今年も残すところあと僅か、残り2週間です。 年を取ったせいか滅茶苦茶時間経過が早いです(笑)
今シーズンはまだそんなに雪が降らないので、日々の生活は楽です。
ボチボチ年内の作業のご予約が難しくなって、年越しをする車も出てきました。 残り2週間も頑張って仕事をしていきます!
今回の記事はいつもと趣向を変えて、整備事例ではなく「 オシロスコープ 」の便利な使い方についてです。
個人的には故障診断には「 オシロスコープ 」は欠かせないと思っています。
電圧の変化を診るだけではなく、こんな感じで見えない「 音 」も診ることができます。
最近のエンジンの補機ベルトはサーペンタインベルトと言って、1本のベルトで複数の補機類を駆動していることが多いです。
エンジンから異音が出ている時にベルトを外すことで、エンジン本体からなのか補機類からなのかの切り分けは可能です。
ただサーペンタインベルトだと、どの補機類から異音が出ていたのかは分からなくなってしまいます。
結果として誤診で悪くないものを交換してしまう可能性も否めません。
そんな時は廃車から拝借したある部品とオシロスコープで、異音を「 見える化 」しちゃいます!
https://youtu.be/TOnM1hjFr-sねっ、ちゃんと音の「 見える化 」ができていますよね!?
ちなみに、この動画のとトップの画像の波形はウォーターポンプの音をオシロスコープで診ています。
その他の波形は↓のような波形でした。 (電圧と時間は全て同じレンジです)
オルタネーター
アイドルプーリー
テンショナー
こうして比べてみると異音の原因がはっきりわかりますね! 今回の異音の原因はウォーターポンプです。
ここまでするとお客様に自信をもって整備のご提案ができますし、交換したけれど直らなかったと言ったこともほぼなくなります。
私達整備士はプロとしての技術をお客様に買っていただいてます。
お客様に満足して技術を買っていただくためには、「 ひと手間を惜しまない 」ことが大事ですね!
- 2021/12/16(木) 21:28:01|
- 自動車整備
-
| トラックバック:0
-
| コメント:4