50代、価値観が変化した理由とこれからの買い物
日本がバブル景気の頃に思春期を過ごし、
「消費は美徳」と言われた華やかな時代の
恩恵を受けた青年期、
古いものを手直しして使うよりは
新たに買う方が生活が豊かになると
私の価値観も上書きされました。
仕事帰り、先輩や同僚との飲み会はほぼ毎日、
睡眠不足と戦いつつ仕事して、
その後は飲み会というループ。
赤い口紅、太くて濃い眉毛、ボディコン、
派手で華やかなファッションには気後れしましたが、
洋服は毎月購入し、部屋に着ない服が溢れていました。
男女雇用機会均等法で、女性の社会進出が期待され、
これからは女性の給与も右肩上がり、
どんどん良くなると思えた時代、
夫婦の時間を楽しんだり、
キャリアに重きをおきたいからと
DINKSが流行語にもなりました。
DINKSはDouble Income No Kidsの略で、
結婚後は共働きし意識的に子供を持たない、
作らない選択をする夫婦のことですが、
今の時代は子供を育てるのにお金がかかり、
結果的にDINKSに見える夫婦もいますね。
日本経済はまたバブル期のような好景気だとか
言われていますが、あの頃のようなフワフワ、
キラキラした感覚はありません。
50代はユングによると「人生の正午」過ぎ、
今、人生の折り返し地点にいて
若くなく、年老い過ぎてもいない50代だから
余計にそう思うのかも。
50代前後で、仕事、親の介護、自分の老化など
不都合な問題に直面しました。
徐々に変化していた自分の価値観を再認識、
上書きの必要性も出てきました。
もはや消費は美徳ではありません。
豊かな生活はモノよりも精神面で感じるし、
何を有意義に感じるかは自分次第だと思うように
なりました。
仕事優先から自分が主役の人生設計に変更。
人生100年時代と言われているけれど、
自分が元気に楽しめるのはあと何年?
親の介護生活から、その日が来ることを
より現実的に考えられるようになりました。
自分が価値を感じることをいかに大事にしながら
暮らしていけるか、それが人生後半戦を
豊かにする重要な要素だと思っています。
・気に入ったものは手直しして長く使う。
・心にハリ、ワクワク、感動することにはお金を使う。
・生活が便利、ラクになることには投資する。
・心地よさを大切にする
・なくても困らないものは手放す
・自分の身体に必要なメンテは投資と考える
これからの買い物は
なるべく質の良いものを、お手頃価格で、
メンテがラクで、軽くて使いやすく、
いざとなったら処分も簡単にという品物を
探したい。そんな都合のいいものあるかしら?