XiaomiのサブブランドのREDMIは中国でコストパフォーマンスの高いハイエンドスマートフォンの「REDMI K80」「REDMI K80 Pro」を発表しました。ブランドロゴがRedmiからREDMIに変更されてから、初のスマートフォンとなります。
K80にはSnapdragon 8 Gen 3、K80 ProにはSnapdragon 8 Eliteを搭載。大容量バッテリーの搭載やIP68・IP69等級の防水防塵に対応しています。さらに、Proはテレマクロ対応望遠カメラや、2K超解像と120fpsフレーム補間を両立するゲーミングチップなどを搭載しています。
デザイン
K80シリーズは従来のKシリーズではなく、Xiaomi Civiシリーズのようなポップ目の見た目に。明るさの異なるツートンカラーで、上部は透明度の高く、下部はマットでなデザインとなっています。
色展開はK80 Proがブラック・ホワイト・グリーンの3色、K80はさらにブルーを合わせた4色の構成となっています。
K70シリーズと同様にK80 Proのランボルギーニのレース部門とのコラボ限定モデルも登場。HURACÁN GT3 EVO2という車種のデザインを元に、ランボルギーニと63のロゴやY時のインパクトのあるラインを施しています。デザインはグリーンとブラックの2色が用意されています。
ディスプレイ・堅牢性
K80/K80 Proは中国TCL製と共同開発のTCL M9発光素材を用いた2K 120Hz有機ELディスプレイを搭載。LTPOではなくLTPS駆動ではありますが、スクリーンモジュールの消費電力を20.3%向上させているとのこと。ピーク輝度は3200nit、HBMk輝度は1800nitと明るさも十分な仕様となっています。
従来の高周波PWM調光と擬似DC調光の組み合わせによる調光ではなく全輝度でDC調光駆動でフリーカーを極限まで減らしています。また、スクリーンの直線偏光をディスプレイ上のフィルムにより自然光に近い円偏光に変換する技術などを用いて目への負担を抑えています。
ディスプレイ形状はどちらも四辺狭額縁のフラットディスプレイ。保護ガラスは、K80にはGorilla Glass 7i、K80 ProにはXiaomi独自の20倍の落下耐性を持つドラゴンクリスタルガラスを採用しています。
パフォーマンス
K80には前世代のフラグシップSoCのSnapdragon 8 Gen 3を搭載。K80 ProにはTSMC 3nm製造のSnapdragon 8 Eliteを搭載し、Antutu ベンチマークV10で319万点の高いスコアを記録したといいます。
どちらも5400mm²の大きな3Dデュアルループベイパーチャンバーを搭載。SoCコア温度を最大3度下げる効果があり、熱伝導構造とAI温度制御アルゴリズムで安定したパフォーマンスができるとのこと。
K80 ProはXiaomi独自の12nm製造ゲーミング用チップ「D1」を搭載。これにより、ゲーム時に画質を高める2KへのAI超解像と120fpsへのAIフレーム補間を低い消費電力で両立可能にしています。Xiaomi Appストア以外のゲームでも利用可能だとしており、日本のゲームでもオンにできるのかが気になるところです。
また、K80シリーズには信号管理チップとして独自の「T1s」チップを搭載。セルラー通信時のパフォーマンスを最大37%、WifiとBluetoothのパフォーマンスを最大16%高めたといいます。
バッテリー・防水防塵
今年後半になり中国各社のスマホのバッテリーが大容量化して来ていますが、K80は6550mAh、K80 Proは6000mAhのバッテリー容量と6000mAh超えのバッテリーを実現しました。1600サイクルの長寿命にもなっているといいます。
また、独自の充電管理チップと電力管理チップを搭載し、スマートなソフトウェア制御と合わせてバッテリー持ち・寿命を向上させているとのこと。
K80シリーズではK70シリーズでは対応していなかったIP68・IP69の防水防塵規格に対応。コスパの高いスマートフォンにありがちな欠点を解消しています。
カメラ
K80シリーズの広角カメラにはK70シリーズと同様、「Light Fusion 800」の高いダイナミックレンジのイメージセンサーを搭載しています。
同じハードウェアながらも、進化したXiaomi AISP 2.0のカメラアルゴリズムにより、低照度やポートレート撮影でもディテールが高く、はっきりといした明暗差・色の違いを捉えることができるといいます。さらに、高画質と連写を両立した150枚の連射で一瞬を逃さず高画質に記録可能。
K80 ProはXiaomi 15に搭載された光学2.5倍望遠カメラを搭載。5倍ロスレスズームだけでなく、10cmの最短撮影距離によるテレマクロ撮影が可能です。
20倍以上のズーム時に、生成AIによりディテールの欠落を補間するUltra Zoom BETAにも対応しています。
さらにK80 Proは超広角も強化され、従来の800万画素から3200万画素のイメージセンサーに代わり、より高画質に記録できるようになっています。
発売日・価格
「REDMI K80」「REDMI K80 Pro」は既に中国国内で発売中。価格はREDMI K80が2499元(約5.3万円)から、REDMI K80 Proが3699元(約7.8万円)から。REDMI K80 Pro ランボルギーニスペシャルエディションも4999元(約10.6万円)で発売されています。グローバル版の発売有無は執筆時点で不明です。
スペック
K80 | K80 Pro | |
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OS | Xiaomi HyperOS 2(Android 15) | |
SoC | Snapdragon 8 Gen 3 | Snapdragon 8 Elite |
メモリ | 12GB/16GB(LPDDR5X) | 12GB/16GB(LPDDR5X) |
容量 | 256GB/512GB/1TB (UFS 4.0) | 256GB/512GB/1TB (UFS 4.0) |
画面 | 6.67型 WQHD+(3200×1440) 有機EL 120Hz ピーク輝度:3200nit 12bit色深度 DC調光 2560Hz 瞬間タッチサンプリングレート |
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カメラ | 広角:23mm 5000万画素 Light Fusion 800 1/1.55型 1.0μm f/1.6 OIS 超広角(120°):800万画素 |
広角:23mm 5000万画素 Light Fusion 800 1/1.55型 1.0μm f/1.6 OIS 望遠:60mm 5000万画素 JN5 1/2.76型 0.64μm f/2.0 最短撮影距離:10cm 超広角(120°):15mm 3200万画素 f/2.2 |
インカメラ | 2000万画素 | |
電池 | 6550mAh 90W 有線急速充電 |
6000mAh 120W 有線急速充電 50W 無線充電 |
寸法 | 160.26×74.95×8.12mm 206g |
162.26×74.95×8.39mm 212g (ランボルギーニ版のみ217g) |
カラー | ブラック/ホワイト/ブルー/グリーン | ブラック/ホワイト/グリーン グリーン/ブラック(ランボルギーニ版) |
その他 | 超音波式画面内指紋認証 ステレオスピーカー X軸振動モーター IP68・IP69 T1s 信号増強チップ |
超音波式画面内指紋認証 ステレオスピーカー X軸振動モーター IP68・IP69 T1s 信号増強チップ D1チップ |