今年は例年に比べ、全般的に気温が低い気がしています。 特に朝晩は7月とは思えないくらい涼しい日が多いです。
冷夏か?との話も聞きますが、農作物の出来も心配ですね。
6月後半から7月と、なんだかバタバタしていて、久しぶりの整備ブログです!(笑)
アウディ・TT (8J3) が信号待ちから突然前にも後にも動かなくなったとのことで入庫です。
実はこのお客様は栃木県からGWの連休を利用して青森 (弘前) に来られたお客様でした。
見知らぬ土地での急なトラブルでお客様はかなりお困りだったと思います。
ましてやアウディだとなかなか対応可能なお店を探すことも大変な中で、弊社にお問い合わせがありました。
話をお聞きしていて、おそらくDSG (ダイレクト・シフt・ギヤボックス) のトラブルだと思う旨の話をしてとりあえずお預かりです。
あっ、厳密に言うとアウディはSトロニックですね(笑)
DSGは結構トラブルも多く、ディーラーさんでミッションASSY交換で100万円以上の見積もりが出ることも多々あります。
連休が明けてからさっそく診断にとりかかります。
まずはシステムチェックを行うと、ギヤボックスユニットに「 18156 : コントロールユニットの不良 」が記憶されていました。
ギヤボックスユニットの不良と言っても、メカトロニクスと呼ばれるこのユニットは部品だけで30万円近い高額部品です。
本当にユニットの不良なのか慎重に検査を行っていきます。
メカトロニクスのコネクタ部までは電源があるのに、ユニット内部では電源がありません。
この時点でメカトロニクスの不良が濃厚なのですが、念には念を入れて確定をするために少し他の検査も行います。
診断・検査が終わって、私が自信を持って出した結果はやはり「 メカトロ二クスの不良 」でした。
ちなみに「 メカトロニクス 」ってこんな部品です。
AT車のバルブボディにコントロールユニット (コンピューター) を付けた様なものです。
部品の在庫と値段を調べて、お客様にお見積もりを連絡・・・ と思ったらトラブル発生です。
日本国内にもドイツ本国にも在庫が全くありません!
このままではミッションASSY交換とか、最悪直せないってことになりそうです。(大汗)
ネットワークを駆使してメカトロニクス探しを始めます。
運良くとあるところから海外に在庫があるとの返答がありましたので、早速お客様に連絡します。
海外からメカトロ二クスを取り寄せ、ガスケットやボルト類、DSGフルードを交換していきます。
アダプションをして、走行テストを兼ねたアダプションドライブを行い異常がないことを確認して整備完了です。
整備完了後はフォルトも記憶されていません。
引き渡し時に確認のためにお客様に試乗していただいたのですが、とても喜んででいただけました。
入庫時は不動のためDSGの作動状況がわからなかったのですが、お客様曰く「 中古車購入時よりも全然良い 」とのことでした。
この言葉って整備士にとってはメチャメチャ嬉しいことですよね!
今回は遠方のお客様でしたが、とても良い仕事をさせていただきました。
DSGは湿式、乾式問わずにトラブルがかなり頻発しているようです。
青森県内でDSGのトラブルでお困りのお客様は是非一度お問い合わせください!
弊社ではお客様のご要望にきっとお答えできると思います。
- 2019/07/22(月) 21:32:54|
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