ばーさんがじーさんに作る食卓

つい１０年ほど前までは、モロゾフのキャンデーボックスくらいでしか、見かけなかったハロウィーン、今や秋のバレンタインデーのようなにぎやかさです。とはいっても、食い意地だけのばーさんには、なんだかかぼちゃに関係のあるお祭りみたいね、くらいの知識しかありません。

野菜村さんから届いた季節のお便りのなかに、大きさもとりどりのかぼちゃがたくさん。これは、大胆にパカッと切って、せいろで蒸し上がったのを食べるのがいちばんです。

大きな一切れをメロンのようにお皿にとって、ナツメグをゴリゴリとおろしてかけます。塩あじも、サワークリームもなしで、これがお昼ごはん。この季節のしあわせです。
もちろん、こんなに一度にはたべられないので、かなりの部分はブイヨンといっしょにミキサーにかけて、朝ごはんのスープになります。

まるごとのかぼちゃを切ったときに出るたくさんのタネは、sesentaの大好物なので捨ててはたいへん。かぼちゃの身から外したら、ぬるぬるのワタの部分を手で取りのぞきます。 (このとき水につけてしまうとかえっていつまでもぬめりが残るので、先にワタをとることが大切)
ワタをとったものを水に入れきれいにして、タネだけをアミ杓子ですくってふきんにとり、でサッと拭いて、ザルに広げて陽にあてます。

こうして数日乾かすと、表面はカラッとして食べやすくなります。
sesentaの話では、中国では瓜子儿(クワズル)といって、口寂しいときのおつまみだそうで、昔の大きな宴会場などの床は、この殻で歩けなかったくらいだと言います。
いまでも、中国食品のお店でおいていらっしゃいますけど、気になるのは、かなり塩がきいているので、ずいぶん口にも塩分が入りはしないかと思ってしまいます。

その点、こうして自家製にしておくと、心配なく口にできるので、安心。ただし、これを食べるのはけっこうコツがいるので、私はパスです。なんですか、60才以上の男性に特有の症状に、有効な成分があるとかで、sesentaはさすが本場じこみ、器用に前歯で割ってたのしそうに食べてますけど。

ハロウィーンが、とんだお話になってごめんなさい。