2019年01月|奄美の森風
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いち字の重み

2019.01.31(05:00) 101

宮古崎

宮古崎

    奄美大島 大和村



今も、忘れられない !


三十数年前。

仕事で世話になった先輩が退職。
その時の「あいさつ」が、
今も頭を離れない。

長年の仕事人生を、
漢字、一文字で表した。

色紙


   「 愛 」



「子どもを愛せない
 大人が増えたよ。」
「子どもを好きになれない
 大人が増えたよ。」
「大人から 愛 が
 無くなったよ。」



当時は、
「半信半疑」であった。


四十代になり、
五十代となり、
その一字は、
重みを増し
現実のものとなった。




今、
「愛されなかった子どもが
 大人に・・・」
「好かれなかった子どもが
 大人に・・・」
「親に・・・」



先輩の残した熱弁。
色紙 「 愛 」。

真の意味で
輝いてほしい。




現場から、
導き出された言葉は、
色あせることはない。





  1月30日 15時  
    奄美市 気温 20℃








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「 立ち止まって 」 こそ  見えるもの 

2019.01.29(05:00) 100


キヤンマ山

キヤンマ山

   奄美大島
     瀬戸内町網野子


見る方向や
角度(距離)によって、
姿は変わる。

遠く離れてこそ、
わかる姿がある。

遠く離れてこそ、
わかる良さがある。

人や社会、
ふるさと とて同じ。




瀬戸内町に「キヤンマ山」という
山がある。

今まで、
聞いたことはあったが、
登ったことも、
意識して見たこともなかった。




住用町から、瀬戸内町へ。

網野子トンネルを抜けた所で、
車を止め、
網野子峠方面の
写真を撮ることに。

ふと、
網野子集落へ目をやると、
古仁屋の町の方向に、

ド~ンと腰をすえる山。

位置的にも間違いなく、
「キヤンマ山」(415m)。


「 いい山である ! 」


ここからの眺めが、
この山を
最も引き立てるようだ。


立ち止まってこそ、
見方をかえてこそ、
見えるものは確かにある。

















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奄美な味 「 タンカン 」

2019.01.27(05:00) 99

奄美の2月と言えば、

「たんかん」(みかん)

の時期。

収穫までの苦労は、
並大抵ではない。
農地を1か月放置しようものなら、
雑草に覆いつくされてしまう奄美。

農家の方が、
愛情を注ぎ、
世話をしてきた「たんかん」。

市場に出回ることは、
少ない。


たんかん 1

たんかん 2

奄美の焼け付く日差しを、
果実に取り込み、
もうじき収穫を迎える。

昨年の台風は、強烈。
その強い風を
乗り越えた「たんかん」。

柑橘類の中でも、
シミや傷がつきやすいという。
台風の多い奄美では、
やむを得ない。

見立よりも、味で勝負である !

たんかん 3

「たんかん」は、
「ぽんかん」と「ネーブルオレンジ」との

自然交配種

らしい。

たんかん 4

ネーブルオレンジの

芳醇な香り。


あふれんばかりの

果汁。


ジューシーさ。

果肉は軟らかく、
バランスのとれた甘みと酸味。
さっぱり感。


個人的には、
数ある みかんの中で
「 一番、おいしい ! 」
と考えている。




オレンジのように、
6等分に切って食べるのが、
我が家の食し方である。


度々、
ブログにアップ(12月11日)している
「宇登呂の森」の住人も、
たんかんを栽培している。



奄美な気分で、
「たんかん」を
食してほしいものである。














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「 過酷な地 」 を謳歌

2019.01.26(05:00) 98


シマアザミ


シマアザミ

     奄美大島  住用町



はいつくばって、生きる。
みずみずしく。
活力に満ちて。


沿岸地の草はらや
砂浜・岩れき地に生息する。


他の植物と
「 背伸び競争 」 をしても
負けてしまう。


他の植物が高くなれない、

過酷な地

を選び、
過酷を謳歌するシマアザミ。

葉は、
放射状に地面をはい、

「ロゼット葉」

と言われている。
無数の鋭いトゲを持つ。

茎(地上茎)は無いか極端に短い。



なかなかの知恵の持ち主。
 ・光を取り入れるため、
  葉を放射状に広げる。
 ・背を低くし、
  海風や寒さに耐える。
 ・ロゼット葉にすることで
  動物にかじられない。
 ・体に鋭いトゲを持つ。
 

葉を地上近くに伸ばし、
おおうことは、
他の植物を寄せ付けない。
(実際に調べてみたが、
 葉の下に、他の植物は
 生えていなかった。)

茎を高く伸ばすには、
莫大なエネルギーを費やす。
花を咲かせる時だけ、
茎を伸ばし、
花を目立させる。


省エネの先駆者





過酷な環境で
生きのびるには、
過酷になりつつある地で
生きるには、

小型化

するのが
最適なのかもしれない。 




知恵ある生き物は、生命力も強い。





< シマアザミ >
 キク科 アザミ属
 分布;悪石島、宝島、
     奄美大島以南~八重山諸島
 花(花冠)の色
   白または淡紅紫色
   
 奄美・八重山諸島では淡紅紫色、
 沖縄本島では白色が多いという。











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前向き思考 の 「夜明け 」 前後

2019.01.24(05:00) 97


夜明け

  奄美大島 古仁屋港
    加計呂麻島へ向かうフェリー



夜明け前の1~2時間、前後

人の体のすべてが、
さえる時間帯のようだ。

頭がすっきりし、
思考回路がよく回る。


集中して、
考えられるのも、
深められるのも
この時間帯だ。



一日の終わりかけの夜は、
いろいろな雑念が頭を横切り、
考えも深まらず、
なかなか まとまらない。


人にもよるであろうが・・・。




夜明け前 前後は、
「 前向き思考 」 になることが多い。


「一日の始まり」 と
「人の体の回路」 は、
連動しているようだ。





ことわざ

「 早起きは三文の徳 」



人生を真剣に生きることから、
生まれた「ことわざ」。
幾年たっても不滅である。









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すぐ始められる 「力量アップ 」 法

2019.01.22(05:00) 96


二つの上手

 奄美大島 住用町
   国道58号線より 山間方面



「今の力量では、
 三割程しかこなせない。」 

あなたなら
 どうしますか。




力量三割の自分を
 力量五割へ



仕事というのは、
分からないことのほうが多い。
新しい職場では特にそうである。

そのままにしておくと、
「ストレスフル」に。




すぐ始められる方法
がある。

同じ職場、
チームの人に
積極的に教えてもらうことである。


「教えられ上手」になる


だいたい四十歳を過ぎると、
教えてもらう事に戸惑うが・・・。
勇気を持ちたい。




教えられ上手になるための
三つの技(体験上)。

①「声のかけやすい」 技を
 身につける。


   明るい声かけを
   自分から心がける。
    あいさつ、お礼・・・
  

②「自分から相談をかける」技を
 身につける。


   「~が、うまくいかなくて~」
   プライドや経験が
   邪魔をするが。
  

③教えられた後、経過を話す。

 
 教えられたことが、
 役にたっている報告をする。
 教えた方は、嬉しいものである。
 このことこそ、大事にしたい。



自分の気持ちの
切り替え次第で、
現実は
動きかけることは多い。



「教えられ上手」 は
  「助けられ上手」 
    であり、
  「相談上手」 
    である。





教えられ上手は、
 力量アップの近道 !














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「 気迫 」 をつくるもの

2019.01.19(05:00) 95


ことば

   奄美大島 住用町



現場を
真面目に
体験した人には、
気迫が備わる。


うまい嘘や
きれいな言葉を
いくら並べても、
気迫はつくれない。



誠意は、
気迫とともに
行動や言葉のはしばしから、
にじみ出てくる。


気迫のない
自分のない
言葉や行動ほど、
軽くて、
退屈なものはない。











一日中、降り続く雨。

体の水滴を払いながら、
何度も何度も
畑へと向かう。


雨の降る前は、
大きな鳥に邪魔をされ、
片隅にいた小鳥。

雨を味方に。
主役の座に。

雨にも負けず
働き者。
ジョウビタキ(♀)。







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「 アンバランス 」  いいじゃない !

2019.01.17(05:00) 94

松ぽっくり(「球果」)


松ぽっくり


乾燥すると、
かさ(「鱗片」)が開き、
湿度が高いと閉じてしまう。
種子は、
かさの部分におさまっている。

松ぽっくり 2


翼を持つ種子(「翼果」)。

羽の片方の先端に種子。
「羽の長さ」と「種子の重さ」。

どうみても アンバランス !

松ぽっくり 3


このアンバランスこそ、
不規則な落下をつくる。


翼を形づくる丈夫な背骨構造は、
羽をささえる。
背骨の凹凸が表面積を大きくし、
落下時の回転に貢献する。

風と回転時の揚力を使って、
種子をできるだけ遠くへ飛ばす
生存戦略。

落下した種子は、
地上を吹き抜ける風でも
移動するに違いない。


自然は、まさに
生きた教科書 !
無駄はない !



他にも、
「翼果」をつくる植物は多い。
奄美の美樹 「シマサルスベリ」 も
翼果をつくるという。


視点を変えて、
自然をみると
学びは、
そこら中に ころがっている。














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思わぬ 出会い

2019.01.14(05:00) 93


リンドウ

  奄美大島  瀬戸内町



思わぬところで、
思わぬ出会い。

これが野外(現場)の醍醐味。

この日も、
リンドウとの思わぬ出会いに、
疲れも吹っ飛んでしまった。

生育地がわかっていて、
ただ目的地へ行くだけなら、
感動も半減してしまう。


「思わぬ出会い」
だからこそ、
感動も大きい。



リンドウ 3


ススキの生える草はら。
群れることなく、
人目を避けるかのように
横たわり、
ひそかに
花を咲かせる。

高貴で気品あふれる「リンドウ」。


その色は、
奄美の空にも負けない。



リンドウ 2


花は筒状で五裂。
上向きに咲く。
雨天や曇天時は閉じ、
日が当たる時だけ開く。

種子には翼がある( 「 翼果」 )。





地元の方の努力にも
かかわらず、
盗掘があとをたたないという。
悲しい限りである。












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小さな 強敵 !

2019.01.12(05:00) 92

クロマダラソテツシジミ



クロマダラソテツシジミ 2

クロマダラソテツシジミ


ソテツが大好き。
幼虫は、新芽を主に食べる。


クロマダラソテツシジミ 3


幼虫の食害を受けた
濃緑色の葉は、無残な姿に。
  ( 2017年 7月7日  撮影 )



1年と半年後。
あのソテツが気になり、
湯湾岳へ。


クロマダラソテツシジミ 4


すっかり、回復 !

( 2018年 12月1日 撮影 )
撮影位置は違うが同じソテツ。

クロマダラソテツシジミは、
シジミチョウとあって、小さな蝶。
この蝶の

繁殖力

はすごい。
現在も北へ北へと分布を
拡大中である。


小さな蝶の猛攻にあっても、

葉を再生し、
何事もなかったかのように
生き続ける。
ソテツ !


クロマダラソテツシジミに対する
ソテツの耐性は、
年々、進化しているのであろうか。
聞いてみたいものである。



ソテツと
クロマダラソテツシジミのおりなす、

生存をかけた知恵比べ。







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2019年01月
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