〆切を超えて切迫していた原稿をひとまず片付けたのが午前3時頃。ざぶんと風呂に入って、家を出たのが午前6時。あらかじめ奥さんに着替えなどを詰めておいてもらったスーツケースに、大急ぎで必要なものだけパッキングする。その過程で一泊分ホテルの予約を取り忘れていたことが発覚して、慌てたりもする。どうしていつも、もっとゆったりと旅立つことができないんだろう、と思う。
飛行機の中では、本を読んだり、うつらうつらしているうちに、あっという間に時間が過ぎていく。ずっと放ったらかしになっていた『1Q84』を、ようやく読む。
乗り継ぎのコペンハーゲンに着いた時点で、携帯を家に忘れてきたことが発覚する。その他いろいろなことが置き去りになっていることがわかる。乗り継ぎまでのわずかな時間で、慌てて処理する。
あいかわらず、自分が本当は何処に行こうとしているのか、よくわからないままに旅をしている。