この内容は,母乳育児支援をしているスタッフの人に対して書いています。

「おっぱいが吸えない」のウソホント〜後編〜第六回 の載った臨床助産ケア2020/5-6月号が発行されました。
菅原光子助産師さん(IBCLC:国際認定ラクテーション・コンサルタント)の連載ウソ・ホントも回を重ねること第6回です。今までの第1-5回をご覧になられた方ももちろん、まだ、目を通していない母子保健医療にかかわるすべての人に役立つ内容です。
おっぱいが飲めない😢
このことにはかなりたくさんのお母さんが悩みます。そして、残念なことに,かなりたくさんの助産師さんや保健師さん、医師や看護師さんなどの専門家から、役に立たないどころか問題を悪くして、挙げ句の果てにご自身の自己肯定感までなぎ倒していく支援を受けるケースがあります。
その時にも助産師さん達は、親子を守りたいという善意の気持ちと、熱心な指導をしているのにもかかわらず。です。
上手く行けば助産師さんのおかげ。上手く行かないのは,お母さんの怠慢やお母さんの不器用さゆえのことだからどうしようもない。。。。と言う支援が実は少なくないのがずっと気になっています。
母乳育児支援の現場にはそのような空気が正当化されているところがあります。
お母さんは「助産師さんにはよくしてもらったのに私がダメなんです」と諦めているのに出会う事も少なくないです。
それでいいのでしょうか?
お母さんが困って専門家を頼り、
問題解決していないのに、支援してくれた専門家に感謝する。
難しい問題を1つといわず重ねて持っていて、実際に問題解決が難しく長くかかる症例は決して珍しくないです。
ですが、上記に書いた事は、「専門家が知識や技術を持っていない」ことが原因にあるのに、頼ったお母さんは「私がダメなんです」と感じながらも、「でも、助産師さんは とてもよくしてくれたんです」と自分だけを責めていることは母子保健医療の場面ではごく普通におきているのです。
お母さん達はたいていはその事に苦情は言いません。黙って頼る相手を変えていくだけなのです。
つまり、そのようなさびしい思いをする母親を減らす必要があるのです。
そういう解決できていない事例があることに支援する専門家が自ら気づき、様々な方法を試みても解決が不能なときに、原因はお母さんの問題ではないことを伝える能力を育てていくことが必要だということになります。
菅原さんの,このウソホント連載は、現場で明日からできることを具体的に示す事に成功しています。
その内容は細やかにピックアップされています。例えば、言葉掛けの言葉選び。からみあったあ問題のアセスメント方法。浮かび上がった問題の解決方法として選べる選択肢。これらが,分かりやすく書かれています。
これらを、ネットで出会う良くも悪くも様々な検索結果と絡み合わせて検討しています。
ごった煮になった解決方法の交通整頓をしながら,IBCLCが身につけている情報と豊富な支援体験を元にまとめてくれているのです。
支援の結果に上手く行っても,苦労だけをかさねて問題が消えなくても、常にお母さんに自信を持ってもらうのにどう対応するのかのIBCLCの支援方法も合わせて披露しています。
私達、IBCLCは,乳房マッサージの手技はほぼ行いません。赤ちゃんとお母さんとの関わりを重視しますので、おっぱいだけを診察し,手技で解決していません。
時々,マッサージを得意とする(と思っている)助産師さんに、「マッサージのできない人の遠吠え」というような視線で見つめられているのを感じる事もあります。
マッサージを中心としているケアがそれほどに万能なのでしょうか。
母乳不足の人が受診してマッサージ(排乳)で母乳を増やす専門家が赤ちゃんの体重を量らない事もあります。補足をするときに搾乳の情報を伝えず、ミルクの量も伝えない専門家がいます。これに対して私は「??」と思います。
母乳分泌過多、つまり出すぎの人にマッサージ(排乳)手技をして、ますますですぎにした挙げ句に、根拠のない食事制限をして、痛みが続く間はいつまでも手技を続けて時には「乳房膿瘍」に至る専門家がいます。これに対しても私は「??」と思います。助産師会のフローチャートをご存じでこのようなケアをしているのだろうか。と。
でも、マッサージをケアの中心とする助産師さんはIBCLCの言葉に耳を傾けないことが多いです。なぜそう感じるかといいますと、、、ことあるごとに伝えていますのに授乳姿勢の情報や食事制限は不要である事がなかなか普及して来ないからです。伝え方の問題もあったかもしれません。
この菅原さんの連載は、マッサージ手技に重点を置いてきたけれども親子の幸せを一生懸命考えてきた善意の助産師さん達にも、採用しやすい、具体的な方法がたくさん示してきています。
IBCLCを始め、JALCなどの学習会で、学んで来た人には情報を現場で実行するのに役に立つ内容です。
マッサージの手技を得意としてきた助産師さん達の中で,それだけでは解決しにくい問題があることに気付いている人たちには、ちょっとした、コロンブスの卵に出会う機会になる内容です。
まだ連載は続いています。興味ある方は是非、手に取ってみてください。
私にも目から鱗の内容もありましたから。
母乳育児はもっと楽になるはずです。そこを支える支援者に増えて欲しいと思っています。

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about me: 坂出市立病院 産婦人科勤務
(産婦人科医・外来のみ、H27年5月より)
次の四国での母乳育児支援学習会は今のところ未定です。
継続しておこなって行く予定です。
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