【Ankerのポータブル電源】普段使いから本格アウトドアシーンまで大活躍の2機種レビュー | smart Web | 宝島社の雑誌スマート(smart)公式サイト

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連載フォトグラファー田中利幸のガジェット“ガチ”レビュー

【Ankerのポータブル電源】普段使いから本格アウトドアシーンまで大活躍の2機種レビュー

 初めまして、フォトグラファーの田中利幸です。いつも誌面の撮影でお世話になっているsmartですが、縁あってwebの記事を書かせていただくことになりました。連載タイトルは「色々使ってみなくちゃ気が済まない フォトグラファー田中利幸のガジェット“ガチ”レビュー」です。カメラ機材やPC周りのガジェットなどが昔から好きで、「仕事で使うから」と自分への言い訳を胸に、日夜便利な機材やガジェットを探し求める日々を送る私。そんな趣味と実益を兼ねたガジェットのことなどを実際に使ってみて、忖度なしの率直な感想でレビューしたいと思います!

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【Ankerのポータブル電源】普段使いから本格アウトドアシーンまで大活躍の2機種レビュー

 記念すべき連載1回目は、キャンプを始めとしたアウトドアブーム、リモート・テレワークの増加、万が一の災害時の備えなどで注目度が高いポータブルバッテリーです。

 Anker(アンカー)Jackery(ジャクリ)の2メーカーから2種類ずつの商品をお借りして、1週間ほど実際に使ってみた上でレビューをします。

Anker PowerHouse 100

【Ankerのポータブル電源】普段使いから本格アウトドアシーンまで大活躍の2機種レビュー

Anker PowerHouse 100¥13,900(税込)/アンカー(アンカー・ジャパン カスタマーサポート ☎03-4455-7823)

 Ankerのポータブル電源「PowerHouse」シリーズで最小サイズの商品です。約27,000mAhの大容量を誇るバッテリーですが、約201 × 120 × 31mm、約862gと小型軽量で、ノートPCなどと一緒に、バッグに無理なく収まるサイズ感です。

 ちょっと大きめのモバイルバッテリーのような見た目ですが、最大の違いはAC出力ポート付きというところです。

純正弦波で最大100W出力のACポートを搭載し、ノートPCやカメラ、ドローン、小型家電製品まで幅広い機器に充電 / 給電が可能です。家庭用と同じような、滑らかな波形の交流電源で、ほとんどの精密機器にも利用いただけます。(アンカー・ジャパン公式HP)

 モバイルバッテリーと違い、AC出力ポートがあることで小型家電などを屋外で使用することが出来ます。

 ここからは実際に使ってみた上でのポイントを。

😀 Goodポイント①

小型軽量

 モバイルバッテリーを一回り大きくしたようなサイズ感です。モバイルバッテリーと比べると軽いとは言えないですが、バッグに入れて持ち運ぶのに無理のないサイズなので、カフェなど外でのPC作業などにも活用できます。

【Ankerのポータブル電源】普段使いから本格アウトドアシーンまで大活躍の2機種レビュー

😀 Goodポイント⓶

豊富な出力端子

 AC出力ポートに加えて、2つのUSB-A端子、1つのUSB−C端子と最大で4つの機器に給電することができます。ノートPCを使いながら、スマホ2台とワイヤレスイヤホンを充電するといった使い方も可能です。

【Ankerのポータブル電源】普段使いから本格アウトドアシーンまで大活躍の2機種レビュー

【Ankerのポータブル電源】普段使いから本格アウトドアシーンまで大活躍の2機種レビュー

 MacBook Pro (16-inch, 2019)をACアダプターで接続し、画面の輝度80%くらいでwebブラウジングをしながら原稿を書くというような使い方をしてみたところ、約30分の使用で本体のインジケーターの表示で2つ分の減り方でした。大体バッテリー残量の25%くらいを使用した感じです。

 😀 Goodポイント③

フラッシュライト付き

 万が一のときに懐中電灯として使うことができます。明るさの強弱に加え点滅を繰り返すSOSモードもあり、オマケ機能としては充実しています。

【Ankerのポータブル電源】普段使いから本格アウトドアシーンまで大活躍の2機種レビュー

 😀 Goodポイント④

アウトドア用途も想定された
しっかりとした造り

 AC出力ポートには蓋が付いているので、アウトドアでの使用でも安心感があります。

【Ankerのポータブル電源】普段使いから本格アウトドアシーンまで大活躍の2機種レビュー

 本体の底部には放熱用のスリットがあり、ヘビーデューティな使用も考慮されているようです。ただ、4つのポートすべてを使用して給電・充電してみたところ、触れないほどではないですが、それなりに熱を持っていました。

【Ankerのポータブル電源】普段使いから本格アウトドアシーンまで大活躍の2機種レビュー

 

 😕 気になったポイント①

バッテリー残量が分かりにくい

 バッテリー残量は、本体電源ボタンのインジケーターでバッテリー残量が分かるようになっています。ざっくりとした表示でしかバッテリー残量を判断できないので、%表示されるディスプレイがあればより分かりやすくなると思いました。

【Ankerのポータブル電源】普段使いから本格アウトドアシーンまで大活躍の2機種レビュー

 😕 気になったポイント⓶

バッテリー容量がやや中途半端

 同じくらいのバッテリー容量でより小型軽量なモバイルバッテリーもあります。そもそも用途が違うので比べるのは野暮ですが、AC出力ポートが必要ないのであれば、モバイルバッテリーも視野に入ってくるくらいのバッテリー容量です。ただし、航空機内への持ち込みが可能な規格を意識しての容量のようなので、モバイルバッテリー+AC出力という刺さる人には刺さる商品です。

 

Anker PowerHouse II 400

【Ankerのポータブル電源】普段使いから本格アウトドアシーンまで大活躍の2機種レビュー

Anker PowerHouse ll 400¥39,800(税込)/アンカー(アンカー・ジャパン カスタマーサポート ☎03-4455-7823)

 続いてレビューするのはAnkerのポータブル電源のラインナップの中でも上位の容量を持つAnker PowerHouse II 400です。

 ポータブルバッテリーと聞いて最初に想像する形とサイズ感はこちらの商品の方が一般的だと思います。バッテリー容量は約108,000mAhで、数字だけ見てもAnker PowerHouse 100の5倍近い容量を誇ります。

 約 255 × 148 × 139 mmと、バッグに収まるようなサイズではありませんが、バッテリーの容量を考えれば十分にコンパクトなサイズ感です。コンパクトとは言え、持ち運ぶ場合は車でということになると思うので、キャンプなどのアウトドアでガシガシ使う用途で購入する方が多いと思います。

【Ankerのポータブル電源】普段使いから本格アウトドアシーンまで大活躍の2機種レビュー

 車のトランクに置く分には大したスペースも必要ないので、車に一台積んでおくとアウトドアやいざというときの安心感が違います。

 約4.62gとそれなりの重量ですが、持ち手がしっかりしているからか、手で持ってみると不思議とそこまで重さは感じません。

 筆者はフォトグラファーということで、こんな使い方もありじゃないかとの提案も一つ。

【Ankerのポータブル電源】普段使いから本格アウトドアシーンまで大活躍の2機種レビュー

 ロケなどの野外の撮影ではお馴染みのクルーズカートの下の段にバッテリーを置いて、上の段にノートPCを。バッテリーを置いても下の段にはまだまだスペースがあるので、カメラや他の機材も余裕で載せられます。

 電源の確保できないロケ撮影でもPCの充電の心配も必要なくなります。

 AC出力は300Wまで可能なため、ACの延長コードを繋いで、24インチの外部モニターとノートPC、カメラバッテリーの充電を同時にすることも可能です。この3つを繋いだ状態で、本体ディスプレイの使用可能時間は約3時間となっていました。

 😀 Goodポイント①

アウトドアでのヘビーユースでも
安心できるしっかりした造り

 アンカー・ジャパン公式HPによると、8つの角と底面を強化してあると書いてあります。手で触った感じでも外装はしっかりとした堅牢な造りで安心感があります。

【Ankerのポータブル電源】普段使いから本格アウトドアシーンまで大活躍の2機種レビュー

 本体の両側面には大型のスリットがあり、放熱性もよく考慮されているのが分かります。

 合計100Wを超える出力で使用していたところ、本体はほんのりと熱を持ちます。その状態でしばらく使っているとファンが回り始めるのですが、しばらくするとファンは停止します。結構細かく温度をモニタリングしてファンを調整しているようです。

 AC出力ポート・シガーソケットにもしっかりした蓋が付いていて防塵防滴性にも配慮されています。

【Ankerのポータブル電源】普段使いから本格アウトドアシーンまで大活躍の2機種レビュー

 持ち手の部分も本体との接続部は金属パーツが使われており、重量のある本体を持ち上げる時の安定感があります。

【Ankerのポータブル電源】普段使いから本格アウトドアシーンまで大活躍の2機種レビュー

 😀 Goodポイント⓶

大容量バッテリーと最大300Wの
AC出力・豊富な接続端子

 すべてのポートを使うことで、合計最大516Wで充電・給電することができます。

 USB-CポートはPD対応で最大60Wまで給電できるので、スマホなどへの20Wの急速充電はもちろん、ノートPCへの給電も可能です。

 iPhone 12 ProMaxとiPad Air 3をそれぞれ20%と8%の状態から2台同時に満充電まで充電したところ、本体のバッテリー残量は100%から88%となりました。単純計算で、この2つのデバイスをそれぞれ8回ずつ満充電にしてもお釣りが出る計算です。

 😀 Goodポイント③

視認性の高い大型ディスプレイ

 残り使用可能時間や、W数などが表示され分かりやすい大型ディスプレイが◎。明るいディスプレイは晴れた屋外などでも視認性が高いです。

 インプット・アウトプットのW数、充電時間・使用可能時間などが表示されるなど、情報も豊富です。

【Ankerのポータブル電源】普段使いから本格アウトドアシーンまで大活躍の2機種レビュー

 😀 Goodポイント④

LEDライト機能

 本体背面・側面の二箇所にライトが付いている。それぞれ明るさが調節できたりと多機能です。背面のLEDは電球色のような黄色っぽい光になっているので、キャンプなどでは夜間照明としても使えそうです。

 

 😕 気になったポイント①

AC出力の差込口の位置により
ACアダプターの形状によっては
取り付けづらい

 MacBook Proなどの大きめのACアダプターだとAC出力ポートの蓋と干渉してしまうことがあり、差し込みの際に不便が生じることがあります。

 差し込む向きを工夫すれば、実用上の問題はありません。

【Ankerのポータブル電源】普段使いから本格アウトドアシーンまで大活躍の2機種レビュー

 😕 気になったポイント⓶

本体の持ち手ハンドルが固定式

 固定式で頑丈な安心感のあるハンドルですが、車に積む際などには余計なスペースを取ったり、本体の上に物を置きづらいなどのデメリットもあります。

【Ankerのポータブル電源】普段使いから本格アウトドアシーンまで大活躍の2機種レビュー

 😕 気になったポイント③

バッテリー本体への充電器は
ACアダプターのみが付属

 本体への充電は、USB-Cポートを利用した充電とDC入力の2つの方法がありますが。付属しているのはACアダプターのみです。他の方法で充電したい場合は別途アダプター類を購入する必要があります。キャンプなどのアウトドアで使用することも考えると、シガーソケットからの給電が可能なアダプターも付属していれば、より便利だなと思います。

 

まとめ

 Anker PowerHouse 100はAC出力ポートが付いていながら、モバイルバッテリー感覚で持ち運べる小型軽量なポータブルバッテリーです。バッグに忍ばせておけば、リモートワークなど屋外での電源が確保できない環境で、いざというときの安心感が高まります。手軽にAC電源を持ち運びたい人にピッタリです。

 Anker PowerHouse II 400は、コンパクトながら大容量のバッテリーで、優れたバッテリー管理システムを備えているため、バッテリーの自然消費も半年で約16%(Anker調べ)に抑えられています。手元に置いておくと万が一の停電や災害時にも安心です。キャンプなどのアウトドア利用では堅牢な作りでガシガシ使える頼もしい相棒になりそうです。

 

今回ご紹介した商品に関するお問い合わせ先
アンカー・ジャパン カスタマーサポート ☎03-4455-7823、URLはコチラ

 

田中利幸Profile

たなか・としゆき●雑誌・WEB など、人物撮影から物撮りまで幅広く活躍中 。高校時代に PC にハマり、独学でプログラミングを学び簡単なゲームなどのプログラミングをしていた。 仕事での撮影や PC 作業など“効率よく快適に”をモットーに、最高に快適な環境を作るべく、機材やガジェットを日夜探し求めてい る 。 趣味で 機材・ガジェットなどの買ったものをレビューするブログ「 Tanaka Blog 」を運営。

 

Photography & Text_TOSHIYUKI TANAKA

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