「ち。」という漫画がある。その漫画は今、アニメ化されており、毎週、吾輩はNetflixでとても楽しく視聴している。
物語中、人々は天動説の矛盾の気づき、地動説に辿り着こうとしている。
しかしパラダイムシフトの転換を恐れる社会はそれを許そうとしない。ある者は拷問によって研究を悔い改め、ある者は火あぶりにあう。
それでも研究者たちは命をかけて真理を探求することをやめない。
21世紀に物語を見ている僕は彼らに地動説どころかビッグバンから多元宇宙論まで、今の知識を全ておしえてあげたい。ほら、本当の宇宙はこんな風になっているんだよ、数千億の銀河の中に数千億個の星がそれぞれこの宇宙にはあって、更に宇宙は一つじゃなくて何十兆個もあるいはもっと無数にあるみたいなんだよと優しく伝えてあげたい。
中世の人々はまるで地を這うアリのようではないか。
でも・・・とも思う。
数千億年後の宇宙はどうなっているか?
すべての星や物質は粉々に砕け散り、光すらない暗黒の空間が永遠に広がり続ける虚無の世界になる。地獄の方がマシな完全な虚無の世界になることを科学の力によって我々は知ってしまった。
そんな未来はつらすぎる。たとえそれが永遠のような先の未来のことだとしても、一片の救いもない虚無の未来なんて耐えられない。
人々が迫害に耐え、命をかけて何千年もかけてたどり着いた発見がこれだったのか。
真理はただそこにあり、人間を喜ばせるために宇宙の法則があるわけじゃない。
ただただ、人間は絶望するばかりである。
物語中、人々は天動説の矛盾の気づき、地動説に辿り着こうとしている。
しかしパラダイムシフトの転換を恐れる社会はそれを許そうとしない。ある者は拷問によって研究を悔い改め、ある者は火あぶりにあう。
それでも研究者たちは命をかけて真理を探求することをやめない。
21世紀に物語を見ている僕は彼らに地動説どころかビッグバンから多元宇宙論まで、今の知識を全ておしえてあげたい。ほら、本当の宇宙はこんな風になっているんだよ、数千億の銀河の中に数千億個の星がそれぞれこの宇宙にはあって、更に宇宙は一つじゃなくて何十兆個もあるいはもっと無数にあるみたいなんだよと優しく伝えてあげたい。
中世の人々はまるで地を這うアリのようではないか。
でも・・・とも思う。
数千億年後の宇宙はどうなっているか?
すべての星や物質は粉々に砕け散り、光すらない暗黒の空間が永遠に広がり続ける虚無の世界になる。地獄の方がマシな完全な虚無の世界になることを科学の力によって我々は知ってしまった。
そんな未来はつらすぎる。たとえそれが永遠のような先の未来のことだとしても、一片の救いもない虚無の未来なんて耐えられない。
人々が迫害に耐え、命をかけて何千年もかけてたどり着いた発見がこれだったのか。
真理はただそこにあり、人間を喜ばせるために宇宙の法則があるわけじゃない。
ただただ、人間は絶望するばかりである。