【記事・動画】ヘルシー系ニュース感想記【2024】⑧11月14日は「世界糖尿病デー」で、ございます。

ヘルシーがどうのとか食べ物がこうのとかを大義&口上としている拙ブログ。
そんなブログ主のスマホには連日、大量の健康系の記事が送り付けられてきます。
当シリーズ「ヘルシー系ネット記事の感想」では、気になったりモノ申したいネット記事に対して、ド底辺ブロガーの下から目線で、超個人的感想を述べてまいります。

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「世界糖尿病デー(World Diabetes Day)」が、国際糖尿病連合(IDF)が中心となり、11月14日に開催される。
世界糖尿病デー(WDD)は、糖尿病の脅威が世界的に拡大しているのを受け、世界規模で糖尿病についての理解を高め対策しようと、IDFと世界保健機関(WHO)によって1991年に開始された。
2006年には国連の公式の日になった。
世界糖尿病デーのシンボルである「ブルーサークル」は、世界的に増加を続ける糖尿病に対する意識を高め、一致団結して対策していく必要性を呼びかけるために掲げられる。
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世界糖尿病デーの2024年から3年間の世界共通テーマは、「糖尿病とウェルビーイング(Diabetes and well-being)」。
「ウェルビーイング」は、世界保健機関(WHO)が提唱しているもので、病気や障害による負担を取り除いたり減らした、健康的・幸福な状態のことで、社会・経済・環境といった条件も関わってくる。
【出典;糖尿病ネットワーク  【11月14日は世界糖尿病デー】世界の5億人超が糖尿病 「糖尿病とウェルビーイング」をテーマに参加を呼びかけ  (2024年10月25日)より、抜粋引用させていただきました。】
世界糖尿病デー2024 出雲
【動画出典; 世界糖尿病デー in 出雲 より、共有埋込コードにてリンクさせていただきました。】
毎年11月14日は「世界糖尿病デー」です。
3年おきに共通テーマが変遷しており、2021年~2023年は「糖尿病ケアへのアクセス」でした。
そして、本年2024年から3年間の新たな共通テーマは「糖尿病とウェルビーイング」です。
【公式】秒でNEWS180
「ウェルビーイングってなに?」
【動画出典; テレ東公式 TV TOKYO より、共有埋込コードにてリンクさせていただきました。】
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≪動画のポイント≫
●「well-being(ウエルビーイング)」とは、心と体と社会的に満たされた状態
●社会でも家庭でも、がんばる人たちが応援しあう状態がウエルビーイング
● 人は人、自分は自分、自分の強みを広げていくことが幸せな生き方となる
世界保健機関(WHO)が提唱している「ウェルビーイング」は、病気や障害による負担を取り除いたり減らした、健康的・幸福な状態のことで、社会・経済・環境といった条件も関わってくるとのこと。
糖尿病などの病気進行を抑えたり防いだりするためには、直接治療のみでは改善することは難しく、やはり心も身体も満たされた社会生活を営むことが重要だという事のようですね。
本年も「世界糖尿病デー」にちなんで、糖尿病に関する動画を何本かご紹介申し上げます。
医者や専門家の意見も様々、そして患者の状況も様々なので、糖尿病治療に関しては「これが絶対に効くんだ!」とか「これが良い。後はダメなんだ」という事はないでしょう。
100%だ0%だ、ではなくて、多種多様な情報に触れてみてみましょう!


「糖尿病はインスリンが出なくなる病気」
これは大きな勘違いです。
血糖値が下がらないと不安になりますよね💦
もうインスリン注射が必要なのかなとか・・・
でも多くの2型糖尿病の場合、そんなことはないんです。
薬を飲んでも血糖値が下がりにくい人、 その本質的な原因を動画でお伝えしていきます🎊☺️
【解説文及び動画出典;Dr.ゆきなり【〜糖尿病克服への道〜】 より、共有埋込コードにてリンクさせていただきました。】
≪スリムちゃんブログ;関連記事≫
複合炭水化物には、豊富な食物繊維群(レジスタントスターチ・水溶性・不溶性食物繊維・オリゴ糖)、ビタミン、ミネラル、ポリフェノールなどが豊富に含有されており、それが耐糖能をUPさせて、むしろ血糖値を上げにくい効能もあるのです。
肝臓でグリコーゲンとして蓄えられた糖を血液中に放出するよう働きかけ、その結果、血糖値を上昇させてしまう「グルカゴン」を抑制する「水溶性食物繊維」は、複合炭水化物、特に「未精製穀物など」からしっかり摂取することにより、血糖値スパイクを抑制する効果があるといわれていま
す。
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【画像出典;患者さんのための糖尿病ガイドHP「糖尿病の発症メカニズム」より引用させていただきました】

糖質代謝ホルモンで重要なのが血糖をコントロールするホルモン
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それはインスリン(血糖下降)とグルカゴン(血糖上昇)の2つのホルモン
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その2つのホルモンを調節するのが「GLP-1」というホルモン
        ↓
その「GLP-1」のスイッチ(分泌)を押す(促す)栄養素が「水溶性食物繊維+糖質」
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雑穀や全粒などの穀物由来の「水溶性食物繊維」をしっかり摂取することが重要
        ↓
最近の知見では糖尿病の原因はグルカゴン(血糖上昇)の暴走という説がある
        ↓
「GLP-1」のスイッチを押してくれる食物繊維と糖質は、血糖上昇を抑えてくれる効果がある。
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直腸で多く分泌される「GLP-1」は、短鎖脂肪酸(腸内細菌が発酵したもの)や胆汁酸が分泌を高めてくれる
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短鎖脂肪酸や胆汁酸を大腸の奥(直腸)に届けるためには「高繊維・低脂肪」の炭水化物食が必要
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糖質制限が流行っているが、そうではなくて、炭水化物の種類や質を選んで摂取することが大切
        ↓
もち麦・押し麦、大麦や雑穀を積極的に食べましょう


2型糖尿病が治る(寛解する)のはどんな人?
●2型糖尿病は、完治はしないが「寛解」することはできる。
●「寛解」とは、薬物療法なしでHba1ⅽが6.5%未満の状態が3ヶ月以上続いている状態
●薬物療法なしでHba1ⅽが6.5%未満、体重が5%以上減った人が、特に「寛解」しやすい。
●寛解状態になっても体重が増加すると、再発しやすい。
●体重を減らすことは、2型糖尿病の寛解の維持に深く関係している。
【動画出典;専門医とうすけの糖尿病レベルアップチャンネル より、共有埋込コードにてリンクさせていただきました。】
【出典;糖尿病ネットワーク、2024/05/08】
🔲記事の概要🔲
2型糖尿病と診断され、肥満があり体重を大幅に減らした人のなかには、糖尿病が寛解するケースもあることが、香港の2型糖尿病患者3.7万人を追跡した研究で明らかになった。
●アジア人でも、2型糖尿病の診断から1年以内に体重を大幅に減らすと、糖尿病寛解の可能性が上昇することが示された。
糖尿病の人にとって体重を管理し、健康的な体重を維持することは大切で、体重が増えてしまうと、糖尿病の合併症のリスクが大幅に上昇することも明らかになった。
2型糖尿病の寛解とは、薬物療法を行っていない状態でHbA1c6.5%未満が3ヵ月間続いている状態・・・
寛解した人の割合は全体のわずか1%、つまり「100人に1人」・・・・・
2016年8月にHbA1c8.4%にて糖尿病発症した私は、薬物治療なしでHbA1c6.0%以下が8年間続いていますので、正に100人に1人に属するので、自分を褒めてあげても良いでございますよね(ドヤっ!!)
この記事のいう事を信じれば、最大体重87㎏を半年間で67㎏と20%以上減量したことが、私が寛解した最大の要因であることは間違いありません。
また、可及的速やかに減量するために効果を発揮したのが「糖質制限食事法」の実践であったことは言うまでもありません。
た・だ・し。。。。で、ある。
今の私は糖質制限食事法はとうの昔にやめております。
つまり「糖質制限を短期集中的に実施し、減量後は糖質制限をやめた」事が、自分にとっては8年間寛解状態をキープしている最大の要因であると考えて、ブログ発信しています。
【スリムちゃんブログ;関連記事】
メタボが原因で2型糖尿病を発症したことは「体重を減らしてください」との医師の診察から明らかとなった私。
取り急ぎ減量して、血糖値が高い状態をまずは何とかしなければならない。
そのための「糖質制限食事法」であろう。
ただし、糖尿病が代謝異常という病気である事を考えると、この食事法が効果があるのは「デブの糖尿病」に限られるのではないかとも思う。
「ヤセの糖尿病」の人は、また別の方法があるだろう。KIMG2957.jpg
【画像出典;スリム鳴造蔵書「糖尿病は栄養をとれば健康に戻る(著者、笠原友子)P16より引用】

栄養チャンネル信長先生がご解説されるとおり、糖質制限食事法は予防食(通常運転)ではなくて、治療食(緊急対応)であると、私も思う。
それは、まるで災害時における「緊急避難場所」といってもいいかもしれない。
緊急避難場所.png
土石流が発生した! 
河川が氾濫しそうだ!
津波がやってくる!
   ↑
これら命に危険が迫っている場合は、まずは緊急避難が最優先だ。
やがて災害が落ち着けば、緊急モードを解いて通常の社会活動に復帰するだろう。
メタボリック・肥満のイラスト「体重計・男性」.png
デブが糖尿病を発症した!
高血糖が続いている!
合併症の恐れがある!
   ↑
この場合も災害発生時と同じで、まずは血糖値を下げることが大切だろう。
やがて血糖値が落ち着けば、緊急モードを解いて通常の糖質代謝に復帰するよう努めれば良い。
2型糖尿病とは血糖異常やインスリン異常を引き起こす「代謝異常」が原因の病気である、と、ウイキペディアは述べている。一方、いわゆる「糖質制限推進派センセ方」の糖尿病治療としての「糖質制限」とは、簡単に言ってしまえば「血糖が高くなるので糖質を食うな」であろう。下表の「B.物流」に例えると、「各事業所や倉庫に不良在庫が多くなる(血糖値が高くなる)ので仕入れ(糖質)を減らせ」と言っているようなものだろう。
エネルギー源インフラ摂り込むものエネルギーと蓄積課題
A.糖質血管インスリン脳、筋肉、肝臓など
余剰糖質は
肥満の原因に
B.物流道路トラックなど各事業所、倉庫
余った商品は
不良在庫に
C.水資源河川浄水場など各用水、ダム
満水時渇水時の
対策必要
【スリム鳴造作成「糖質の役割とインフラ」】

仕入れ量が減れば当然、人間社会の活動量つまり「代謝能力」が落ちてしまう。
もちろん、余剰糖質がうまく代謝されずに血糖値が長期的に高い状態が続くと糖尿病合併症に進行する恐れがあるので、火急的すみやかに「一時的短期的な対症療法」として口から入れる糖質を直接減らす「糖質制限」を実施することは有効だと思う。
しかしながら、「糖質制限推進派センセ方」がご教示される「糖質を断って、高たんぱく高脂質の食事」を長期間続けると、外部からの糖を取り込む能力が低下して筋肉量が減っていったり脂肪燃焼力も低下して、数年後には再び糖尿病が進行するリスクが高まっていくだろう。
血糖値の数値そして口から入る糖質量だけに特化した「糖質制限」を長期間実施したら、かえって糖尿病が進行する恐れがあることは、「2型糖尿病とは代謝異常である」との説明で理解しなければならないのに、恐るべきことに糖質制限推進の医師免許保持者たちの多くは、頑なに「とにかく糖質が悪」の教えを変えようとはしない。
糖質制限は確かに窮地から脱する効果はある、だが問題は「その後の長い人生」だ。
糖質制限で痩せて血糖値が下がって感動して興奮して、センセ方を盲信して、その後、体調が悪化したり透析を受けたり合併症に進行した多くの方の掲示板投稿やtwitterやブログを見るにつけ、何とかならないものか。。。。。。。と、思う。
「代謝改善」について、どうかどうか、多くの一般の庶民の「糖質制限信者さん達」に考えてもらいたいものである、と、底辺ブロガーの私は下から目線でそう思う。
そもそも「糖質制限」には、実践目的に応じて以下の3パターンがあるとスリムちゃんは定義付けしています。

1.メタボリック・シンドロームの2型糖尿病に罹患した人で、体重を減らせば病気の進行を遅らせたり、薬物やインスリン療法に依存しなくても日常生活を過ごせるようにするための「食事療法」のひとつ
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2.主にアスリートやボディメイクなどの大会の出場者が、パフォーマンス(競技や審美)を高めるために筋トレなどの運動と組み合わせて、本番(試合、大会)までの一定期間に実践する「トレーニング法」のひとつ。
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3.血液検査結果などは良好で健康なのに、絶えず自分の体重を異常に気にしており、何が何でも体重減量したい人が実践する「糖質制限(または低炭水化物)」と呼ばれる「ダイエット法」のひとつ。
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私は、糖質制限を実践して効果があるのは「上記1と2」の場合のみに限られ、「上記3」の「ダイエット法」としての糖質制限を実践すべきではないと考えています。
今の日本で巨大市場となった「糖質制限業界」において、もっとも顧客層が多いのが「上記3」の「健康なのにダイエット願望が強い人々をターゲットとしたダイエット法」でありましょう。
「ただ痩せたいためだけの糖質制限」これは健康には全く良くない・・と、私は考えます。
人体を維持するうえで欠かすことのできない特定の栄養素「糖質」を減らす事だけにフォーカスして、肉や卵やチーズや人工的なビタミン剤などばかり摂取して、糖質や炭水化物に含まれるエネルギー源やビタミンミネラル食物繊維が不足してしまうと健康は維持できません。
健康なのに「偏った食事」を続けた結果、体調を崩したり病気になったりしては本末転倒です。
糖尿病発症から数か月で約20㎏減量した「糖質制限(カロリー制限含む」を実践していた頃の私
      ↓
●メタボ豚造(2016年7月現在、53歳の私)体重85kg
●スリム成掛(2016年11月現在、53歳の私)体重67kg
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糖質制限をやめて、食物繊維を多く含む炭水化物をしっかり食べることにした私
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●デーブ成掛(2020年9月現在、57歳の私)体重66kg
(アストラムライン新白島駅にて)
私が糖質制限を実践したのは「肥満が主因の糖尿病」であるがゆえの食事療法だったので、あくまで「一時的短期的対症的」な方法でございました。
運動も行っていましたし、それより何より、これからなるべくヘルシー長寿でありたいならば糖質制限のような「極端な食事」は避けなければならないことに気が付きました。
特に、糖質を極端に制限し肉脂メイン食事法を実践したことにより、「糖代謝機能の低下」と「動脈硬化のリスク」に強い危機感を持ったからです。
それゆえに「ストイックな糖質制限」は当の昔に卒業して、「糖質を味方として適量摂取し、発酵食品や未精製穀物など食物繊維ビタミンミネラルを意識した食事」に変えて今の私に至っています。


減量成功の秘訣・後編(吉田俊秀 医師)
動画出典;医療法人威徳 壬生大路病院 より、共有埋込コードにてリンクさせていただきました。】
   ↑
≪動画のポイント≫
●食前にキャベツ(生野菜)を5分間しっかり噛んで食べると、満腹感が脳で得られる。
● 生野菜の食物繊維が栄養素の吸収を穏やかにし、血糖値上昇を抑える効果がある。
●筋肉量を減らさないために、減量期にはたんぱく質を1日女性70g、男性80gは食べていただきたい。
●5%体重を減らしただけで、多くの内科的な合併症を減らすことができる。
肥満および糖尿病の専門医として長年の実績をもち、特に高度肥満症治療を得意とされている吉田俊秀先生の「減量成功の秘訣」を解説された動画にござります。
ただし、この「減量の秘訣」とは、あくまでも患者向けで病気治療法としての解説であり、健康な人向けの美容ダイエット法ではないことに注意が必要です。
ややもすれば、かっこ悪いくせに「糖質制限は誰でも痩せる、驚異のダイエットだ」と、何と医者のくせに「治療法ではなく痩身法」として一般健康日本人に向けてドヤ顔(ただしブサイク)で喚く人類史上最もアタマが悪いおバカな糖質制限推進センセ方とは大きく異なる、吉田先生の「病気治療としての減量法」となっております。
私「スリム鳴造」は「肥満が原因の2型糖尿病発症者」であった糖質制限実践者であり、その効果も経験しています。
それゆえに「病気治療」なおかつ「過剰な精製糖質を控える」という糖質制限は、支持します。
た・だ・し。。。。で、ある。
食事療法でもないトレーニング法でもない、痩身願望が病的に強い「健康な人がダイエットとして実践する糖質制限」には、スリムちゃんは猛反対でございます。
「治療」と「ダイエット」は違うのです。
「治療とダイエットをごちゃ混ぜ」にして発信できる職業は医師だけです。
健康な人をも巻き込んで体調悪化した人が増えた事が社会現象となってしまったので、「ダイエットとセットで糖質制限を推進した医師ども」は、本当に性質が悪い連中だと思います。
こともあろうか「糖質制限はダイエットにも効果ある。糖質は麻薬や覚せい剤と同じく危険。糖質さえ食わなければあとは何食っても良いし、肉は体力の限界近くまで食っていい」と、素人ではない医師が発言したとすれば、日本国民全体の健康に大きな悪影響をもたらすので、頭悪いとかブサイク先生とかかっこ悪い医師とかでは済まされない問題でございましょう。
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糖質制限推進派の医者が治療法ではなくダイエットとして発言したりホンを書いたりすることを続ける限りにおいては、「糖質制限ダイエットは危険である」と、大事なことなので、これからも何度も同じ事を書いてまいります。
【スリムちゃん;ミニコラム】
「糖尿病発症後、1番最初に読んだのが吉田俊秀先生の本だった」
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【画像出典;ブログ主蔵書「糖尿病、あきらめたらアカンで!;著者、吉田俊秀】
糖尿病発症直後、1番最初に購入した私にとっては歴史的な本です。
私にとって、ストレートに役に立ったポイントは

「太っているのが原因の糖尿病は自分で治せる。」
「3㎏程度痩せるだけで、効果はみるみる現れる」
「なりたての糖尿病ほど劇的に改善できる」
・・・の3点です。

この本のお蔭で「まず、瘠せることが1番大事」なんだと、頭と腸と身体に叩き込めたんだと思います。
その後まもなく私の頭の中が、ほぼ100%「狂気の糖質制限」という構成になったので、愚かなことに糖質制限推進派ではないこの吉田先生の本を、すっかり忘れていました。
しかし、「とにかく痩せろ」というこの本を最初に読んだおかげで、ネットである程度情報確保していたものの、海のものとも山のものとも分からない「糖質制限」を「瘠せるための有効な方法」として集中することができたのだと思います。
当時何十冊もの健康関連本を購入したなかで、ややもすれば私自身が軽視してしまった「糖質制限推進以外の健康関連の本」について、今になって役に立って面白い内容のものが多いことに気がついています。
さて、「糖尿病、あきらめたらアカンで!」によりますと、「目標を今の体重より3%減らすと血糖値が下がってよくなる」と書かれていました。
メタボで体調不良の方も、まずは3㎏程度の減量ならば、少しの食生活改善で実践できるのではないでしょうか?
なので、まずは気楽に考えて「体重減量に取り組む」ための有効な一手段としての「糖質制限」に関心だけでも持たれたも、損はないものと思われますが、どおよ?
た・だ・し。。。。で、ある。
ダイエットと治療、そして、炭水化物と糖質を混同した頭の悪い等質制限推進派医師が書いたクソ本など、紛らわしい状況もありますが、その反面「糖質制限も取り入れて、患者に応じた真摯な治療をしてくださる地元の身近な病院や医師」もいらっしゃるはずです。
標準治療の「栄養指導」にしたって、よく読んでみたら「(糖質の)大食いや重ね食いを避けるようにしましょう」と書かれています。
要は、私たち患者自身が勉強して医師(検査)とも連携して、自己治療(食事療法)を進めていければ、糖尿病が良くなる人も増えるのでは・・・と、スリムちゃんは考えます。


【トラブル増加】 「糖尿病治療薬」でダイエット…
“重篤な副作用”の可能性も? 日本医師会「不適切」
(2023年12月21日)
【動画出典; 日テレNEWS より、共有埋込コードにてリンクさせていただきました。】
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≪動画のポイント≫
● 糖尿病治療薬がオンライン自由診療でダイエット目的で処方されてトラブルが増加している
●副作用や解約できないなど、国民生活センターへの相談例が増えている
●”ダイエット薬”GLP-1は、糖尿病治療薬であり、」ダイエット目的だと健康被害の可能性がある
●糖尿病治療薬としてのGLP-1は不足しており、薬を本当に必要とする糖尿病患者の人が困っている。
この「保険適用は糖尿病治療のみで肥満薬としては認可されていない痩せ薬」も、根っこは「糖質制限は糖尿病治療に有効なだけであり健康な人がダイエット目的で行うべきではない」と同じでしょう。
①糖尿病治療としての糖質制限のみならず「ダイエット法」として宣伝する糖質制限推進医師ども。
②糖尿病治療としての投薬ではなく「医療ダイエット薬」として処方して儲ける自由診療医師ども。
①も②も、日本国民全体の健康利益を毀損する、とんでもない&ろくでもない医師どもである、と言っても過言ではないどころか、かなり控えめな評価でありましょう。
やせ薬に関連する拙ブログ記事≫
     ↓
ここ数年でしょうか、糖尿病患者でもない一般健常者に対して「ダイエット薬」としてこのGLP-1受容体作動薬が使用されているという情報が増え続け、その危険性について深刻な社会問題として取り上げられるようになってきました。
GoogleやYoutubeで検索すると「痩せホルモン注射」「医療の力で短期間でラク痩せ!」などのタイトルでかなりの数がヒットしてしまいます。
いわゆる「GLP-1ダイエット」でございます。
ちょっと待った!「GLP-1受容体作動薬」は安易に使うと危険です.jpeg
腹に注射する「GLP-1ダイエット」で8㎏痩せたとしてYoutubeで再生数稼ぎ、そして処方した薄毛治療クリニックの宣伝をされたお笑い芸人さん。もちろん、この「GLP-1薬」は、わが国においては2型糖尿病のみを効能・効果として製造販売承認を取得しており、それ以外の目的で使用された場合の安全性および有効性については確認されていないことは言うまでもありません。
GLP-1ダイエット.jpg
それにしても、断糖高脂質で10kg痩せてリバウンドしてデブになって、今回は糖尿病薬で8㎏ダイエット・・・・
何やってんだ、このバカはwww
どんどん胡散臭くなっているし、もはや引き返せないようです。
だからもう「バカ芸人」と呼んで差し支えないどころか、言い足りないくらいだと拙ブログでは考えます。
若い人や一般人に多大な影響力を持つ人気者の芸人さんの、不特定多数の一般日本人の健康が失われる恐れがある「適応外処方のダイエット報告動画の拡散」は、完全にアウトでしょう。
さ・ら・に。。。で、ある。
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影響力のある芸人さんが、服薬によるダイエット効果を謳うことで、本当に薬を必要とする重度肥満の2型糖尿病患者さんに行き渡らなく恐れもありますね。
それにしても、もう何年も前から「GLP-1ダイエットの危険性」は社会問題として注意喚起が繰り返されているのに、オノレのYoutubeチャンネルに平気でUPするなど、本当におバカさんとしか言いようがないでしょう。
≪GLP-1は服薬ではなく食事から産出しましょう!≫
      ↓
腸内細菌が水溶性食物繊維やレジスタントスターチ(難消化性糖類)を発酵する際に産生する「短鎖脂肪酸
短鎖脂肪酸は大腸粘膜に取り込まれて「GLP-1」というホルモンを産出します。
このGLP-1は、インスリンの分泌を促進する働きをもつ「インクレチン」というホルモンのひとつです。
上記引用図の流れのとおり、インクレチンホルモンのGLP-1が血糖値を下げるインスリン分泌を促したり、糖エネルギーを脳や筋肉に取り込んだりする役割があるようです。
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【画像出典;スリム鳴造蔵書「血糖値をラク~に下げる!」(発行;主婦と生活社)より】
短鎖脂肪酸を産出しGLP-1ホルモンを分泌するための腸内発酵の時間が数時間かかるという事なので、「腸内に長く食物が留まっている事が、カラダ全体へ良い状態をもたらす」とすれば、やはり「食物繊維」を意識してモリモリ摂取することが大切だと思う、スリム鳴造でございます。
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