若い頃には、薬を売り歩いた土方歳三 : 昭和薬局ブログ
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若い頃には、薬を売り歩いた土方歳三

若い頃には、薬を売り歩いた土方歳三

ミゾソバの効能効果

新撰組の土方歳三(ひじかた としぞう)と薬との組み合わせは、ぴんと来ないでしょうが、土方歳三は、若いころ薬の行商をしていました。
私は、このことを知ってから、急に土方歳三に親近感が沸いてきました。

歳三の出身地は、東京都日野市石田です。
土方家は、地元の資産家であって、農業のほかに、薬でも財を成したのでしょう。
歳三は、若いころ、日野宿の名主、佐藤彦五郎の元で、天然理心流剣術の修行に励みました。

その傍ら、打ち身に効く、といわれた家伝薬の行商に出ました。
薬の名は、村の地名から「石田散薬」と名づけられていました。
土方歳三は、「石田散薬」をつづらに入れて、現在の八王子、町田、府中、武蔵野の多摩地区から、遠くは山梨県、埼玉県まで売り歩いたそうです。
行商先では、土地の道場に試合を申し込んで、剣術の腕を磨いたとのことです。

さて、「石田散薬」の原料は、「ミゾソバ」という薬草です。
溝のあたりに繁茂し、形状が蕎麦の葉のようなので、「ミゾソバ」。

その葉の形が、牛の顔面に似ていることから「ウシノヒタイ」ともいわれています。
「ミゾソバ」は、漢名を「苦蕎麦」といいます。
歳三の家のそばの日野市石田の近くを流れる浅川(多摩川の支流)の河原に、ミゾソバは、自生しています。
タデ科の一年草です。

毎年、土用の丑の日に、1メートル前後になったミゾソバを刈り取り、天日で目方が十分の一になるまで干して乾燥させ、葉だけを選び取ります。
これを、土方家の庭に据え置いた釜で黒焼きにします。それに酒を散布して、釜から取り出し、さらに乾燥させたものを、薬研(やげん)で粉末にします。
薬にするには、大量のミゾソバが必要です。
刈り取りには、土方家の家族、雇用人のほかに、村人が総動員されました。
ある種の薬草は、一年の内のイツイツに採るのが良い、と言われているのが、しばしばあります。
この「ミゾソバ」も、そのようです。
すると、短期間に人を動員しなければなりません。
司馬遼太郎は、『手掘り日本史』で、新選組という組織づくりの土台は、歳三が村人を指揮して、薬づくりしたときの経験にあったのではないか、と推定しています。

「石田散薬」の用法、効能・効果は、以下の通りでした。
「石田散薬」は、熱爛の酒と一緒に飲み、打ち身、捻挫、筋肉痛、切り傷、刀傷に効果がある、としていたようです。
或いは、熱燗の酒で飲めというのが「石田散薬」の売れた理由の一つかもしれません。
この酒で飲むというのは、今から見ると、不思議なようですが、漢方薬には、しばしば酒で(水で薬を服用するのではなくて)服用せよと指示しているのがあります。
代表的なものでは、「八味丸(八味地黄丸)」が挙げられます。
原典(金匱要略)では、酒服の指示があります。
ただし、現在の「八味丸(八味地黄丸)」の能書の用法の項には、酒で服用せよ、との指示はありません。

さて、
「ミゾソバ」は、あまり、薬草としては、用いられなかったようです。



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