バーオイラー(オイルポンプ)のエルボの締め付け不良

先々月に納品した 薪製造機 NP2 ですが、バーオイラーのエルボがグラグラになってオイルが漏れる不良事案が発生しました。
締め付けすぎた可能性があります。
元々のエルボですが、材質がわからないので、黄銅(真鍮)なり、砲金(青銅)なりならいんですが、ステンレスの可能性があり、その場合、鉄より硬いのでめねじも痛めている可能性があり、テーパーなのでねじ山の修理は難しいんじゃないかと思います。
それほど圧力がかかる箇所でもないので、シールテープをぐるぐる巻いてなんとかなるのかもしれませんが。
樹脂にすれば、めねじを痛める確率がかなり下げられるんですが、緩めた締めたりすると、すぐにバカになるのです。
とりあえず、真鍮のタケノコにして、エルボだと向きを合わせるために無理に捩じ込むリスクがあるので、ストレートにしました。
一応、真鍮や砲金の締め付けトルク表を貼っておきます。

(PTおねじ) (PTめねじ) (PFおねじ) (PFめねじ) 締め付けトルク N・m
目安 (青・黄銅)
R1/8 Rc1/8 G1/8 (AB) G1/8 7 — 9
R1/4 Rc1/4 G1/4 (AB) G1/4 12 — 14
R3/8 Rc3/8 G3/8 (AB) G3/8 20 — 24
R1/2 Rc1/2 G1/2 (AB) G1/2 25 — 27
R3/4 Rc3/4 G3/4 (AB) G3/4 28 — 30
R1 Rc1 G1 (AB) G1 35 — 40

オイラーを取り付けるネジは G1/2 で、締め付けトルクは以下の表を参考にしてください。

ホースサイズ 6 9 12 19 25
ガスネジ 1/4 3/8 1/2 3/4 1
6角径 H19 H22 H27 H36 H41
締め付けトルク N・m 25 34 59 — 64 118 — 132 137 — 196

バーオイラーですが、取り付けたあとエア抜きが必要です。
IN 側のラインにハンドポンプを割り込ませて、薪製造機を運転して、チェンソーを動作させている状態で、オイルをポンプで送り、バーからオイルが出たらエア抜き完了です。
チェンソーを動作させたくない場合、チェンソー側のホースを外して、口元までオイルを送っても構いません。

オイルの吐出量ですが、写真中央の芋ネジで行います。
芋ネジにくっついているセレート付きのナットを緩めて、吐出量を増やす場合は、芋ねじを緩めて、減らす場合は、締め付けてください。
調整が終わったら、ナットを締めてください。
パッキンなので、強く締め付けすぎないでください。