ワールドカップと野球、絶妙にタイムゾーンが違ってて丸一日楽しい私ですこんばんは.*1
沖縄から帰ってまいりました.*2
以前のエントリーで「基調講演するよ!」と話をさせてもらった 「PyData.Okinawa + PythonBeginners沖縄 合同勉強会」ですが、(悪天候にも関わらず)沢山の方々にお越しいただき*3、本編から懇親会(二次会含む)まで楽しくやらせていただき無事終わりました.
PyData.Okinawaおよび、Python Beginners沖縄の皆さま、スタッフそして応援していただいた皆さま誠にありがとうございました!
このエントリーでは、そんな合同勉強会の振り返りと、私のエンジニア哲学である「言語化」「選球眼」について軽くポエムしたいと思います.
TL;DR
- データサイエンスの人もWebの開発者も、すべてのエンジニアは「言語化」「選球眼」を大切にしてほしい!
- 沖縄のエンジニア・コミュニティは相当アツいので仕事or観光のついでに行くと楽しいぞ
おしながき
発表と勉強会について
自分が発表した内容と勉強会の雰囲気を少々.
【基調講演】エンジニアの選球眼
基調講演デビューしました.
私がPythonやアジャイル(特にリーンスタートアップ)、仕事そしてコミュニティで様々な経験をして学んだ中でもこだわりがあった、
- プロセス・技術を「目利き」して「選んで」やりきる「選球眼」
- 物事をはじめるときには何よりも「言語化」「ストーリー作り」が大切
というお話をさせてもらいました.
自分がこだわっている「選球眼」「言語化」を起点として、
- 「技術選定の審美眼」にある、「変わるもの×変わらないもの」「Simple/Easy」という話って見極める(識別する)目のことだよね?
- 「仕事ではじめる機械学習」の第一章より、「問題を定式化する」「機械学習をしなくて良い方法を考える」を読んで思った「ユーザー価値を実現するための技術の使い方と言語化の大切さ」を自分なりに改めて言語化したい
- 言語化といえば「アジャイルサムライ」、データ分析プロジェクトという視点で改めて構造的に言葉にする大切さを伝えたい
というモチベーションの元、得意の野球分析を絡めつつ作りました.
スライドは前々日に完成、勉強会のメンバーそして元同僚の@takegueさん*4にレビューをお願いして無事なんとか発表ができました.
PyData.Okinawa + PythonBeginners沖縄 合同勉強会
合同勉強会の様子は運営メンバーの@Intel0tw5727さんが早速ブログにまとめて頂いてるのでそちらをご覧いただければと.
ここでは開催前から当日、懇親会までの話をざっくり.
開催前
きっかけは一通のメッセージでした.
「野球エンジニア」として夢を実現された中川さんは学生に夢を実現する手法をレクチャできる稀有な方と思っております。
(中略)
沖縄で機械学習エンジニアを目指す学生や社会人に学びの機会を与えて頂きたいと考えております。
※オファーのメッセージより抜粋
デブサミの話および、過去の野球データ解析の話が世に広まり、これが主催者に刺さってオファーが来ました*5
(機械学習エンジニアではないですが*6)オファー内容に納得感があったこと、昨年の合同勉強会で登壇されたPyData.Tokyoの山本さんにも色々と情報や感想を伺った上で受けることを決めました.*7
準備はスライドを作るぐらいでしたが、結構スライド作りが難航しました.*8
なお、台風接近の中移動しましたが、幸いにもコースとか色々ハズレたこと、(何かあったら嫌と思い)移動を前日(前乗り)にしたのでノートラブルで到着しました.
当日
移動は宿からタクシーで.思ったより安く済みました.*9
途中歩いて移動しました(散歩がてら)、琉球大学はとても広く、こんな案内もあって軽くgkbrしました(震え*10
なるほど? pic.twitter.com/T8XcbPuCgW
— Shinichi Nakagawa (@shinyorke) 2018年6月16日
着いてしばらくして勉強会スタート. PyData.OkinawaおよびPython Beginners沖縄の紹介があったのち、私の講演がスタートしました.
今回のKeynoteスピーカーである @shinyorke さんによる「エンジニアの選球眼」の発表です!#PyDataOkinawa#PyBegiOkinawa pic.twitter.com/gIOEYMJPsJ
— otawdさん@福岡6/29~30 (@Intel0tw5727) 2018年6月16日
なお、発表は久々に「正装」でやりました.
反応は上々で、掴みおよびオチで入れた野球の話で盛り上がり*11、本編の「選球眼」「言語化」の話も凄い聞き入ってくれた感がありました.
ちなみに、「辛いです...」の件は見事辛いまま終わりました.*12
続いて登壇した真嘉比さん、中澤さんの話がいい感じに違う分野・視点の話だったのと、学生さんLTが正統派のLTからしょうもないネタまで楽しくやりきってる感があり、それぞれのパートで笑いや感動、学びがとても多かったです.
その後のトーク・セッションはSNSでの公開禁止!というルール*13のもと、
- 転職・就職のキャリアのヤバい話
- 学習や勉強などのノウハウ
その他色々(多少脱線しつつ)お話ができて楽しかったです.
クロージングがまさかの飛び入りLTで吹き飛ぶという面白いアクシデントがあり笑、ホント楽しいまま終わって最高でした.
勉強会来てくれ頼む!https://t.co/sb6WWB4XlW #PyDataOkinawa #PyBegiOkinawa
— Jewelve (@jewel_x12) June 16, 2018
なお、まだまだ募集中だそうです(真顔)
懇親会
懇親会は、本編の楽しいノリのまま進行しました.
正直酔っ払って何を話したか覚えていませんが笑、自分よりも年齢が18いや下手したら20歳離れてる若い方たちに発表の感想やエンジニアリングの事を聞いたりして、私自身が学ぶことが多かったです.
トーク・セッションでも「エンジニアになるまでどうやってキャリア積んだのか」みたいな話もあったりしましたが、考えてみれば自分がやったのは20年も前だし、、、って思うとホント歳食ったなと思いました.
二次会(ちゅらデータさんのオフィスで宅飲み的な流れ)含め、データサイエンスやコミュニティ、近況のお話まで楽しく深い話をたくさんさせてもらいました.
翌日
翌日も沖縄滞在で観光とか色々しようと思いましたが、二日酔いで死んでました(震え)*14
感想と反省
天候や当日の(いい意味での)ハプニングなど色々ありましたが、全体的に楽しく・学びが多い会だったと思います、ご挨拶させてもらった皆さんも満足そうにしていて良かったですし、資料やこのブログなどを通じて振り返りとかもできたらなお良いかなと思っています.
一方、懇親会で若い人たちから頂いたフィードバックとして、
- 話が難しかった
- 直近のフェーズ・状態でのアドバイスが欲しかった.具体的には「就職のタイミング」「具体的に学ぶべきこと」などなど
自分が想定していたよりも若い方が多く(これは私自身の見積もりがしくじった)、もっと優しい話を用意するもしくは、スライド中にある「独学」「コミュニティ」の話を前段に持っていくだけでもだいぶ解消できたかなあと思うと反省と学びが多かったのが正直なところです.
一方で、資料は公開している&補足としてこのブログもあるので数ヶ月後もしくは半年後に読み返したり思い出してもらえると「あの時言ってたことはあれか!」みたいな感じになってくれればと勝手に期待しています(真顔)
すべてのエンジニアに「言語化」「選球眼」の大切さを伝えたい
「言語化」「選球眼」の大切さって伝えるの難しいな、と思った矢先に一行で書いてある良い文章を見つけました.
プロフェッショナル・プログラマーは、プログラミングだけではなく周辺技術を活用できてはじめてプロジェクトのQCDを守れるという、ある意味厳しい環境で仕事をしているといえるでしょう(だからこそナレッジワーカーとしてのプログラマーの仕事の価値があります)。
単にプログラミングやPython、機械学習が出来るだけではダメで「周辺技術を活用する」「QCDを守る」という「プロフェッショナル」の文脈があるからこそ、「言語化」「選球眼」ってホント大切だなと思っています.*15
データ分析やプログラミングが脚光を浴びる、大切だ!というのはエンジニアの端くれとして認識しているかつ、実際やってる事ではありますが、本質的な事・大切なことをちゃんと今後も伝えたいなと思っています、野球を絡めて笑
以上、長くなりましたが参加レポートと所感でした!
*1:ロシア時間、アメリカ西海岸、東海岸そして日本と絶妙にタイムゾーンが異なるので頑張れば24時間なにかしらの試合が見れるし被らない
*2:結果的に台風に会いに行くようなスケジュールになりましたがなんとほとんど濡れること無く無事でしたw
*3:幸いにも開催地(琉球大学)含む沖縄本島南部は大して雨風吹かなかった
*4:彼が機械学習・Web開発両方で成果を出している優秀なエンジニアであると同時に、一緒に働いていたときからエンジニアリングの話題・視点で語れる仲間でもあるのでお願いをしちゃいました.良いコメント・レビューもらってマジで感謝thx!
*5:のと、主催メンバー達とは真嘉比さんを通じて親交があったのでオファーがしやすかったのかもってのもあります.発表でお話した「Networking」ですね.
*6:この辺野球のこともあり、良くも悪くも誤解が多い、私は「野球エンジニア」なので(真顔)
*7:Pythonやデータ分析関連だと山本さんがある種の師匠なので、師弟関係?でリレーしたことになります、偶然にも笑
*8:Twitterおよび職場で一日一回は「辛いです」と言ってたかも
*9:普段タクシーあまり乗らないのですが、東京と比べやすい感じがしたので積極的に使いました.
*10:北海道で言うところのヒグマ注意!ぐらいのやつだが、ヒグマと異なり頻繁に出没するらしい
*11:バレル・ゾーンの話がすんなり入ってくれたのは楽だった
*12:護摩行のイラストのこと
*13:これは私の方から希望しました、来てくれた方だけに「ココだけ話」をすることによって、学び・気づきそして思い出に残ると良いなと思い
*14:昼まで寝てた
*15:このブログのリリースが自分の発表のちょっと前で読んだ瞬間いい意味で「やられた!」と思いました.なおPythonプロフェッショナルプログラミングは自分の愛読書です.