☆困難な仕事ほど楽しい。
前回、好きこそ物の上手なれという記事を書きました。
その記事は、→
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「好き」というと、楽しいとか愉快とか、あるいは快適なというようなことを連想される人が多いと思いますが、私が申し上げる「好き」という意味を、一歩深めたお話をいたします。
勿論、楽しいということは大事です。けれど、楽しさというのは最初からあるというより、努力で勝ち取るものだと思います。
さて、本質は「世のため、人のため」です。
即ち、利他(他者を利益する)の価値です。
もし、その仕事が利用する人々の幸せの支えになるなら‥その仕事は間違いなく不滅の仕事であり、好きになるべき仕事です。
○介護の仕事。
以前、私は旧ブログで「ホームヘルパー」について書きました。
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そのとき、「ホームヘルパーの仕事は特別重労働ではない」と書き、大変お叱りのコメントを頂きました。(結局、その記事は消去しました)
その仕事に従事され、続けられなかった人から反発されたのです。
私はその職業を軽く見た訳ではなく、「悪しき労働ではありませんから、1つの職種としてお考えになってはいかがですか?」と言いたかったのです。
よく、介護職は「離職率が高い」ことが言われ、イコール「過酷」と勘違いされるので、「やってみなければ分かりませんよ」と言いたかったのです。
けれど、当時、その気持ちを伝えられる文章は書けませんでした。
私は、介護職よりももっと過酷な仕事をしていました。
その職種は明かせません。と、言いますのも、私自身、その分野である程度の数の論文を書いていますし、私の素性が分かってしまう可能性があるからです。
私は、譬えるなら、下水管の中にまで足を踏み入れるような職種でした。
泥まみれ、油まみれ、連続する夜勤‥
そのような現場仕事を5年ほど続けました。けれど、その仕事は社会になくてはならない仕事でしたから、私はむしろ誇りに感じていました。
私から見るならば、ホームヘルパーの仕事はとても素晴らしいものです。利用者の方々の抜苦与楽(ばっくよらく)を果たす仕事ですから。
世の中には、意味のない仕事もありますし、有害な仕事もあります。
世のため、人のため‥私はそういう仕事が好きなのです。
○千早さんの仕事。
ひらがな御書で交流のある千早さん。
彼女の職業は、針・あん摩です。これも素晴らしい職業です。
しかし、千早さんは1万人を超える患者さんの抜苦与楽を果たし、指を痛めてしまいました。今、彼女は、そのことに悩んでいます。
私は千早さんに言いました。
「それはあなたの尊い行いの勲章です」と。
千早さんの記事は、→
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職業病は厄介です。
まして、仕事で事故に遭い、場合によっては死亡される人もおられます。
私はいくつもの悲しい現実を見てきました。けれど、だからと言って、会社を怨んだり、批判したことはありません。
今でいうブラック企業の中にすら、私は希望を失うことはありませんでした。
困難な仕事であっても、人の幸福を支えられるなら、私は満足です。
○臨兵闘者皆陣列在前。
臨兵闘者皆陣列在前(りんぴょうとうじゃ かいじんれつざいぜん)とは、闘いを望むものは最前列に立つという意味です。
たとえば、死が待つ戦場で最前線に立つという勇気は、どこからくるのでしょうか。あるいは、アフリカで猛威を振るっているエボラ出血熱と戦う医師団は、何故、そんな危険なことをするのでしょうか。
私には分かるような気がするのです。
そこには守るべき人たちがいるということです。
悲惨を終焉させなければならないという強い意志があるのです。
もし、その利他の精神がなければ、そういう行動は一切成り立たないと思います。
それは、大きな愛情や正義があってできることではないでしょうか。
その辛労辛苦は喜びなのではないでしょうか。
ナイチンゲールはクリミア半島で不眠不休の看護を続けました。
彼女こそ、臨兵闘者皆陣列在前の人です。
ナイチンゲールの生涯は、→
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