テレビアニメOP10選 2012 - Paradism

テレビアニメOP10選 2012

今年もこちらの企画に参加させて頂きます。放映季順、他順不同、他意はなし。視聴した作品からのみの選出で、選出基準は「とにかく好きなOP」です。

 

偽物語 / 白金ディスコ

神前さんがまた素晴らしいものを創り上げてしまった。リズム良く刻まれる振り子感に酔いしれる一分数十秒のこの心地良さ。観聴きしているとこちらの身体も自然と揺れてしまうような中毒性の高さが素敵です。まさしく、飽きない、惹き込まれる、気持ちが良いの三拍子が揃った素晴らしいOP。井口さんの歌声もホントに癖になりますね。

 

アマガミSS+plus / Check my soul

フレームに切り取られることから始まる物語は、主人公の視点における各ヒロインの可愛らしさを細部に至るまで描き切るのだなと。次々にフレームインしてくるヒロインとその些細な仕草が堪らなく愛くるしく、azusaさんの優しい歌声もそんな映像と非常にマッチしています。あと七瀬が本当に可愛い。いや、薫も可愛い。もうみんな可愛い!!

 

ギルティクラウン / The Everlasting Guilty Crown

もはや作品の顔と言うより、作品の解になりつつあるこの楽曲に彼らの物語と映像が重ねられるとそこから得られるカタルシスはやはり力強いものがあるなと。目を開けば変わる世界― というまさに最終回に紡がれるかのようなコンセプトを感じられる上に、爽快感も凄くていいですね。あと、supercell(ryoさん)はさすがとしか。

 

あの夏で待ってる / sign

切り取られ、紡がれた映像が織り成すストーリーに唸らざるを得ないOP。ここまで多くを物語るのだから、もうそれだけで満足指数高いです。しかしながら、カメラ越しから広がる世界は幸福で満ちる反面、その裏舞台で泣き叫び、走り続けた少女の姿、そしてその決意と想いが確かにその場所にあったことを私は決して忘れません。あの夏、待つことなく懸命に立ち向かう君の姿は誰よりも光輝いていました。

 

さんかれあ / 絵空事

交差、葛藤、決意と物語の分岐点におけるキーワードの数々がテンコ盛りのこのOPは、まさにそれ一つが圧縮された物語となっており、観ているだけで強い感慨に浸れる素晴らしいOPです。紫陽花に沈み、井戸へ、そして墓場へとまた沈むその陰鬱さと救いのなさこそが『さんかれあ』という作品の真髄。けれど、彼らはその最後の瞬間まで笑顔を絶やさないという一筋の光が、ああ、まさにだなと感じられます。千紘と蘭子の交差感には涙。

 

氷菓 / 優しさの理由

漂白された世界に風景が透過され色付き、青空が広がるまでの構成がもうクリティカル過ぎて最高です。奉太郎が辿る物語の側面として映像を観ると、とても感慨深いなと。あと京アニの瞳演出はホント憎いです。凄く凄いです。大好きです。また、ちょうちょさんの通る声も良い感じにマッチしていますね。全体としてはさすがとしか言いようがない完成度です。個人的には後期OPよりこちらの方が断然好き。

 

戦国コレクション / 目をとじてギュッしよ

各キャラクターのパーソナルカラーを強く意識したOP。去年だと『THE IDOLM@STER』のOPがその辺り顕著でしたが、いやホントにこういうOPは大好きです。この作品はアイキャッチも凄く素敵でしたが、一枚絵の良さを巧く生かしている印象を受けますね。楽曲も凄くキャッチー。冒頭の「ちょっちょっ」からのタイトルカットインとかも昂ぶり具合凄い。

 

お兄ちゃんだけど愛さえあれば関係ないよねっ / SELF PRODUCER

女の子がセックスアピールしてくれるただそれだけのOP。でも、凄くそれがいいです。また、アナスタシアさんの可愛さは留まることを知らないのだということを知らしめる機能をも果たしている上に、その天元突破的なフェティシズムとエロさの兼ね備え感が半端ないのが素晴らしいです。まさに、アナって呼んでエクスタシーの体現者としての卑猥な映像。

 

ひだまりスケッチ×ハニカム / おーぷんきゃんばす

ひだまりシリーズの中では割と大人し目の印象も、観れば観るほどに愛着が湧くこの感覚はさすが「ひだまりスケッチ」。何処か哀愁漂う感じはシリーズの節目を感じさせてくれますが、元気に動き回る彼女たちを観ているだけでもう心が満たされます。着色すれば広がる世界。あなたがいるから華やく世界。振り向けばそこで、ひだまり荘で待ってます―。そんな“不変性”を感じられる愛されて然るべきOPだなと。また“変化/成長”を予感させるEDと対を成しているのもグッときますね。

 

中二病でも恋がしたい! / Sparkling Daydream

修正前のOP推奨。境界線というワードを軸に区切られる画面も、やがてはそれが統一されていくかの様に描かれる映像の数々には強く感嘆とさせられた次第です。可愛さ、面白さも織り交ぜつつ、物語とガッチリ噛み合わさった至極のOP。まさに衝撃でした。

 

 

以上が、2012年度テレビアニメOPの10選作品になります。今年もたくさんの素晴らしい作品と共に、その顔として毎回アニメファンをその世界へと誘ってくれたOPがあったわけですが、こうして振り返ってみるとそのことを改めて実感できるなととても感慨深い次第です。絞り切れず泣く泣く選出から外してしまったOPに関しては他のブロガーさんが選出して下さっていることを祈りつつ...。今年も一年。楽しい映像体験を本当にありがとうございました。