米国ボストンで活動するフリーランスのクリエイターである Katherine Boyarsky 氏と Gabriela Pinto 氏は、プロジェクトで何度も顔を合わせる間柄でした。「私たちは一緒にクリエイティブな仕事をするのが好きで、とても良い関係を築いていました。そこで 2017 年に Datalily を設立することにしたのです」と、現在は同社の Chief Marketing Officer を務める Boyarsky 氏は振り返ります。
Datalily(旧 CXD Studio)は現在、コンテンツマーケティングの拡大を検討している B2B 向け SaaS テクノロジー企業に協力し、コンテンツ戦略からコピーライティング、デザイン、市場調査、データキャンペーン、データ分析まで、さまざまなサービスを提供しています。Boyarsky 氏と現在は Chief Creative Officer を務める Pinto 氏を含めた 4 人がコアチームとして、10~15 人のフリーランサーとともに Slack を使って仕事を進めています。「とても小さいチームなので、あらゆる業務で Slack を頻繁に活用しています」と、Finance and Operations Manager を務める Thiago Guimarães 氏は語ります。
リモートファーストを掲げる Datalily は、メンバーがどこにいても Slack で仕事ができる環境を整えています。フリーランサーや外部パートナー、クライアントとのやり取りには、Slack コネクトを利用。サイロ化しがちなメールから Slack チャンネルにコミュニケーションの場を移すことで、安全なコラボレーションを実現しています。「Katherine も私も、キャリアを通じてずっと Slack を使ってきました」と Pinto 氏。「どの仕事でも Slack はなくては困る存在でした。だから Datalily の成長にも Slack が役立つと確信していました」。Boyarsky 氏も同意して「早い段階から多くのクライアントと Slack を使って仕事をし、ともに成長してきました」と話します。
私たちはパートナーとしてクライアントと密接に連携する必要があります。Slack コネクトを使うことで、クライアントのマーケティングチームの一員のように仕事ができます。
クライアント中心のエクスペリエンスを実現
リソースを管理し、仕事の質を高め、適切な意思決定を行うためには、情報を詳細に把握することが欠かせません。ただ、メールでのやり取りでは、情報が見落とされるおそれがあります。Slack ならその心配がなく、チームメンバー同士がシームレスにコミュニケーションしながら、クライアントにきめ細かなサポートを提供できます。「クライアントは、私たちに緑色の丸印が表示されているのを見れば、すぐに対応してくれる状態だとわかります」と Boyarsky 氏は言います。
一般的な少人数のチームでは、メンバーの 1 人が不在というだけで仕事が滞ってしまうことがあるでしょう。Slack があれば、その場にいる別のメンバーが簡単に必要な背景情報を入手して、すぐに対応することができます。「Gabby や Katherine への問い合わせがあった時に、彼女たちが不在だったとします。そんな時も、Slack ですべての情報にアクセスできるので、私からすぐに回答できます。このようなことがクライアントエクスペリエンスの向上につながっていきます」と Guimarães 氏は説明します。
Datalily は、ソフトウェア企業 HubSpot の年次業界トレンドレポートの作成を支援しており、そのプロジェクトには 6 か月ほどかかることがあります。「その間の日々のコミュニケーションと進捗管理に Slack を使っています」と Boyarsky 氏は言います。また別のケースでは、クライアントと、そのクライアントの開発エージェンシーとともに、Slack コネクトのチャンネルを共有しています。「つまり、クライアントは 1 つのチャンネルで 2 つの外部パートナーと連携できます。これにより、まったく新しいレベルでのコラボレーションが実現しました」
チームは過去の会話やプロジェクトのデータなど、Slack 内のすべての情報にすぐにアクセスできます。「Slack でこれまでの経緯を参照したり、インデックスのように使ったりして、仕事をスピーディーに進められる点が気に入っています」と Guimarães 氏は言います。
Slack なら、クライアントやフリーランサーとの間で制作物をやり取りするのもスムーズです。「不明な点があれば、Slack ですぐに話し合えます」と Pinto 氏。同社ではスレッドで会話を整理し、絵文字を使ってすばやくリアクションしています。また、チームメンバーが入れ替わったり新しいメンバーが加わったりする際に、メールではプロジェクトの情報を探すのが難しいことがありますが、「Slack なら誰もが状況をすぐにキャッチアップして、スムーズに仕事に取りかかれます」と Boyarsky 氏は話します。
Slack コネクトによって、クライアントのエクスペリエンスが大幅に向上します。これは、小規模ながら多くの業務を担い、コンサルティングも行う当社にとって非常に重要なことです。
どこからでも成長を加速させ、仲間意識を育む
Datalily は、Asana や Bonsai など、Slack の豊富なインテグレーションを活用して業務を最適化し、限られたリソースで競争力を高めています。「インテグレーションのおかげで多くの時間を節約できています」と Boyarsky 氏は話します。「別のツールを起動する必要はありません。Slack でアラートを受け取って、その場ですぐに対応できます」
自社チームも外部パートナーも大半はリモートで働いている同社にとって、Slack は時間や場所を超えて仲間意識を育む場所にもなっています。「当社では勤務の時間や場所が柔軟ですが、それを可能にしているのが Slack です」と Boyarsky 氏。「外の空気を吸ったり、カフェに行ったり、犬の散歩をしたりしたい時にも、Slack なら簡単にパソコンからスマートフォンに仕事環境を移せます」
Datalily では、Slack のハドルミーティングもよく利用されています。音声やビデオを通じてリアルタイムですばやく会話ができるハドルミーティングは、チームでの連携や共同作業に役立つ機能です。「ハドルミーティングは頻繁に使っていますね。オフィスにいるように気軽に会話できますし、多くの時間の節約にもなります」と Boyarsky 氏は言います。リモートワーク時には、ハドルミーティングを開いたまま仕事をすることもあるそう。「ハドルミーティングは革新的なツールです。ボタンをクリックするだけで簡単にコラボレーションできますから」と Pinto 氏は話します。
Datalily は Slack を活用して、スモールビジネスのコミュニティでの交流を新しい仕事につなげてきました。「マーケティングリーダー向けの #coffee-talk (コーヒートーク)というチャンネルがあります。質問やアイデアを投稿したり、新しい人材を発掘したりできるクリエイティブ関係者のコミュニティを作りたいと思っています」と Boyarsky 氏。ローカルなネットワークをもとにした長期的なパートナーシップを Slack を通じて築くことで、Datalily は成長を加速させています。
「当社のコアチームと、外部のクライアントやパートナーは、それぞれ別の場所で仕事をしています。それをつなげてくれるのが、Slack や Slack コネクトです」と Guimarães 氏。「すぐに話し合って問題を解決できるし、ちょっとした楽しみも共有できます。皆のモチベーションが高まって、仕事が有意義になりますね」