USロック カテゴリーの記事一覧 - 音楽と服

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古くて素敵なクラシック・ロック~イギー・ポップ~

村上春樹の「古くて素敵なクラシック・レコードたち」が売れているらしい。 以前,当ブログでも紹介したことがある。 sisoa.hatenablog.com この本,最近になってようやく読了した。 たまに思い出したように手に取り,少しずつ読み進めていた。 村上春樹の部…

2022年リリースの名盤でTシャツ作ったらこんな感じ

昔の「ロッキング・オン」のディスクレビューを読んでいたら,U2の「ポップ」が紹介されていた。 これは97年に出たU2の作品で,勿論所有してているのだけど,実はアルバムを買うより先に,このジャケデザインのTシャツを手に入れていた。 昔着ていたU2「POP…

「縛り」の中でより「自由」に~ジャック・ホワイトの考え方~

私の仕事机の横には、バーのカウンターなどに使われてそうなちょっと高めのスツールが置いてある。 そのスツールの高さが、丁度机の高さと同じくらいなのをいいことに、買ってきたCDを積んでいる。 愛用のチボリのオーディオがすぐ横の棚の上に置いてあるの…

アーティストに「中年の危機」は存在するのか?〜アラフォー時の作品を基に検証〜

ここ最近,アークティック・モンキーズ関連の記事を書くことが多いのだけど,フロントマンのアレックスが今年36歳ということを聞いた時には,驚いた。 彼らは18かそこらでデビューしてすぐに世界的に騒がれたので,あれから倍の時間の人生を過ごしていること…

ロック・アーティスト,秋冬スナップ2022

大学の頃,部活の仲間とたむろしていた学生会館のラウンジに,いつも置いてあった雑誌が週刊朝日だった。 週刊朝日にはドン小西さんが有名人のファッションチェックをする連載があり,それを読むのが楽しみだった。 大御所芸能人も,お笑い芸人でも歯に衣着…

"生命維持装置"が生み出した最高傑作〜レッチリの前ギタリスト,ジョシュ・クリングホッファーに捧ぐ〜

レッチリの今年二枚目の新作は,各所で絶賛されているようだ。 ギタリスト,ジョン・フルシアンテ復帰後の2作目とあって,試運転を終えた「最高形」の四人は本格的にアクセルを踏み,結成40年にして絶好調モードに突入している。 sisoa.hatenablog.com 一方…

音楽とコミュニケーション〜レッチリ"還ってきた夢食堂"に寄せて〜

発売日に行きつけのCD屋で買って以来,毎朝ずっと聴き続けている。 レッチリの,「リターン・オブ・ドリーム・カンティーン(還ってきた夢食堂)」だ。 前作の「アンリミテッド・ラブ」がやや散漫な印象だったので,正直あまり期待していなかった。 sisoa.ha…

ロック・アーティスト秋めきファッション3選

ようやく朝夕に涼しさが感じられるようになってきた。 この記事を書いているのも早朝だが,冷房はつけていない。 昨日,子どもたちを連れて立ち寄ったコンビニで買った「メンズ・ファッジ」最新号も特集は「この秋,ちょっと”やんちゃ”が面白い」。 いよいよ…

ポップ・ミュージックの本質を射抜くベックの矜持

最近,ケンドリック・ラマーのアルバムを聴いている。 ヒップ・ホップだけは,昔からどうも食わず嫌いしていたのだが,ここ数年のポップ・ミュージックの動向を見ていると,どうにもそこはスルー出来ないと思うようになったからだ。 デヴィッド・ボウイも,…

あの夏の「To be with you」

高校最後の夏休み。 私が通っていた高校は,地元では一応名門として認知される学校だった。 ただそれも地元の人たちの感覚で,偏差値がそこまで高いわけではなく,あくまで「田舎の名門」というくらいのレベルだった。 まあそれでも,大半の生徒が受験勉強を…

レッチリの「次」を直近2作品から占う

レッチリの新作が出るそうな。 お恥ずかしいことに,全然動向を把握しておらず,普段から交流させていただいている,トビウオギタオさんのブログを読んでから知った。 「rockin'on.com」を確認すると,なんと7月25日に記事が出ていた。もう1ヶ月くらい前に…

「ブルース」でつながるジャック・ホワイト~ザ・ローリング・ストーンズ

8月になってからずっと,ジャック・ホワイトが今年になってリリースした二枚のアルバムを聴いている。 sisoa.hatenablog.com ジャック自身も語っていたが,この二枚の作品は対になっている。 最初に出た「Fear of the Dawn」 では激しいギター・リフをかき…

ボブ・ディラン,その音楽性の変化とファッション考察

コロナでの療養も1週間が経った。 ぼちぼち味覚・嗅覚障害も改善されてきた。 コーヒーの匂いも分かるようになってきた。 匂いや味を感じられるって,とても幸せなことです。 今回罹患して一番よかったことは,そんな当たり前のことを再確認できたことかもし…

「青の男」ジャック・ホワイトが鳴らし続けるギターロック

ジャック・ホワイトと言えば,若いロックリスナーからすると,今年のフジロックでヘッドライナーを務めた,シンガーソングライターなんだけど,やたらギターノイズの激しいおじさんって感じか。 そこそこ年齢のいったロックリスナーなら,「あのホワイトス…

音楽業界のこれからについて勝手に想像してみた

先日,夕方カーラジオを聴きながら帰宅していると,パーソナリティーが音楽業界の今後について,私見を述べていた。 「僕は最終的には音楽ってライブという形態だけが残ると思うんですよね。最終的にはですよ。」 ミュージシャンでもあるそのパーソナリティ…

「白」が似合う男たち

福岡では先日,博多祇園山笠のフィナーレ,「追い山笠」が三年ぶりに行われた。 早朝,テレビをつけたら山笠の中継をやっていて,「山のぼせ」たちの久しぶりの熱気にしばし見入ってしまった。 「追い山笠」は,その年の一番山笠が朝の5時前に櫛田入りし,…

アルバムジャケットで検証するWEEZERのファッションと流行の変遷

ザ・ビートルズの「プリーズ・プリーズ・ミー」のジャケ写は,ご覧のようにビルの一角から階下を見下ろした4人の笑顔。 数年後,30歳前後となったメンバーは同じ場所で同じように撮影を行い,この写真はベスト盤(通称「青盤」)にも使われた。 それにして…

レッチリ私的ベスト10

先日,出勤時にタイムカードをかざしていたら,そばのデスクにいた上司(女性)から唐突に 「趣味は何ですか?」 と聞かれた。 その藪から棒さ加減に少し面食らいながらも 「音楽フェスによく行ってましたね。」 と答えると,椅子に深く腰掛けていた彼女はこ…

お酒とロック

新しい職場で,予定されていた歓送迎会が中止となった。 コロナが再拡大の様相を見せ始めているし,仕方がない判断だと思う。 正直,そのような事態は一昨年の春から世の中がコロナ一色に染まって以来何度となく繰り返されてきたのでむしろ慣れっこになって…

こんな音楽を聴いてきた

3月から4月にかけて,レッチリやらサカナクションやら,好きなアーティストたちがたて続けに新譜を出してくれたおかげで,聴きたい音楽は溢れかえっている。 しかし,結局はヘビロテでかけるのはKIRINJIのベストに落ち着いた。 KIRINJI 20132020(通常盤)(SH…

あの焼酎キープは何処へ~徒然なるままに金曜日~

乗換駅で電光掲示板を見上げたら,次の電車は23時02分だった。 腕時計で確認すると,時刻は22時30分。 あと30分以上待たなければならない。 私の中で「ホームで次の電車が来るまで待つ」という選択肢は一瞬で消えた。 そのままホームからエスカレーターを駆…

最高峰の男たち

ここ数日,どうにも「ジャズづいて」いて,朝からずっとスタン・ゲッツやらジョン・コルトレーンをかけている。 ジャズって,スタジオ録音にしても,結構ワンテイクでアドリブありきなことも多いらしく,長々としたアドリブセッションの末,ようやく最初の…

人は理由もなく再訪などしない~レッチリ帰還に寄せて~

レッチリが還ってくる! rockinon.com 2019年にレッド・ホット・チリ・ペッパーズへの復帰が発表されていたジョン・フルシアンテが合流後,初のアルバムリリースが発表された。 「Unlimited Love(無限の愛)」というタイトルがつけられた最新アルバムは,20…

せまいハコが好きだ。なぜなら・・・

ずいぶん長いことライブに行っていない。 コロナだからということもあるけど,育児に追われる嵐のような日常の中で, 「ちょっとライブ行ってきます。」 というのはだいぶハードルが高い。 以前読んだ記事の中で,どなたかが書かれていたが,ブラジル人はリ…

ジャケ買いしたアメコミ風ジャケ5選

「ジャケ買い」という言葉が死語になりかけている。 世はサブスク全盛。 音楽はネットで月額いくらかで聴き放題。 先日読んだひろゆき氏の本にも 「新しく出てきたものにはとりあえず乗っておけ」 という言説もあったが,未だにその波に乗り切れない超絶アナ…

結局,ストロークスとは何だったのか?

ベック,レッチリ,プライマルスクリーム,アンダーワールド,ジェイソン・ムラーズ,ノエル・ギャラガー…。 日本人なら,グレイプバイン,サカナクション,スピッツ…。 今でも最新作が出るたびに,すぐにCDを購入して聴きこむアーティストは多くいる。 (気…

フリーとジョンのジャムセッションで始まった,忘れられない夏の日

今週のお題「赤いもの」そろそろ開演時刻を回ってから15分が経つ。BGMの曲が終わるごとに,聴衆は期待の歓声を上げるが,しばらくしてから次の曲が流れ出すと,再び沈黙する。2006年7月29日。聴衆は,フジロック中日のヘッドライナー…恐らくこの年のロック…

ベックの生き方とファッション遍歴

以前,一度ベックの記事を書いた時に,「ベックの生き方そのものが好き」と話してくれた先輩と語り合ったエピソードを紹介した。 sisoa.hatenablog.com 先輩がその生き方に共感したのは,「オデュレイ」の頃までのベックで,彼のキャリアで言えば初期と言え…

ミレニアム世代のファッション・アイコン

ザ・ストロークス。2001年にデビューし,瞬く間に世代を代表するグループになった。イズ・ディス・イットアーティスト:ザ・ストロークスBMG JAPANAmazon デビュー作「イズ・ディス・イット」は当時の日本てももいろんなところでかかっていた。今でもたまーに…

ディランの帽子

ボブ・ディランを最初に認識したのは忘れもしない。大学生の時,「アイデン&ティティ」という映画を観たのがきっかけだ。オリジナルサウンドトラック アイデン&ティティアーティスト:サントラ,峯田和伸,中村獅童,GOD,SPEED WAYUKプロジェクトAmazon ゴーイン…