育児マンガ2冊「お母さんの卵(星崎真紀)」「ベビーシッター・ギン(大和和紀)」 : やわらかな風の吹く場所に:母乳育児を応援

育児マンガ2冊「お母さんの卵(星崎真紀)」「ベビーシッター・ギン(大和和紀)」

立て続けに赤ちゃんと暮らす親の視点でのマンガを読みました。
どちらも若かった頃に大好きだった漫画家さんの作品です。

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赤ちゃんの幸せのために
必死に頑張って育児していると
逆に赤ちゃんがよく見えなくなることも
あるかと思います。

見つめれば見つめるほど
「本当に?」という迷いが出て来て,
親の方に迷いがあるから
余計に赤ちゃんが泣いてしまって
自信が無くなる事の繰り返し。。。

そういうシーンがこの2シリーズの作品でも沢山出て来ます。

そこを様々な視点から、
目から鱗が落ちる選択を拾い上げて
切り抜けていっていました。

なによりも、どちらもとにかく
赤ちゃんや子どもの絵柄が可愛いのが魅力です。


母乳外来にいらっしゃるお子さんって、
こんな感じだなと色々思い出す子たちが登場します。

星崎真紀さんのは,我が子との日々を描いています。
(現在、無料で読めるみたいです)
赤ちゃんよりもちょっとお兄ちゃんな年齢ですが、
大人とのコミュニケーションとの違いに戸惑いながら
我が子の行動や反応をじっと見つめて、
問題点を洗い出して、対応策を立てて
実行しながら楽しんで行く事を積み重ねていきます。
楽勝💝な時と、「そう来たか」な時を繰り返しつつ、
子どもも親も育っていく姿に触れる事が出来ます。

大和和紀さんのは最高のトレーニングを受けた
(クセのあるシッターさん派遣会社からですが)
専門家のベビーシッターが様々な赤ちゃんと
その母親とを幸せにしていきます。
こちらは、本来の貴女の素晴らしさを「魔法の力」で
思い出させる中に幸せを浮き上がらせていきます。
大和さんのは、
実は医学的には「ん、これでは余計に困るだろう(~_~;)」と
言う部分だらけでした。母乳のあれこれについては
信じるとほぼ余計に苦労する事ばかりだったのは
置いておいて(≧▽≦)、、、
人の褒め方や、どういう想いからこの行動になったか?
の視点の豊かさは見事です。

青い鳥が自宅にいた、というのを,彼女流の
世界で描いていきます。
もちろんハンサムボーイだらけです。
(私もまた、今風に言うイケメンと言う言葉では
 いまいちピンと来ない古い世代です)

青い鳥(とは書いていないけれども)の
見つけ方に気付くのは、幸せを引き寄せるのに、
役立つ事でしょう。




私が,このブログで伝えるのは、
論文を元にしたいわゆる、科学的に妥当だと
考えられる事実や方法が中心です。
しかし、困ったことに,
私には育児経験はありません。

書きながら時々「本当かな?」「それでいいのかな?」
と思うこともあります。

twitterなどでの反応を見て
「ハズレてなかった」と思ったり、
ん、、、と,文章に加筆したりしています。

現実に泣き笑いしている親子の姿から
学ぶものはとても多いです。

この二つのマンガもまたそのような
気づきをくれるものでした。




ちなみに、、ここからは完全なマンガ談義ですが、、、、
星崎さんはデビューから私がマンガを買わなくなるまで、大好きだった漫画家さんです。絵柄と登場人物の性格がとにかく好きでしたが、単行本化されないため雑誌から彼女のマンガだけ切り取ってコレクションしてました。
私が毎月買っていたLaLaという雑誌は当時、竹宮惠子さん、森川久美さん、大島弓子さん、山岸凉子さん、木原敏江さん、坂田靖子さん,成田美名子さんというベテランに加えて、勢いのある若手の漫画家さんも大活躍していました。星崎さん、樹なつみさん、清水玲子さん、くぼた尚子さん、秋本尚美さん、、、まだまだいたはずですが咄嗟には思い出さないです。LaLaの発売日には本屋に通う高校時代でした。今思うと、そうそうたるメンバーの描く時を超えた様々な世界が一冊につまった贅沢な雑誌だったと思います。そこで見つめた喜怒哀楽には、常にまっすぐに前を向く凛々しい意志がこめられていたかもしれません。そういう時代だったのですが。
ひさしぶりに星崎さんの漫画を読むと,当時のあのワクワクさが、作品の中にしっかり生きていたのも嬉しかったです。


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飛んできた種が芽吹いて咲いているムクゲ。



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四国でIBCLCに認定されるための継続教育単位の出る学習会の第1回目は宇多津で無事に終了しました。
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by Dr-bewithyou | 2016-07-12 18:46 | 本の紹介forおやこ | Comments(0)

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