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Googleが主導で開発するAndroidとChromeOS搭載端末間では、ファイル共有はもちろんのこと、デザリングや通知、メッセージアプリなどをシームレスに切り替えられ、Apple製端末間に近い、または同様のエコシステムが構築されています。
一方、Android端末間では、現状ファイル共有サービスのQuick Share(旧Nearby Share)以外に大きな機能はなく、それぞれ端末のメーカーによって独自でエコシステムが構築されている状況でした。
しかし、Googleは、メーカーに関わらずAndroid搭載端末間でのエコシステム構築を進めている模様。Android関連の情報に詳しいAssembleDebug氏が発見した情報によると、GoogleはChromeOS向けの「Cross-Device Service」をAndroid端末向けにも開発中とのこと。
同氏は、Google Play開発者サービスにおけるいくつかの隠しフラグを有効にしたところ、新しい設定画面とCross-Device Serviceの幾つかの設定項目の表示に成功したと報告しています。
Cross Device Services in Google Play Services
✓ Call Cast
✓ Wifi Sharing
✓ Hotspot SharingMight be enabled in upcoming beta version of Play Services. Screenrecord is from version 24.06.12, enabled with a lot of flags.#Google #Android pic.twitter.com/bvUbnYbB9d
— AssembleDebug (@AssembleDebug) February 9, 2024
同機能では、同じGoogleアカウントにサインインしている他のデバイスを見つけ、簡単にコンテンツや設定を共有できるとのこと。2つ以上の端末でデバイスグループを作成すると、それらのデバイス間でWi-Fiパスワードを共有したり、デザリングをしたり、端末間で電話をキャストしたりすることができる模様。機能は言語さらに追加される可能性があるとのことです。
意図的ではないグループへの参加を防ぐため、デバイスをグループに追加する際には、各デバイスで受け取った招待を許可する必要があるとのこと。グループにデバイスを追加したくないに場合には拒否したり、利用できる機能を制限することができるようです。
「Cross-Device Service」は、現段階では開発者向けの機能となっています。機能は正式に発表されていませんが、UIがほぼ完成している点などを踏まえると、今後数ヶ月以内に同機能が一般のユーザーに向けて展開される可能性があります。
Apple製端末のエコシステムにかなりの遅れをとってきたAndroid搭載端末。メーカーごとにエコシステムの規格が乱立している現状がありましたが、Quick Share然り、今回の「Cross-Device Service」然り、着実に大きな一つのAndroidエコシステムが形成される兆しが見えています。
