ヘルシー長寿研究会2023(6)高齢ロックンローラーとヘルシー長寿法

本年2023年秋、世界の2大高齢者バンド、ザ・ローリング・ストーンズおよびザ・ビートルズの”新曲”が相次いで発表されました。
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ニューアルバムに先行して本日(2023年9月7日)全世界にYoutube公開されたシングル曲、「Angry」なる作品をご一緒に、さっそく視聴してみましょ!!
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The Rolling Stones - Angry (Official Video)
【動画出典; The Rolling Stones より、共有埋込コードにてリンクさせていただきました。】
全く変わりなき独特のミックの声。
けだるさを伴う8ビートに、お馴染みのストーンズ味のギターリフが乗っかっていく・・・・
動画は恐らくロサンゼルスであろう快晴の西海岸を、若い女性が気持ちよくオープンカーで進んでいく・・・
天気も良い、気分も良い。
女の子は解放されて自由である。
そして、そこにはベロマークとともに、70年代以降の各時代のストーンズのライブが映し出される・・・・
そう、若い世代の未来に対して自由と優しさをもって応援する、我らがストーンズでございましょう。
2023年11月3日午後10時(日本時間)に、全世界同時にプレミア公開されたビートルズの”新曲”「ナウ・アンド・ゼン」のプレミア動画を視聴しました。
The Beatles - Now And Then
【動画出典; The Beatles より、共有埋込コードにてリンクさせていただきました。】
ジョンが生前、家でピアノ弾きながら歌ってカセットテープに吹き込んだデモテープから最新テクノロジーで「声」だけ抽出して、後は1990年代に録音された生前のジョージのギター演奏も取り入れて、最終的には2023年現在健在であるビートルズのメンバーであるポールとリンゴが仕上げたという曲でございましょう。
た・だ・し。。。で、ある。
ストーンズは、1963年デビュー以来60年以上、一度も解散せず現存メンバー3名(ミック&キース80歳、ロン76歳)・・・・
ビートルズは1962年デビューで8年後の1970年に解散しており、”生存”メンバー2名(リンゴ83歳、ポール81歳)・・・・
プロバンド歴60年のストーンズと8年のビートルズ
現存&生存メンバー数3名のストーンズvs2名のビートルズ
「長寿バンド」としては、どうやらストーンズのほうに軍配が上がるようですね。
ron,keith,paul and mick.jpg
Ron, Keith, Paul and Mick
ポールはローリング・ストーンズ(The Rolling Stones)の新アルバム『Hackney Diamonds』に収録されている「Bite My Head Off」でベースを弾いています。
ミックらは過去のインタビューの中で、レコーディングではポールと一緒に演奏したと話していますので、この写真が本物ならその際に撮影されたものなのかもしれませんね。
Bite My Head Off
【動画出典; The Rolling Stones より、共有埋込コードにてリンクさせていただきました。】
ブ・ブ・ブ・ブぃ・ブゥ・ブン~♪
ローリングストーンズのご機嫌なロックンロールナンバーに「オラ、オラぁ!」と言わんばかりにドスドスと低音域に乱入し、唸りまくるファズ・ベース。
”あの”ビートルズのポール・マッカートニーがベース・ギターで参加した曲ですね。
長寿祝い一覧(名称・年齢・色).png
本年、還暦を迎えたブログ主は言わば高齢者の新入りで、まだまだ青いわ。。と思いたいです。
だって、80歳あたりのミックやポールが元気いっぱいにライブしたり新曲をリリースしたりしているのですからね。
大いに励みになるし、ぜひ見習いたい、奴らの背中を追い続けたい、ものでございましょう。
フレイル予防.png
「ヘルシー長寿の秘訣」の3つの柱
「運動」「栄養」「社会参加」・・・・・・・・
ミックやポールはどのように取り組み関わっているのか、約半世紀にわたって2つのバンドのファンであり続けるスリムちゃんが、色々調べてみました。


🔲運動🔲
Mick Jagger’s Exercise Routine
【動画出典; DJ Gerry from Starlight Music より、共有埋込コードにてリンクさせていただきました。】
2019年に心臓の弁の手術を受けたミック。
翌年2020年は新型コロナウイルスの全世界パンデミックも発生したので、高齢でもあり病気もしているミックやストーンズのライブはもう2度と行われないと思っていましたが、何の何のw
80歳の傘寿を迎えた現在のミックは、専用トレーナーの指導を受けながら、筋トレ、ストレッチ、ヨガ、有酸素運動を毎日欠かさず実行しているようです。
1ステージ2時間以上のローリング・ストーンズのライブをこなすには、日々の運動や養生が欠かせないとは言え、ミックのプロ意識には頭が下がります。
高齢になってもなお、持続可能な体調管理ワークアウトをこなすミックは、体操選手でイギリスでバスケットボールの普及に貢献した体育教師、さらににキャリステニクス(美容体操)の本も2冊出版している自分の父親に大きな影響を受けたと以下のように語っています。
ミック「彼は運動という点ではインスピレーションを与えてくれたんだ。それほど厳しい父親ではなかったし、厳しいしつけをするような人でもなかった。でも、身体的なものがいかに大切かを教えてくれた」
Mick Jagger - 1959 "Seeing Sport"
【動画出典; ScottishTeeVee より、共有埋込コードにてリンクさせていただきました。】
上記動画は、何と15歳のミック・ジャガーが登場するイギリスのTV番組です。
岩登り(ロッククライミング)についての指南解説のようですが、日本で言う教育TV、Eテレみたいな感じですね。
体育教師で学者であった父がナレーションして解説しているらしいのですが、邪・・・じゃなくてヨコシマなTシャツを着た少年ミックが、TV出演を渋々承諾したのかどうか分かりませんが、不機嫌な感じで登場し、岩山を登っていきますwww
そんなミックの未来へ向ける視線は更に高く、何と自分が死後の「ローリング・ストーンズ、ホログラム・ツアー」にも肯定的な意見を述べているようです!!!
ポールの逆立ち.jpg
【画像;逆立ちする当時80歳のポール・マッカートニー】
ポール・マッカートニー「私は特にトレーナーが必要なタイプではありません。トレーナーがやっているのを見て、それを真似するだけです。クロストレーナーを少しやって、ランニングを少しやって、有酸素運動を少しやって、それからウェイトトレーニングをしたり、スイスボールで腹筋をしたりして、最後にマットの上でストレッチを何回かやっています。そして逆立ちして。」
ポールもミックに負けてないようですなwww


🔲栄養🔲
80歳を越えても元気いっぱいステージで歌いまくるミックやポールの「スリム&ヘルシー」の秘訣は何なんだ?
もちろん好きな仕事をずっと続けるという「生きがい」が一番大きいのかもしれません。
食生活では、ミックは「全粒粉のパン、玄米や豆類、チキン、魚介類、オーガニック栽培の野菜類。」・・・との事です。
良質な「未精製複合炭水化物」を中心にしながら、脂質低めのたんぱく質を摂取し、野菜もしっかり採る。
そして、体力を使うツアー中は糖質(パスタ)をたっぷり食べるそうです。
ハーバード公衆衛生大学院「健康的な食事プレート」.jpg
【画像出典;ハーバード公衆衛生大学院(Harvard School of Public Health: HSPH)HP「健康的な食事プレート(日本語版)」より引用転載させていただきました。】
一方、2時間を超えるステージをこなす驚異的な体力を持つ81歳のポール・マッカートニーは、ご存知の方も多いでしょうけど「肉は一切食べない」ベジタリアンです。
たんぱく質は「植物性」のみ摂取している事になります。
ミートフリーマンデー ポール・マッカート ニーインタビュー
【動画出典;Meat Free Monday All Japan より、共有埋込コードにて引用させていただきました。】

ミートフリーマンデイとは?
ミートフリーマンデーとはポール・マッカートニー氏が地球環境保護などを目的として提唱している活動です。
「週に一日だけ菜食を実践する」ことで、地球温暖化を食い止め、資源を守り、多くの動物の命を助け、そして、 より健康な身体を手に入れる運動です。
日本では「ミートフリーマンデー・オールジャパン(MFMAJ)」が 主となって活動し、内閣府も協同となって 進めています。

【出典;マルコメHP 「第4のお肉「大豆のお肉」でミートフリーマンデー」より抜粋して引用させていただきました。】
「ミートフリーマンデー」は、「週に1日は肉を食べないで菜食にしよう」という運動のようです。
肉を「全く」食べない食生活については、もちろん私としてはこれに同意という訳ではありませんが、「週に1日だけ肉を食べない」というのはハードルが低くて理解を得やすい賢い方法だと思いましたね。
思えば、ジョンレノンの反戦ソング「平和を我らに」も英語原題は「Give peace a chance」つまり「平和にもチャンスを」という謙虚なタイトルです。
「何が何でも肉を食うな!」とか「何が何でも平和を我らに!」ではなくて、平穏に徐々にやり方を変えていこうという、いわば多神や自然や調和を大切にしてきた「古来からの日本スタイル」に近い形といえましょう。

そして、ポールが提唱する「ミートフリーマンデー」は日本政府も賛同し、何と内閣府食堂で「べジランチ」なる「肉なし菜食メニュー」が導入されているようです。
43年前の1980年にマリファナ持ち込んで日本の監獄に入れられた情っさけないポールですが、そんな黒歴史も何のその、最近は豆腐や和食を好んだり、ちょくちょくコンサート開いたりと、すっかり日本びいきになったようですね。
世界的大成功を収めたビートルズは、英国人で白人つまり西洋人ですが、単一宗教信仰や肉食や白黒はっきりする西洋文化から徐々に距離を置いて、齢を重ねる毎に「自然や菜食や慈愛を慈しむ東洋とりわけ日本文化」に近い生活スタイルになっていったと言えるでしょう。
ポールは主に自然や動物愛護の気持ちから菜食スタイルになっていきましたし、ジョンとヨーコは、「マクロビオティック」という自然食の食事法を実践していたことで知られています。
この食事法は、タンパク質や脂肪を減らし穀類や野菜を中心とした食事であり、日本人であるヨーコがジョンに勧めたものとみられています。
2020年7月に80歳になったリンゴ・スターは健康の秘訣として「僕はベジタリアンだ。特にブロッコリーが好きだ」と語っています。
どうやら、世界的に活躍する元気な「ロッケンローラー爺さん達」は、間違っても、日本の「自称俺たちは、2:6:2の上位2割の糖質セイゲニストで情報交換してるから意識高いんだ系B層健康ヲタク患者信者リピート客のtwitter&&フェイスブック人及びSNS民」たちが好んで摂取する「牛脂食いまくりや、肉食いまくり、運動もしないくせにプロテインがばがば飲んだり、コーヒーにバター入れたり、食物繊維豊富な炭水化物さえも憎んだり、毎日メガビタミン摂取」は、食事リストには入っていないようです。


🔲社会参加🔲
今も現役で新曲をリリースし、そして精力的にライブをこなし世界中のファンを楽しませている2つのバンドのメンバーたち。
「株式会社ザ・ローリング・ストーンズ」や「株式会社ポール・マッカートニー」には定年はなし!
ミックやポールが普段から運動をこなしたり食生活に気を付けるモチベーションの原点は、正に「仕事を通じて社会にお役立ちする」でございましょう!
当ブログは「食いもん系」でもありますし、ややもすれば私自身「健康はまず食事や栄養が一番大事である」とずっと思っていました。
しかし私は「フレイルドミノ」を見て、驚き、そして新たな知見を得ました。
フレイル・ドミノ.jpg
東京大学高齢社会総合研究機構教授の飯島勝矢先生が考案された作図「フレイルドミノ」では、社会とのつながりを失うことが、フレイル(衰弱)の入口だと示されています。
つまり、億劫でも面倒くさいときがあってもストレスがかかっても「他者(社会)と関わることの活動量」がいかに人間にとって大切であるかということなのでしょう。
と、同時に、アスリートや強度な運動習慣がある方は別として、ほとんどの一般人にとっては、実は「外に出て働いたり人と会ったりして、結果的にカラダを動かす」という「社会参加」こそが、「適度な運動」という活動の大半を担っているということも言えるのではないでしょうか。
さあ、それでは奴らの最新2023年10月、11月のライブの模様を一緒に楽しみながら「ヘルシー長寿」の糧にしてまいろうぞ!
The Rolling Stones & Lady Gaga –
Sweet Sounds Of Heaven (Live from Racket NYC)
【動画出典; The Rolling Stones より、共有埋込コードにてリンクさせていただきました。】
PAUL McCARTNEY EN CONCIERTO / Hey Jude /
FORO SOL CDMX / NOV 14, 2023
【動画出典;JUAN MANUEL OROZCO MAGNATE  より、共有埋込コードにてリンクさせていただきました。】

当シリーズ「ヘルシー長寿研究会」では、「高齢化」&「少子化」そして「多死社会」を迎えていく時代の中で、どのように「ヘルシー&長寿」を過ごしていけばいいのか調べて、読者の皆さまとお役立ち情報などを共有できたらと考えて記事作成してまいります。
健康長寿のための「3つの柱」.png
なお、過去の「ヘルシー長寿研究会」の記事につきましては、以下リンク先のまとめサイトや関心を持たれた各タイトルのページをご覧くださいませ。
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