天才児の脳は食事がつくる!子供の頭脳を育てる食べ物とは?【七田式食学】
こんにちは。
しちだ・ライフの松山です。
幼児教育が注目を浴びるようになり、教室に通わせたり、通信コース、教材を購入して家で教えたりと、熱心に取り組んでおられる親御さんが多くいらっしゃいます。
「将来苦労しないように」
「活躍する子になってほしい」
「賢い子供に育ってほしい」
というような目的のもと、日々取り組まれていることと思います。
毎日決まった時間取り組みをする、教室に通ってレッスンを受けるということは、もちろん大切です。
しかし、ここで忘れがちになるのが、子供の学び、考え、判断、想像、喜怒哀楽、コミュニケーションなど、子供の全ての行動は、脳の働きによって生じているということです。
この脳は、体と同じように、子供が口にした食べ物から作られています。
つまり、子供が食べる物が、子供の思考力、判断力、コミュニケーション力を作ります。
よく、「頭の良い子供は、そういう素質があったのだ」という声をよく聞きます。
もちろん、生まれ持った性質もありますが、それだけではありません。
脳に最適な栄養を与えることで、頭の回転の速さ、記憶力・集中力の高さは変わります!
子供は、自分で食べる物を選べません。
親が与えた食事しか摂ることができないので、幼児期に親が与えた食事が、子供の脳の働きを左右し、将来に大きく影響を与えます。
今回は、
- 甘い物、ジュース、砂糖が好きな子供はイライラしやすい!
- 頭をやわらかくするオメガ-3
- リン脂質(レシチン)が脳の機能を高める!
についてお伝えいたします。
集中力の高い子供に育てるためには、ブドウ糖の摂り方に要注意。 甘い物、ジュース、砂糖が好きな子供はイライラしやすい!
一般的に、人間の集中力は、小学生は15分、幼児は年齢+1分だといわれています。
つまり、3歳だと4分、4歳だと5分、5歳だと6分しか集中力はもたないということです。
一定時間イスに座っていられない、他の子にちょっかいを出す、ソワソワする、騒ぐ、すぐにキレるなど、いわゆる問題行動を起こす子供の多くは、清涼飲料水やケーキ、チョコレート菓子など、砂糖がたっぷり使われた飲み物やおやつが好きな子供が多いです。
ブドウ糖は、脳のエネルギーになるので、脳を働かせるために欠かせません。
不足すると、エネルギー不足となり、元気がない、ボーっとする、落ち着きがなくなるといった症状がでます。
しかしその一方で、ブドウ糖が多すぎると、疲れやすく、イライラ、めまい、不眠、攻撃的になる、集中力が低下するといった症状がでます。
多すぎても少なすぎてもいけないブドウ糖ですが、摂る時のポイントは、ゆっくり吸収される(血糖値をゆるやかに上げる)ということです。
白砂糖は吸収しやすく、血糖値を急激に上げてしまいます。
すると、ブドウ糖が消費され、血糖値が急激に下がるため、脳が混乱し、気分の上がり下がりが大きく、イライラしやすい、集中力がない…となるのです。
集中力を高め、正常な判断をするには、ブドウ糖を脳に安定的に供給しなければなりません。
ここで、子供の血糖値は安定しているか、チェックしてみましょう!
☆血糖値チェック!子供の脳は正常に働いているか☆
- 玄米よりも白米が好き
- 全粒粉のパンよりも、精製された白いパンが好き
- 飴、チョコレート、クッキーなど、砂糖たっぷりの食べ物が好き
- 甘い食べ物や甘い飲み物をよく口にする
- 朝食を抜くことがある
- 朝、ボーっとしている、元気がないことが多い
- 集中できない時や、注意散漫になる時がある
- 頻繁に食べないと、ぼーっとしたりイライラする
- あまり元気がない
当てはまるものが5つ以上あれば、ブドウ糖の摂り方を改善する必要があります。
冷蔵庫に清涼飲料水など甘いジュースがストックされているご家庭は、すぐにやめましょう。
喉が渇いた時は、お水やミネラルが豊富なルイボスティーにし、おやつも干し芋や玄米おにぎりにするなど、ジュースや砂糖たっぷりのお菓子は、日常的に摂るのではなく、嗜好品程度にしましょう。
妊娠中からおすすめ!頭をやわらかくするオメガ-3をたくさん摂ろう!
人の脳は、約60%がアブラでできています。
子供の脳は毎日大きくなっていくので、必要な脂質の量も多く、とくに、必須脂肪酸が欠かせません。
必須脂肪酸とは、オメガ-3とオメガ-6のことで、体内で作ることができず、食事から摂る必要があります。
子供の脳を健やかに育てる働きに加え、アレルギーやぜんそく、湿疹、感染などから守る働きもあります。
妊娠中にお母さんがオメガ-3をたくさん摂っていると、産まれた子供は、オメガ-3をとってないお母さんから産まれた子供に比べ、4歳児で計測したIQが高かったといわれています。
この差は子供の時だけでなく、成人した後も続くことが確認されています。
必須脂肪酸は、子供の時だけではなく、生涯を通して重要なのです。
いつから摂り始めても脳にプラスになるので、決して遅すぎるということはありません。
オメガ-6とオメガ-3は、それぞれ働きが違います。
オメガ-6は体の炎症を促進するのに対し、オメガ-3は炎症を抑える働きがあります。
どちらも欠かせない脂肪酸ですが、バランスがとても大切です。
欧米食が盛んな現代の食生活では、オメガ-6に偏ってしまい、炎症が抑えられず、アレルギーやぜんそくなどの原因となってしまいます。
オメガ-3が豊富な青魚や、ほうれん草、レタス、キャベツなどの緑色の葉野菜、アマニ油を活用し、積極的に摂るようにしましょう。
リン脂質(レシチン)が脳の機能を高める!
賢い脳を作るためには、オメガ-3と、もう一つ欠かせない脂質に「リン脂質」があります。
リン脂質は、私たちの細胞全てに含まれており、脳の形成だけではなく、健康な体を作るための大切な脂質です。
リン脂質を食品から補い、十分なリン脂質で脳を満たすことで、情報伝達物質であるアセチルコリンが作られ、脳の機能が高まります。
リン脂質は、卵黄や大豆食品に多く含まれています。
納豆やお味噌汁、豆腐など、伝統的な日本食を多く摂るようにしましょう。
しかし、リン脂質は、大豆の実と皮の間にあるアブラなので、1粒の大豆から摂れるリン脂質はごくわずか。
「レシチン」などのサプリメントを利用して、効率良く摂りましょう。
また、脳の機能を高めるだけではなく、羊水をキレイにし、必要な栄養を胎児に届けるので、妊娠中の摂取もおすすめです。
私たちが食べる物で脳が作られるので、「何を食べるか」「何を食べないか」の選択がとても大切です。
今、ボーっとしていることが多い、じっとできない、集中力が低い、イライラしやすい、などといった行動がお子さまにあれば、注意したり叱るのではなく、まず、食べ物を見直してみてください。
好きだから、欲しがるからと、甘いジュースやお菓子ばかり与えていませんか?
日々の食事を見直すことで、お子さまの能力はグンとアップします!
食学は、決して難しいことはありません。
「何をすれば良いかがわからない」
「子供のこんな行動・症状に悩んでいる」ということがあれば、ぜひ、しちだ・ライフにお問い合わせください。
電話:0120-10-4972(平日9時~18時)
参考文献
「子どもの頭脳を育てる食事」 生田哲著 角川書店