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子どもの「話す力」を育てよう~【入学前に身につけたい!】年長さんの入学準備シリーズ

「【入学前に身につけたい!】年長さんの入学準備シリーズ」では、小学生向け通信教育を提供している「名探偵コナンゼミ」が、小学校入学前までに身につけておくとよい力と、それを伸ばす方法について紹介していきます。

今回ご紹介するのは子どもの「話す力」。

「話す力」については、子どもが小さなうちから成長の過程としておうちの人がとても気にしていることのひとつと言えます。会話力といったコミュニケーション能力の面からはもちろん、学習面からみても、子どもの「話す力」や「伝える力」はまなびを広げるための重要な力です。「話す力」を鍛えることで「伝える」ことと「伝わる」ことの喜びが生まれ、知識のインプット、アウトプットの幅が広がり、子ども自身の行動力にもつながっていきます。

本記事は子どもの「話す力」の育て方、また名探偵コナンゼミオリジナルの「話す力」を育てる幼児向けワークも掲載しています。最後までご覧ください。

子どもの話す力を育てる前に、「見守る」「無理なく楽しむ」というおうちの方のマインドセットを。

前述の通り、使える言葉が増え、言いたいことが誰にでも正しく伝えられる力は、学習面では例えば作文などの書く力にもつながっていきます。

と言われると、「うちの子、あまりおしゃべりが上手じゃないな……なんとかしないと!」と早急に話す力を育てたい!と思うかもしれませんが、幼児期は毎日ぐんぐん成長していく時期なので、発語や発音についての過度なご心配はなさらずひとまずお子さんの様子を見守ってみましょう。

話すことは聞くことと違って、成長や変化が見えやすいです。

たくさんの言葉を聞き、実際に使ってみることで言語活動の幅がぐんと広がります。たとえば喉が渇いたとき、最初は「お水」と単語だけだったお子さんが、「お水ほしい」と言えるようになり、さらには「お水が飲みたい」ときちんと言えるようになっていきます。

子どもが楽しく言葉の世界を広げられるよう、無理なく練習をする、ということを心がけましょう。

子どもの話す力を育てるトレーニング
①しりとり遊び

まずご紹介するのが「しりとり」。

しりとりは道具を使わずに、どこでも楽しめる遊びです。そしてお子さんの言語活動において、たくさんの言葉を楽しく習得でき、言葉の世界を広げてくれる大変効率の良いまなびでもあります。

「ねこ→こま→まり→りす→……」と、一番おしりの音をとって次の言葉の初めの音にする遊びだということさえ分かれば、どんどん続けていくことができます。言葉を材料にして遊ぶのは、子どもにとって大変興味がわくものです。

単純なしりとりにルールを足して、ステップアップさせるのもよいでしょう。

・しりとりの途中で「あ」のつく言葉を5こ集めたらクリア
・2文字の言葉だけでしりとりを続ける

などのオリジナルルールを作ってもっと楽しいゲームにしてみましょう。その際はおうちの方も一緒になって一生懸命考えてください。大人が楽しそうに考えている姿を見ると、子どもはうれしいものです。

時には子どもの口から、単語ではなく「象さんがずびろんずびろん歩く」など大人には思いもよらない言葉や擬音語が出てくることがあります。「単語じゃないとダメ!」などと諭さずに、それも一緒になって楽しみましょう。「まるで宮沢賢治のような表現!」といったふうに感動できるはずです。くれぐれも、覚えさせよう、教えようというのではなく、いっしょに遊び、楽しんでくださいね。

しりとりのルールを理解しにくいお子さんにはこんな方法もおすすめ!

ルールを説明しても、なかなか理解できないことがあるかもしれません。その場合は、カードを使って確かめながらしりとりをするのがおすすめ。文字が読めるお子さんでしたらとても有効な方法です。

まず一枚のカードにひらがなで「ねこ」と書き、おしりの音がどれなのかを探して、きれいな色で丸をつけさせてみましょう。「こ」に丸がついたら、「こ」のつく言葉を探して次のカードに書きます。また、おしりの言葉に丸をつけ……と繰り返してみましょう。

何枚かたまったら並べてながめてみるとおもしろいですね。少々面倒にも思いますが、言葉とあわせて文字の形もしっかり覚えられて実は大変有意義です。慣れてきたら、終わりの音だけを強く発音して際立たせ、次の言葉を考えるようにしてみるとよいでしょう。

②インタビューごっこ

人の話を聞き問いかけに答える、というのは会話の基本です。自分の考えや意見をしっかり述べることができるように、インタビューごっこで楽しく練習しておきましょう。

最初は自分の名前や年齢、好きな遊びや食べ物など、答えやすいものから始めましょう。少しずつ内容をレベルアップさせていき、家族の名前や今日の出来事、将来の夢や行ってみたいところなど、1つの質問から「それはなぜ?」などと深堀りするのも楽しいので、お子さんの言葉を沢山引き出してあげてください。

最初はぎこちなくても、徐々に慣れてたくさんおしゃべりできるようになってきます。ここでも注意したいのが、どんな答えでも、絶対に言い直させたり注意したりしないこと。お子さんが楽しめるように心がけてください。

他にも楽しめる工夫として、おもちゃのマイクや、手作りマイクなど、小物を用意すると雰囲気がぐっと本格的になって楽しさが倍増します。まるでテレビで街頭インタビューを受けている人のような気分ですね。

また、インタビュアーは時々交代して、お子さんにも任せてみましょう。移動の時間や入浴タイムなど、空き時間を使って言葉の世界の広がりを楽しめるところもこの遊びの良いところです。

③声の大きさ、コントロールできるかな?

おしゃべりや発言はいろいろな場面で発生します。内緒話、1対1での会話、みんなの前で発言など、それぞれ声の大きさや速さを意識することは、自分の意見や気持ちを誰かに伝るために必要なことです。

内容をよりよく伝えるために、その場に応じて声の大きさやスピードを意識して話す練習をしましょう。

たとえば内緒話のように、こっそりと伝えたい場合は声のトーンと大きさを落としますし、クラス全員の前で発表するときなどは普通の会話よりも声を張り、ゆっくり話したほうが全員に伝わりやすくなります。そういったことを体で感じ、身につけていきましょう。

 

【いますぐダウンロードしてやってみよう!】子どもの話す力を育てるワーク

小学生向け通信教育を提供している名探偵コナンゼミ。入学前に必要な力を備えておきたい!という子どもたちとおうちの方向けに、今回ご紹介した「話す力」を伸ばすトレーニングの中から「インタビューごっこ」のワークを用意しました!

どういう点に注目して取り組んだらいいか、おうちの方向けのアドバイスも掲載しています。
ぜひダウンロードして、お子さんと楽しんで取り組んでください。


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©青山剛昌/小学館 ©青山剛昌/小学館・読売テレビ・TMS 1996 ©名探偵コナンゼミLLP

 

著者プロフィール

名探偵コナンゼミ本部
小学生向け通信教育を提供している名探偵コナンゼミから、教育に関するお役立ち情報を発信します!
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