同僚がおすすめしていて、現代のエンジニアとしての知見を得るために読むことにした。
![Design It! ―プログラマーのためのアーキテクティング入門 Design It! ―プログラマーのためのアーキテクティング入門](https://m.media-amazon.com/images/I/41mh-cIewpL._SL160_.jpg)
Design It! ―プログラマーのためのアーキテクティング入門
- 作者:Michael Keeling
- 発売日: 2019/11/25
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
個人的に抑えるべきだと感じたポイントを簡潔にまとめると以下のような感じ。
- 限定合理性(あるいは最終責任時点、あるいは最大責任時点)の考え方に基づいて、最適で合理的な設計を追求する代わりに必要最小限のアーキテクチャを見つけることをゴールとする
- アーキテクティングにはチーム全体で取り組む
- 見積もりサイズによってアーキテクチャ設計に費やす時間のスイートスポットは変化する
- アーキテクティングには「理解」「探求」「評価」「作成」の4つのマインドセットがある。どのマインドセットが適切なのかは以下の問いをすることで判断できる
- 私たちはステークホルダーやその他のアクターをもっと深く理解する必要があるだろうか?→理解
- 私たちは十分な代替策を検討しただろうか?→探求
- ステークホルダーは設計コンセプトを十分に理解しているだろうか?また、アーキテクチャを確認できているか?→作成
- 私たちは設計判断を行う必要があるだろうか?→評価
- アーキテクティングの基本的な流れと、それぞれのマインドセットにおいて有用なアクティビティを38個紹介
- 一方で、具体的な設計については11個のアーキテクチャパターンを示すに留まっている
本書の良いところは、机上の空論ではなく現場でのアーキテクティングを実践できるイメージを与えてくれるところにあると思う。
なお、電子書籍はDRMフリーのPDFをオライリーのストアから買える。
実は自分は電子書籍は深く考えずにKindleで統一する派閥だったのでこれまで技術書をPDFで買ったことが無かったんだけど、色々調べてみたところGoogle Playブックスにインポートして読むのが便利ということが分かった。
Kindleと比べるとレイアウトの様子がおかしいのとブラウザからだといい感じにハイライトできないのが気になるけど、それ以外は快適に使えたしハイライトをGoogleドキュメントに書き出せるのも結構良いと思う。 次もまた使いそう。