時代は3つ折り?
OPPO幹部であるZhou Yibao氏は、中国SNSのWeiboにて、OPPOの3つ折りスマホのコンセプト機種を公開しました。さらに広い画面をポケットに収めることのできる3つ折りスマホは現在中国メーカーがこぞって開発をしているとみられ、Huaweiは今月中に3つ折りスマホを発表するとしています。
同じく中国のメーカーである伝音(Tecno)も、独自の3つ折り端末のコンセプトを発表したばかりで、他の企業も追随する動きを見せています。
OPPO FindシリーズのプロダクトマネージャーであるZhou Yibao氏は、中国のソーシャルメディアプラットフォームWeiboで、同社の3つ折りコンセプトスマホをチラみせしました。デバイスは完全に開かれた状態で、アスペクト比もタブレットに近いものになっています。
レンダリング画像では、異なるサイズのヒンジと、ベゼルがとても狭いディスプレイが確認でき、見た目が非常に洗練しています。また背面はすべて人工皮革で覆われている一方で、2枚目のディスプレイ、カバーディスプレイについては搭載していないようです。
ヒンジの形状もそれぞれ異なります。筆者の予想に過ぎませんが、背面を向いた端末の右側のヒンジはこちらから見て手前側に折る、つまり山折りになり、左側のヒンジは多くの折り畳みスマホと同様に谷折りで折ることによって、スマホライクなサイズと大画面を両立してそうです。
これはあくまでもコンセプトなので、OPPOがこの製品を市場に出すかどうか、あるいはいつ出すかは不明です。OPPOはslide-phone、格納式カメラ、OPPO X2021などコンセプトを見せて期待感を煽っただけで、結局出さずに終わってしまう残念なパターンも結構あるのですよね……。
これまでにも、数え切れないほどのプロトタイプやコンセプトが登場してきましたが、折り畳みスマートフォンとローラブルスマートフォンを組み合わせた「TCL FOLD’n Roll」やローラブルスマートフォンなどは、続報をほとんど耳にしません。
しかし、多くの企業が3つ折りスマホに参入または参入を示唆していることから、これらの端末が市場に出回るのもそう遠くはないと期待しています。前述の通り、Huaweiは来月、世界初の3つ折りスマホを発表する予定。
また、XiaomiやSamsungについても3つ折りスマホの噂があるようです。サイズもアスペクト比も中途半端な2つ折りの折りたたみスマホとは異なり、真に「タブレットをポケットに入れて持ち運ぶ」が実現する3つ折りスマホは次の流行になる可能性もありそうです。
とはいえ、Huaweiの3つ折りスマホについては、その価格がApple Vision Proと同レベルの60万円前後になるという噂も。さすがにガジェットオタクにもそうやすやすと手が出ない価格帯になってしまいそうです。