2020年 09月 10日
ビーツの葉を求めて |
今朝は珍しく、市のど真ん中、
大聖堂広場の青空市に出かけた。
歩いて15分だから、もっと頻繁に行けばいいのだけれど、
普段はつい、歩いて5分の圏内に3軒もある、
大手のスーパーチェーンで済ましてしまう。
大企業に貢献したくないのに、
安い値段の誘惑に勝てないのも理由の一つ。
でも、今日は出かけたぞ。
どうしても農家直売のビーツを買いたかったから。
ビーツはもちろんスーパーでも売っているけれど、
近郊農家産ではないし、
そもそも葉っぱが付いてないのが残念だ。
私はビーツの葉が欲しいのよ。
ビーツの葉を買うために、わざわざ出かけるなんて、
信じてもらえないかも知れない。
毎回「葉っぱ落としましょうか」と農家の人に聞かれて、
その度に、
「いえいえ、葉っぱが欲しくてビーツを買うんですから」
と言い訳みたいなのまでしなければならない。
普段、スーパーでばかり野菜を買っているくせに、
青空市に行くと、気持ちが高揚して、
どんな野菜も美味しそうに見えて、
つい買ってしまう。
青空市の野菜や果物は、
リンゴなど一部を除いては、
スーパーよりもずっと高い。
遠くのスペインやイタリアからくる野菜よりも
当市から10キロメートルほどしか離れていない
近郊の農家の野菜の方が高いというのは、
輸入物の野菜が大量生産で、移民者などの安い労働力を
使って作られているからだろう。
それでも、上の写真の野菜(大きなリュックが満杯)が
合計13ユーロ(1600円ぐらい?)だったのだから、
日本よりは安いかも知れない。
写真のポリ袋入りの野菜は若いピチピチしたほうれん草
500g、卵も農家のもの。
この写真の後列の、
真っ赤で形がきれいなトマト(枝付き)は
スーパーで買った、オランダ産の安い代物。
1キロ130円もしなかった。
一週間以上前に買ったままキッチンに置いてあるのに、
いまだに腐りもしなければ、傷みもしないのが不気味。
見栄えばかりが良くて、味は全くない。
手前のゴツゴツしたトマトは、今日
農家のスタンドで買った「牛の心臓」
という意味の名前(ドイツ語やフランス語で)のもの。
甘味があって、とろとろしていて大好き。
左にチラッと見える、黒っぽいトマトは、
なんとかステーキとかいう英語の名前が付いていたけれど、
とても古い品種なのだとか。
これも味の奥行きが深くて、美味しい。
どちらも、オランダ産の安トマトの4倍の値段だけれど、
買うだけの価値はある。
ビーツの葉は下ゆでした。
これをバターかオリーブオイルで炒めて、
塩コショウをするだけで、美味しい。
私にはアスパラガス以上に美味しく感じる。
香りが独特なので、スパイスもいらない。
ま、新鮮なほうれん草も悪くはなかったけれど、
ビーツの葉っぱや庭の西洋イラクサの味には勝てないな。
あ、ビーツの「本体」は野菜スープの残りと一緒に煮て、
ボルシチにする。
普段は下ゆでして、刻みタマネギを加えたサラダが好き。
近郊の農家が作った野菜を食べられることに
感謝、感謝。
そういえば、隣のフランスでは今、
コロナに感染する人が、毎日数千人だそうだ。
家族などの私的な集まりで感染する場合も多いそうだ。
フランスから毎日こちらに通勤、通学してくる人は
たくさんいる。どうなるのかなあ。
ドイツでは1日の感染者は約1200人ぐらい。
by Solar18
| 2020-09-10 20:38
| 料理・パン・ケーキ
|
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Comments(6)
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okanouegurasi at 2020-09-10 22:06
初めまして。ニューヨークの片隅で暮らしているものです。
ビーツは根が膨らまないのも多くて、引っこ抜いて葉っぱを楽しんでいます。
毎日のように茹でてから炒めたり、ほかの料理に加えたりで。おいしいですよね。黒っぽいトマトも大好物。
15分を歩いて、本物の夏野菜のパワーを楽しんでくださいネ。
ビーツは根が膨らまないのも多くて、引っこ抜いて葉っぱを楽しんでいます。
毎日のように茹でてから炒めたり、ほかの料理に加えたりで。おいしいですよね。黒っぽいトマトも大好物。
15分を歩いて、本物の夏野菜のパワーを楽しんでくださいネ。
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poreporegarden at 2020-09-10 22:35
こんばんは!
ビーツといえば、ボルシチかなぁ
と思いながら読み始めましたが、
「牛の心臓」というネーミングに、
まさに、心臓鷲掴み!…オーバーか。笑
トマトにね〜 と、
最後までそこが頭から離れないのでありました〜
ビーツといえば、ボルシチかなぁ
と思いながら読み始めましたが、
「牛の心臓」というネーミングに、
まさに、心臓鷲掴み!…オーバーか。笑
トマトにね〜 と、
最後までそこが頭から離れないのでありました〜
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Solar18 at 2020-09-11 03:09
> okanouegurasiさん
こちらこそ初めまして。
相棒もベランダのビーツの葉を採っては、持ってきてくれます。根はなかなか大きくならないようです。
黒っぽいトマト、英語の名前が付いているようなのに、売る側も知らないことがあります。
まだこちらでは珍しいのですが、味が気に入っています。
今日は、毎日の7キロの散歩と加えて、合計、3時間以上も歩いた計算になります。
こちらこそ初めまして。
相棒もベランダのビーツの葉を採っては、持ってきてくれます。根はなかなか大きくならないようです。
黒っぽいトマト、英語の名前が付いているようなのに、売る側も知らないことがあります。
まだこちらでは珍しいのですが、味が気に入っています。
今日は、毎日の7キロの散歩と加えて、合計、3時間以上も歩いた計算になります。
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Solar18 at 2020-09-11 03:11
> poreporegardenさん
こんばんは。
普段はビーツを茹でて、サラダにすることの方が多いです。
ボルシチは肉を少なくして作りました。
牛の心臓、言い得て妙でしょう?
熟すと、普通のトマトよりも柔らかくなって、不思議な美味しさがあります。
こんばんは。
普段はビーツを茹でて、サラダにすることの方が多いです。
ボルシチは肉を少なくして作りました。
牛の心臓、言い得て妙でしょう?
熟すと、普通のトマトよりも柔らかくなって、不思議な美味しさがあります。
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marrone-marrone at 2020-09-11 10:54
こんにちは。
ビーツが大好きです!
残念ながらこちらではめったに見かけません。。
やっと見つけて買ってきても、夫が苦手なのでほぼ全部私の口に入ります。
シンプルに茹でてヨーグルトと一緒に食べるのですが。。。。ある時真っ赤な尿が出て慌ててホームドクターに走りました。まっかっかでした!
ドクターも顔色が変わるほど心配してくれたのですが。。
検査の結果が出るころふと思い出したのがビーツを食べたという事実。
言うのも恥ずかしかったです。
葉も食べる?
そうですね!蕪だと思えばそうですね。
でも、葉付きのビーツは更に手に入りにくいでしょう。。
食糧事情、うらやましい限りです。
ビーツが大好きです!
残念ながらこちらではめったに見かけません。。
やっと見つけて買ってきても、夫が苦手なのでほぼ全部私の口に入ります。
シンプルに茹でてヨーグルトと一緒に食べるのですが。。。。ある時真っ赤な尿が出て慌ててホームドクターに走りました。まっかっかでした!
ドクターも顔色が変わるほど心配してくれたのですが。。
検査の結果が出るころふと思い出したのがビーツを食べたという事実。
言うのも恥ずかしかったです。
葉も食べる?
そうですね!蕪だと思えばそうですね。
でも、葉付きのビーツは更に手に入りにくいでしょう。。
食糧事情、うらやましい限りです。
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Solar18 at 2020-09-11 22:16
> marrone-marroneさん
こんにちは。
昔、ドイツに来たばかりの頃は、多くの日本人留学生がビーツを嫌っていました。土臭いというのが理由のようでした。
今では日本でも好まれ始めたのですね。
そう、尿が赤くなりますね、一度だけ気がつきました。
葉は、独特の風味がたまりません。うんと若い葉ならサラダにもできそうです。
でも、こちらでも店で売られているビーツはもちろん、葉はないです。
農家の直売だからこそ入手できるので、直売市のありがたさを感じています。
こんにちは。
昔、ドイツに来たばかりの頃は、多くの日本人留学生がビーツを嫌っていました。土臭いというのが理由のようでした。
今では日本でも好まれ始めたのですね。
そう、尿が赤くなりますね、一度だけ気がつきました。
葉は、独特の風味がたまりません。うんと若い葉ならサラダにもできそうです。
でも、こちらでも店で売られているビーツはもちろん、葉はないです。
農家の直売だからこそ入手できるので、直売市のありがたさを感じています。