20231210 - here and there

20231210

朝5時半発の高速バスに乗っていざ日記祭へ。父が駅までの送迎を快く引き受けてくれてありがたい。朝5時の空はまだ真っ暗だったけどとても晴れていた。ほそい月と星。「北斗七星と北極星が見えるよ」と、父が車に乗り込む前に教えてくれた。

バスの中では昨日配信されたラジ父などを聴いた。今年も決勝に進出してくれて本当にありがたい。5時半発のバス車内からは陽が登る様子をじっくりと味わえてよかった。世界がだんだんと、着実に光を帯びていくさまをぼんやりと眺めながら眠る。目が覚めた頃には高速を降りていた。

 

♪その他バス車内で聴いた音楽:Clairo「Sling」/ Rex Orange County「Apricot Princess」など

 

午前9時、予定より早くバスタ新宿に到着。コインロッカーにバックパックを詰め、京王新線のホームへ。幡ヶ谷に行けるから京王新線のことが好きだなと歩きながら思った。幡ヶ谷駅は南口、そのまま商店街に沿って脚を動かしPaddlers Coffeeへ。少しだけ待ったけどすんなり店内に入れてよかった。キャロットケーキを食べたり、図書館で借りている『日曜日の住居学』を読んだりしたのち、1時間ほどして店内を出ると、外にはかなりの長さの待ち列があって「人気店…!」と思った。そのあとは大通りを渡り、ケビンスが街ブラしていたホスピタル商店街を通ってSunday Bake Shopへ(今店名を書きながら”文字通り日曜日にサンデーベイク行ってるやん…!”となってる)。これまでにも何度か来たお店だけど、焼き菓子のたくさんある日に来れたのは初めてでテンションが上がる。前にここの小窓でコーヒーを淹れてくれた方と、新宿のコーヒースタンドでお会いした方にどちらも会えたし、おふたりともわたしの顔を覚えていてくれてて嬉しかった。最後の1個だよと教えてくれたミンスパイ、スコーン、チェリーとスパイスのブラウニーを買った。近くの植物のお店をちらっと覗き、日記祭へ出陣。電車の中で聴いた水星さんのPodcastはエレベーターの話で、実家がマンションのわたしにもかなり理解る(わかる)内容だった。

 

♪その他移動中の京王線で聴いた音楽:kakkmaddafakka「Hest」など(速くて楽しい音楽)

 

2ヶ月前にもBonus Trackには行ったはずなんだけど、駅からどっちに進んだらいいのか分からなくてちょっと迷ってしまった。そいえば前回は旧ヤム邸から、一緒にいた友だちにナビしてもらって月日まで行ったんだったわ、どうりで迷うわけです。Googleマップにディレクションされた道はどう見ても遠回りだったけど、これ以上迷いたくなくて素直に従うことにした。道中でかっこいい木を見れたので、遠回りしてよかったとちょっとだけ思う。

祭りに到着。思ってた倍は人が来ている。なんとなく入った部屋にはてなブログのブースがあったので、はてなの日記本や小さい紙などを受けとった。小さい紙の日記が乳化さんの文章だって一瞬で分かって嬉しかった。ブースにまさかの中村さんがいてめっちゃ挨拶した。お互い金髪でよかった。近くにいたme and youのおふたりとも少し話す。

そのあとはどういう動きをしてたっけ。時折インターネットを眺めつつ、空があまりに晴れているので「これは昼からビールを飲むための天気だ」と思い、月日の窓からクラフトビールを買ったりした。他の店舗にはうちゅうのビールも売ってて気になったけど、今のわたしに1000円越えの飲み物を買う余裕は全くないので悲しいが諦めた。飲食店がたくさんあるエリアに出店ブースや椅子、テーブルが点在していたので、いろんな食べものの匂いがしたり、食べている人、会話をしている出展者さんとお客さん、購入した日記本をさっそく読んでいる人、犬などが同時にいて、歩くだけでとても楽しかった。ブースを覗いて気になった、doconichiさんの日記本『靴紐がほどけたら』を購入。お揃いの犬と猫のスウェットを着ていてかわいらしいおふたりだった。

タバブックスのブースで、日記さんこと葉山莉子さんと小沼理さんとお話した。ZINE版の『ティンダー・レモンケーキ・エフェクト』も『1日が長いと感じられる日が、時々でもあるといい』も読んでいたので、こうして同時におふたりに会えたのはかなり嬉しかった。莉子さんの新刊『ノージョブ・ユートピア』と、明日誕生日を迎える友だちに渡す用の『ティンダー・レモンケーキ・エフェクト』を買った。小沼さんの日記の新作本もいつか手に入れられたらいいな。

noteにめちゃくちゃいい日記を書いているnishino kobayashiさんのブースへ。noteはもうほとんど使っていないのだけど、nishinoさんの日記を読むためにログインしているところがある。結構しっかり話し込んでしまい(うれしい)、「陽気な人ですね」なんて言われてしまったりして(うれしい)面白かった。陽気な人、と言われたのは初めてかもしれない、けど最近になって自分の人生が陽の当たるフェーズに入った感覚が確かにあるので(とはいえまだ無職だが)、間違ってない気がした。

南端さんのツイートした写真にわたしの後ろ姿が思いっきり写っており、思わず反応してしまった。会える人には会いたいと思った。屋外のエリアではなく本屋B&Bをうろついている中で声をかけてくださって「ありがとう…!」と思いました。ほんとうに。わかりやすい髪色(金髪)とわかりやすい服装(ヨネダ2000みたいな色のスウェットにヨネダ2000みたいな色のコーデュロイのパンツ)をしていた自分ナイス。着たい服を着たり楽しい髪色や髪型を実践するって大事だ。

次の予定があったのでそろそろお暇しようかなと思っていたタイミングで、会場にちょうど来たという雰囲気のmudaさんにばったり。テキストや音声ではお話ししたことがあったけど、いつかちゃんとお会いしたいと思っていたのでそれはもう嬉しかった。はるばる日記祭にきて本当によかった。

インターネットを眺めながら滞在していたので、他にも同じタイミングで会場にいて、会いたかったけど会えなかった方が何人もいた。全員といつかまたちゃんと会えたら嬉しい。自分の名前を表明して出展者として参加すればもっといろんな人と会えるのか、なんて思ったし、全体を通して書くことへのエネルギーが非常に高まった時間でした。もっといろいろ書いて、ちゃんと紙にしようと心に誓った。「日記読んでます」というお声も嬉しかったけど、想像していた以上に「Podcast聴いてます」とも言われて嬉しかった。ありがとうなインターネット。

 

♪移動中に聴いた音楽:Ginger Root「Rikki」/ boy pablo「Soy Pablo」/ Base Ball Bear「DIARY KEY」など

 

その後はまた別の目的で神楽坂のかもめブックスへ行ったり、東長崎のMIA MIAで友だちと待ち合わせたりした。マイアではオーナーのヴォーンさんとお話しできたり、前回初めて行ったときに接客してくれた店長さんがまた顔を覚えててくれて嬉しい時間だった。

行きたい場所に行って、会いたい人に会えるってそんなに簡単ではないことをわたしは知っている。だから今日みたいな日を過ごせたことは本当にうれしい。今日のことを時折思い出すことで、これからも生きていける。ひとりでは生きていないなあって思う。そう思える日々が、これからもたくさんあるといい。そのための努力をちゃんとしていく、と心に決めた。