新疆ウイグル自治区は中国北西部にあり、面積は中国で最大です。景色がいいと昔から知っていますが、あんまりにも広いので、なかなか行けません。今回は航空会社の飛び放題チケットがあって、2.5日間を使って、極限30時間の新疆旅を楽しんでいました。
中国が広いので、行き先がとこにあるのか、わかりづらいという意見があって、今回からマップ付きです。
旅先はコルア市(库尔勒市)、新疆のど真ん中になり、新疆で2番目大きいな都市です。北の方は天山の山脈で、南はタクラマカン砂漠、オアシス都市です。成都からおよそ3000km離れて、直行便でおよそ4時間です。コルア市は漢民族がメインで、言語が通じないという心配もありません。
スケジュール:
5/19 17:00-22:40 ウルムチ経由、成都天府発コルア行き
5/20 0時 市内ホテル到着
8:30-18:00 砂漠日帰りツアー
18:00-18:30 ウイグル族の市場を巡る
5/21 11:25-15:00 コルア発成都天府行き
中国のほとんどの都市から新疆へ行く場合、飛行機の席を進行方向の左側にするのがおすすめします。ご覧の通り、雪山がたくさん見えます!特に新疆の人にとって神的な存在の天山が見えます。天山は世界自然遺産にも登録されています。
コルア空港に到着したのは既に夜10時以降、それでも真っ暗になっていなくて、やはり新疆の昼間が長いのは嘘じゃないと身をもって認識しました。
新疆ってやはり広いですから、公共交通で観光スポット間で移動するのがあんまりにも不便なので、今回はツアーを参加しました。
運転手さん兼ガイドが中型バスで8時半にまずホテルで私をピックアップして、ぐっと市内で周り、1時間ほど全員が揃って、11時ごろようやく1つ目の観光スポットに到着。
羅布人村寨は、コルア市の南85kmにあります。その村は昔から暮らしている「羅布人」の文化を見せてくれます。漁は彼らにとって唯一の生活手段でしたが、今は観光業でしょう(笑)。博物館や今でも使っている結婚用の屋敷などを見物しました。
砂漠に近づけると、コトカケヤナギ(胡楊)がたくさん見えるようになりました。長生で、乾燥に強い。「胡楊生而千年不死、死而千年不倒、倒而千年不爛」(胡楊は生きて千年枯れず、枯れて千年倒れず、倒れて千年腐らず)ということわざがあります。秋になると、イチョウのように金色に輝き、砂漠地帯の独特な風景です。
「胡楊の泪」を見つけました。胡楊の泪とは、樹幹に蓄えられた大量の水分が開けた穴に水が吹き出す現象です。しかもこの水はアルカリ性の地下水で、涙あとは白いアルカリです。
新疆のランチは14時のようです。12時に既にお腹が空きましたので、羊肉のサムサを食べました。羊の尾の脂肪が多い部分を使っているので、腹持ちがいいです。
タクラマカン砂漠に辿り着くには、まずはタリム川を越えます。タリム川(塔里木河)は中国最大の内陸川で、今は渇水期で、あんまり雄大さが感じられませんでした。
橋を渡すと、いよいよ砂漠へ到着。
タクラマカン砂漠は中国最大の砂漠で、しかも動いています。もちろん、私は砂漠の中には行く勇気も、準備もありません。電動シャトル観覧車に乗って、少し砂漠地帯に入るだけです。曇の天気でも、ものすごく乾燥で熱く感じます。ガイドさんによると、晴れだから写真映はしますが、10分も待たずに帰りたいと言い出す人がほとんどです。神女湖という湖に到着しあと、SUV車に乗ってもっと砂漠の真ん中に行くことにしました。150元で、ドライバーさんがSUV車を出してくれて、砂丘の上にジェットコースターのように登ったり下がったりして、とても爽快でした。砂しかない世界を眺めて、何もかもどうでもよくなってきました。SUV車を提供する会社は、砂すべりの道具も用意してあって、何回か滑ってみました。最初は怖くてなかなか滑り出さないのですが、滑るのがやはり楽しくなって、ただ滑ったあと、砂丘を登らなければいけないので、それが一番大変なところでした。
砂漠は雄大ですが、正直に言うと長く居られないので、2時間ぐらいで砂漠エリアを出ました。ガイドさんの話によると、曇だから2時間もいられて、晴れると写真映えますが、5分で帰りたいと言い出す人もいました。
ツアーが終わり、コルア市内のウイグル族が多い市場を訪ねました。初めて食べるものが多くて、しかもボリュームが多くて安いです!
今回もハードスケジュールの旅。普通はそんな旅はしないでしょう。新疆ウイグル自治区を巡るのは、基本北エリアは自然景色で10-15日、南エリアは人文体験で7-10日。あ、時間があったら全部行きたいです!何で中国の有給がこんなに少ないでしょう...