- 作者: 伊賀泰代
- 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
- 発売日: 2013/01/28
- メディア: Kindle版
- 購入: 3人 クリック: 2回
- この商品を含むブログ (9件) を見る
借りてサッと読んだ。 著者のマッキンゼーでの経験を通じて一般論を語るというフォーマットの本で、リーダーシップとはいかなるものでリーダーシップを持つとこんなに良いことがありますよということが書いてある。
読んでいて、以前読んだ本と逆のことが書いてあるな、と感じた。
最高のリーダー、マネジャーがいつも考えているたったひとつのこと を読んだ - 下林明正のブログ
以前読んだ本では
- リーダーは1人であるべき
- リーダーは誰もがなれるものではない
と書いてあったのに対して、本書では
- 誰もがリーダーであるべき
- 誰でもリーダーシップを学ぶことができる
と書いてあるように思う。
しかしながら、あまり矛盾もしてないな、と感じた。 原因は、言葉遣いにありそう。
具体的には「リーダー」と「リーダーシップ」の違いで、前者は役割で後者は能力を指している。 この本でいう「リーダーシップ」とは「目的意識」くらいの意味という印象。 誰もがリーダーであるべき、ではなく、誰もがリーダーシップを持つべき、が正しいように感じた。
何事も程度問題で、誰もが"優れた"リーダーにはなれないしなるべきでもないが、誰もが最低限のリーダーシップは持つべきである、という話だとこの対称性を僕は解釈した。
リーダーシップを持てるかどうかは組織構造に依る部分も大きいので、人の上に立つ人はリーダーシップを発揮できる組織を設計するのが良さそうだし、そうでない人は自分の状況がどうか考えて身の振り方を考えていくと良さそうだと思った。