No.4339(再)
【今日の菓子】
「懐中汁粉」
汁粉(おしるこ)よりぜんざいの方が好きなのだが、知人から中元歳暮に懐中汁粉をいただいて食べるとやはり美味しい。
懐中汁粉とは、最中の皮にさらし餡(つぶ餡から小豆の皮を取り、残った餡を乾燥させたもの)を入れて個包装している。お湯を注ぐだけで最中の皮が溶けてお汁粉になる。最中の皮は麩みたいになるがそれなりに美味しい。インスタントな和風菓子だが、懐中汁粉が生まれたのは明治21年と古い。食べたことのある人はわかると思うが意外に上品な菓子なのだ。
ぜんざい派でつぶ餡好きなおれはこし餡好きな人の気持ちがわからない。しかし世間の支持率は半々だという。おれの中ではぜんざいと汁粉は別のもの、と考えている。そうすればぜんざいもお汁粉も美味しいではありませんか。