牛乳を始め、乳製品全般が大好きです。牛乳も厳選しますよ。ですが身延町では片道徒歩30分のスーパーセルバでしか買えません。ローソンにもありますが、セルバの近くなので似たような距離。やむなく10日に1回くらいの頻度で牛乳とヨーグルトを買いに出かけていました。すでにこれだけで重くなるので、他のものがあまり買えません。
なんとか通販で手に入れる方法はないのか？と探しました。甲府あたりだとイオンのネットスーパーがあるのですが、身延町まで頼むとなんと配達料1,650円！
牛乳は生鮮食料品なので通販では買えませんが「ロングライフ牛乳」なら注文できます。これにはとんと気が付きませんでした。常温で２ヶ月保存出来るなんて”怪しい”という悪い印象があったんですね。
なんでそんなにもつん？
それも常温で、やろ。
なんか加工してるんか？
その加工で味も悪なってんやろな。。
大昔、飲んだことがあるけど味がまったく印象に残っていません。それっきり飲んでいないから、美味しくなかったのだと思ってました。しかし、この際だからやむを得ない。そのまま飲むのではなく、ヨーグルトにしたり、料理に使うならなんとか使えるかもしれない。と、ものは試しで注文しました。で、早速開封してみると練乳の缶を開けたときのような牛乳の濃厚な香りがします。口に含むと
わっ！ なにコレ！
おいしーい♪
眼。白黒。
とんでもなく美味しい。これまであれこれ飲んだ牛乳のトップランクの上を行く甘さですよ。濃厚でほのかに甘く、飲んだあとはスッキリ。
岡山県蒜山の牧草飼育のジャージー牛乳、これがワタシ的トップランクなのですが、これに引けを取りません。ほんとw
開封後冷蔵庫に５日ほど入れていたものはヨーグルト状になっています。蒜山の牛乳も４日くらいでこうなっていました。甘酒と混ぜて温めたら細かい泡が立ってきてまるでクリームを伸ばしたような飲み物が出来上がりました。
LL牛乳が常温でも問題ないのは通常の牛乳より高温で滅菌するのと、完全遮光の容器だからだそうです。
LL牛乳は130～150℃で１～３秒間滅菌します。一般牛乳は低温殺菌とかもありますが、主流は120～150℃で２～３秒間加熱する「超高温瞬間殺菌法（UHT）」です。温度だけを見るとアローワンスがあるからあまり違いがないように思えます。もっと大きな違いは（おそらく）パックの違いかと思います。LL牛乳は完全遮光のアルミを挟んでいるパックの効果で、低温管理しなくても品質が劣化しないから。
温度管理なしで流通できるうえに、生産から流通を経て飲まれるまでの期間が長いので、海外で売られている牛乳は大半がロングライフ牛乳なのだそうです。日本でロングライフ牛乳が一般的ではないのは「鮮度重視」の傾向が強いからでしょう。とはいえ、災害やコロナ騒ぎで外出を控えたことで現在は牛乳の消費量の20％弱になっているようですよ。
通販サイトのレビューでも、「災害時の備蓄用に買ったが予想外に美味しいから常用するようになった。」などが散見されます。
コレまで購入したブランドは２つだけですが、どちらも濃厚で美味しく違いを感じません。北海道の方がやや濃厚かな。これで満足したのでこれにしています。
送料も含めると1000mlで400円くらいなので高いです。確かに高い。
でも、30分歩いて買いに行くことを思えば、これはこれで良い選択と思っています。
交通の便が良く、選択肢も多い場所での消費行動とは少しづつ異なるものになっています。
ロングライフ牛乳について詳しいサイト
