2024年8月2日。今年一番の下落に日本の市場は見舞われた。軽く振り返って今後の対策を考えよう。
8月2日の終値は前日から2216.63円も下げた。この下げ幅は1987年のブラックマンデー以来の2番目という。実に50年ぶりの出来事だ。
SBI証券が提供するヒートマップを見てみたが、大きな下落だらけだ。
この前の週から下落は始まっている。思えばトランプ候補の狙撃事件からいろいろなものが変わった。とどめは日銀の金利上げにより、円高に一気に振れたことか。
2日朝にNYダウの終値を見たら大きく下げていた。「今日は大きく下げるだろう」と思ったのだが、予想以上の下げになった。
いくつかあると思う。
トランプ候補の狙撃事件で一気に共和党に傾いたと思ったが、バイデン大統領が選挙を降りて、ハリス候補に変わった。
ハリス候補は女性であり、有色人種であり、しかも検察官出身だ。ダーティなイメージのトランプ候補に比べて清廉かつ新鮮だ。
勝負は互角に戻り、行方はまだわからない。
日本の株高は円安のおかげもあった。製造業が衰退したとはいえ、自動車などはまだまだ輸出産業だ。
円安になるほど円換算で利益が出る。2010年ころは円高で日本経済は苦しみ、2011年の大納会では8455.35円だった。
国中がデフレにのまれ、経済が停滞していたころだ。
このように円高になると輸入品が安くなり、日本から海外へ旅行しやすくなる一方で、企業の利益は減る。従い決算が悪くなり株価は下げる。
USの景気は悪い悪いといわれつつも長く好景気が続いてきた。その中でFRBが金利を上げて過熱感を押さえてきたが、いよいよ景気テコ入れのため金利を下げる。
金利を下げると株式市場は活性化し株価は上がるものだが、ちらほら出てきているUS企業の決算を聞く限り、半導体、IT関連はよくないものもある。
amazonのように大幅増益の企業もあるので全体に広まっているわけではなさそうだが、そろそろ長い好景気が終わるようだ
落ちてくるナイフは取るなという格言がある。下落局面では落ちきるまでは投資するなという教えだが、自分はよく取りに行ってしまう。
今回もいくつかの銘柄を購入した。
さすがに36,000円割れは行きすぎだ。月曜には反発があるだろう。しかし上がっても37,000円前後ではないだろうか。
当面の下値は37,000円といわれてきた。根拠があるわけではなく心理的なもので、今回のようにそれを割ると一気に投げ売りが始まるということだろう。
もちろん当面、といっているように心理的な下値は37,000円から更新される。さらに下げていくかもしれない。
円高が一服するか、日本企業から好決算が連発するか。あるいは両方があれば37,000円から上を狙っていけるかもしれない。
まあ、数日様子見かな。
まずは投げ売りはやめよう。個人投資家の強みは決算がないことだ。
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