当ブログは「食いもん系」でもありますし、ややもすれば私自身「健康はまず食事や栄養が一番大事である」とずっと思っていました。
しかし私は「フレイルドミノ」を見て、驚き、そして新たな知見を得ました。
【出典; ヘルシー長寿研究会2020(10)コロナ禍での「健康長寿3つの柱」 より、引用】
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東京大学高齢社会総合研究機構教授の飯島勝矢先生が考案された作図「フレイルドミノ」では、社会とのつながりを失うことが、フレイル(衰弱)の入口だと示されています。
つまり、億劫でも面倒くさいときがあってもストレスがかかっても「他者(社会)と関わることの活動量」がいかに人間にとって大切であるかということなのでしょう。
と、同時に、アスリートや強度な運動習慣がある方は別として、ほとんどの一般人にとっては、実は「外に出て働いたり人と会ったりして、結果的にカラダを動かす」という「社会参加」こそが、「適度な運動」という活動の大半を担っているということも言えるのではないでしょうか。
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社会とのつながり(社会参加)を持って日常生活を過ごすことが健康長寿の重要な柱であることが分かってきた近年、「貢献寿命」という言葉をよく聞くようになりました。
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🔲貢献寿命とは?🔲
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幸せな晩年を送るためにはなにが必要なのか―洋の東西を問わず、人間社会が長きにわたって向き合ってきた難問だ。 老いについて研究する老年学の世界で、この難問に対するひとつの答えが見つかろうとしている。 本当に幸せな晩年を迎えるためには、「貢献寿命」が大切であることがわかってきたのだ。 ニッセイ基礎研究所・上席研究員の前田展弘氏が説明する。 「かつては平均寿命を延ばすこと、および健康寿命を延ばすことが長生きの価値の一つの指標とされてきました。その結果、人生100年と呼ばれる時代を迎えた。喜ばしいことですが、生きていることの幸せを感じながら歳を重ねていくためには、身体的・金銭的な意味での健康だけでは不十分で、社会と接点を持ち、誰かの役に立っていると感じられる『貢献感』が大切なことがわかってきたのです。 この貢献感を得られる期間を『貢献寿命』と定義し、この寿命を延ばすことが幸せな晩年を送るために必要と考えられるようになってきました」 近年の研究によって、定年後も社会とつながりを持つことが心身の健康状態を改善し、死亡率の低減につながることが次々と明らかになっている。 ・ 【出典;現代ビジネス 「健康寿命」だけが重要ではなかった…ほんとうの幸せには「貢献寿命」が関係していた (2023.10.25)より、抜粋引用させていただきました】 |
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【BS番組】100歳時代プロジェクト
第8回「貢献寿命とは?」
【動画出典; 100歳時代 PROJECT より、共有埋込コードにてリンクさせていただきました。】
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【動画のポイント】
●人生100歳時代を元気に過ごすため大切なのは、定年後も社会との関わりを持ち続けること
●官学民が共創協働し、若い世代から高齢者まで幅広い世代がつながるプロジェクトもある
●高齢者と社会が関わりやすい環境をつくることが、豊かなセカンドライフを実現するカギとなる
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【関連記事】
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【ダイヤモンドオンライン 2023.9.6】 ・ ●心理学に基づく研究では、高齢になると感じる新しい「幸せ」(老年的超越)があるという ●幸せを感じている人はそうでない人に比べて7.5~10年寿命が長いというデータもある ●意地悪な人は猜疑心(さいぎしん)が強く、不幸な傾向が高いという結果が出ている |
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収入を伴う仕事に限らず社会と関わり役割を持って生きる「貢献寿命」が、そのまま健康寿命の延伸につながっているようです。
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当シリーズ「ヘルシー長寿研究会」では、「高齢化」&「少子化」そして「多死社会」を迎えていく時代の中で、どのように「ヘルシー&長寿」を過ごしていけばいいのか調べて、読者の皆さまとお役立ち情報などを共有できたらと考えて記事作成してまいります。
なお、過去の「ヘルシー長寿研究会」の記事につきましては、以下リンク先のまとめサイトや関心を持たれた各タイトルのページをご覧くださいませ。
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「おばあちゃん効果」
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ヘルシー長寿に関するお役立ち情報が満載されています。
ぜひぜひお読みくださいませ。
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