液体ミルクに関する要望書を提出したという話題です。
塩崎恭久厚生労働大臣
岡村和美消費庁長官
加藤勝信内閣府特命担当大臣(少子化対策、男女共同参画)
に宛てて提出したという事がサイトには書かれています。
アップされているポスターは母乳育児と
それを難しくしている条件がよくまとまっているので
赤ちゃんと母親の健康のために、
何に注目して育児をしていくか、育児の支援をしていくかを
考えるきっかけにしていただくことも出来るのでは
ないでしょうか。
災害時には様々なライフラインが途絶します。
そうなると日本のように衛生環境が整って、
多くの人がミルクを買う経済力を持つ国でも
たちまち発展途上国と変わらない、
場合によってはそれ以上に危機的な状況になります。
ましてや、赤ちゃん連れの人が赤ちゃんを守る苦労は
並大抵ではなくなります。
ストレスで母乳が止まるわけではないですし、
その事を知っていたとしても
赤ちゃんが頻繁に泣けば不安を感じることでしょう。
また、ミルクで赤ちゃんを育てている人は
避難所に使えるミルクが備蓄されていない
地方自治体が多いので、普段から、
自分が避難する先に何があって、何を持っていくか、
気を配っておく必要もあります。
避難の時も三日分のミルクを持って避難できる
準備をしておくと安心ですが、結構な量になります。
(液体ミルクは、現行のものが国内で販売されるようになるなら
保存可能期間は水ほどは持たないと思われるので注意が必要です)
いつもお伝えしていますが、
ミルクで良いんじゃない?と決めて良いのは、
赤ちゃんを育てている当事者の人だけです。
避難する事になったときに母乳をあげることで
どのように赤ちゃんとお母さんに利点を届けるかも
この要望書達には記されています。
授乳を優先して、避難所の運営や、
被害を受けた家の片付けをしない困った人
と言う目で見られるか、
赤ちゃんを守っている人とみられるかでストレスも
随分と変わってくるのかは、想像に難くないかと思います。
赤ちゃんに関わる人、この先関わる人は、
是非、目を通して欲しい内容が書かれています。
そして、利点も問題点も理解した上で
安全に安心な液体ミルクが利用出来るよう
心を配っていただけましたら幸いです。
坂出市立病院のおひな様
←バナーを作って貰いました(*^o^*)
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about me: 坂出市立病院 産婦人科勤務 (外来のみ、H27年5月より)
2015年、四国でIBCLCに認定されるための継続教育単位の出る学習会の第1回目は宇多津で無事に終了しました。
興味のある方で参加出来なかった皆さまのために、2回目も設定できるよう準備していきたいと思います。