋さんへ
早く行きます。