秘密にしたい写真などの画像、動画などを隠すアプリは沢山ありますが、見た目上非表示になっていても、実際にはスマホとPCをつないでしまえば簡単に見ることができてしまう場合があります。
この記事で紹介するアプリ、GalleryVaultは、秘密にしたい写真などの画像や動画を単に非表示にするのではなく暗号化して復号化しない限りは見ることができないようにしてくれるアプリです。
もちろん暗号化/復号化はアプリを介して行われるため特に意識することなく、普通のギャラリーアプリで見る時とおなじ感覚で見ることができます。
GalleryVaultのアイコンを計算機アプリに偽装したりもできます。
GalleryVaultの特徴
GalleryVaultの特徴を以下に説明します。
暗号化による完全な隠蔽
GalleryVaultは、隠したい画像や動画を暗号化して隠蔽するのでPCとスマホを繋いでスマホの中身を見られても隠したファイルを開くことはできません。
万が一スマホが盗難にあったり紛失したりしても、復号化のパスワード(PINコード)がわからなければ中身を復元することはできません。
SDカードに保存されているファイルも隠蔽可能
Android 5.0以上ならSDカードに保存されいてるファイルもOK。
全てのファイル形式に対応
写真などの画像や動画だけでなく、音声(音楽)やテキストファイルなど全てのファイル形式について隠蔽が可能です。
GalleryVaultのアイコンを非表示に設定可能
GalleryVaultのアイコンを非表示にし、GalleryVaultの存在自体を隠すことができます。
GalleryVaultのアイコンを非表示にした場合は、ブラウザから起動や設定メニュー内からの起動など複数の起動方法を選ぶことができます。
もちろん無料
利用制限がありますが無料で利用できます。
ちなみに有料版では以下の機能が追加されます。
広告非表示
広告が表示されなくなります。
シェイククローズ
端末を振るとGalleryVaultを閉じることができる機能
PINキーの配置をランダムにする
PINキーの配置を毎回異なる配置にすることができます。
この機能により指紋跡からPINコードを解読されることを防ぐことができます。
ブレイクイン アラート
正しいPINコードが入力されなかった場合、フロントカメラで写真を撮ることができます。
不正にアンロックを試みた人物の写真を撮ることができます。
フェイクPIN
フェイクPINコード(本来のアンロックに使用されるPINコードとは別のPINコード)を設定して、フェイクPINコードが入力された場合に偽の画面を表示することができます。
GalleryVaultの存在がバレた際にフェイクPINを入力することで見られてもよい別の画面を表示することで本来の隠蔽データが見られることを防ぐことができます。
隠蔽できるデータの数が無制限になる
無料版で隠蔽できるデータの数に上限があるかどうかは確認できていないのですが、[その他]画面に「制限数を超えたから有料版にして」というような内容のメッセージが表示されているので上限数が決まっているかもしれません。
その場合、有料版にすれば無制限になると思われます。
私はしばらく無料版を使用してとても優れていると思ったので有償版を購入しました。
GalleryVaultのインストール
GalleryVaultのインストール方法について以下に説明します。
まずはスマホから以下のリンクをクリックしてGoogle PlayでGalleryVaultのページを開きます。
[インストール]をタップしましょう。
必要な権限が表示されますので[同意する]をタップ。
[インストール]ボタンが[開く]ボタンに変わればインストール完了なので、[開く]をタップしてGalleryVaulを起動します。
GalleryVaultの初期設定
GalleryVaultを初めて起動した際の初期設定について説明します。
最初に「GalleryVaultへようこそ」画面が表示されるので[次へ]をタップして進みます。 5画面(5回タップ)すると[使用を開始する]ボタンが表示されるのでタップします。
[設定ガイド]が開始され、[PINの選択]画面が表示されるので任意のPINコード(番号)を入力し、確認のための[PINを再入力してください]にも同じPINコードを入力し[続行]をタップします。
[アカウントのメールアドレスを設定]画面が表示されるので、PINコードを忘れた場合にPINコードを再設定するための認証コードの送り先となるメールアドレスを入力し、[完了]をクリックします。
※[完了]をタップした際に「認証メールが正常に送信されました。」と表示されることを確認してください。
以上で初期設定は完了です。
GalleryVaultの使い方
では実際にGalleryVaultを使って写真を隠す方法を説明します。
GalleryVaultを起動します。
PINコードの入力を求められますので設定したPINコードを入力します。
[ボールト](Vault)画面が表示されるので画面下中央の[+]ボタンをタップします。
[ファイルの追加]画面が表示されるので[画像]をタップします。
[画像の追加]画面が表示されるので隠したい写真がある画像フォルダをタップします。
選択したフォルダ内の画像の一覧が表示されるので、隠したい画像をタップしていきます。
隠したい画像全てにチェックマークが付いたことを確認し、[追加]ボタンをタップします。
隠す画像のGalleryVault内での保存先を指定する画面が表示されますので、GalleryVaultの既存のフォルダを選択するか、[新しいフォルダー]をクリックして新たなフォルダを作成して指定します。
暗号化が開始され、暗号化が終了すると[完了]ボタンが表示されるので[完了]をタップします。
[完了]をタップすると、アイコンの非表示をすすめる画面や操作のヒントが表示されますが、とりあえずは無視(キャンセル)します。
以上でGalleryVaultで画像を隠す操作手順は終了です。
スマホのギャラリーアプリ(スマホの画像を見るアプリ)で隠した画像がきちんと消えているか確認してみましょう。
写真を隠蔽する前の画像フォルダ画面
写真を隠蔽した後の画像フォルダ画面
選択した16個の画像が表示されなくなりました。
動画やその他のファイルについても同様の手順です。
GalleryVaultで隠蔽したデータを見る方法
GalleryVaultで隠蔽した画像などを見る場合の操作方法を説明します。
GalleryVaultを起動しPINコードを入力します。
[ボールト]ボタン(南京錠のマーク)をタップしてフォルダの一覧を表示します。
見たい画像が保存されているGalleryVaultのフォルダをタップすると非表示にして隠蔽した画像のサムネイル一覧が表示されます。
あとは普通のギャラリーアプリのように画像のサムネイルをタップすれば画像が表示されます。
GalleryVaultを使えば暗号化や復号化を意識せずに隠した画像や動画を普通のギャラリーアプリを同じように簡単に見ることができます。
GalleryVaultで隠したデータを元に戻す方法
GalleryVaultで隠した画像や動画を再度スマホのギャラリーアプリで普通に見ることができるように、元に戻す方法について説明します。
GalleryVaultを起動しPINコードを入力します。
[ボールト]ボタン(南京錠のマーク)をタップします。
元に戻したい画像が保存されているGalleryVaultのフォルダをタップして画像の一覧を表示します。
画像の一覧が表示されるので画面右上隅の[編集](鉛筆マーク)ボタンをタップするか画像を長押しして選択(チェックマークが付く)します。
※一つを選択した後は普通に画像をタップするだけで選択することができます。
[復号化](南京錠のマーク)ボタンをタップし、元に戻した画像の保存先を指定します。
※元のパスを選択すれば隠した画像が元々あった場所に戻されます。
復号化が完了すると[完了]ボタンが表示されるのでタップします。
スマホのギャラリーアプリで隠した画像が元に戻っているか確認しましょう。
GalleryVaultの存在自体を隠蔽する(アイコンを非表示にする)
GalleryVaultのアイコンを非表示にしてGalleryVaultの存在自体を隠蔽することができます。
GalleryVaultのアイコンを非表示にした場合、通常のアイコンをタップしての起動ができなくなる代わりに以下の4つの方法からGalleryVaultを起動することができます。
ダイヤル(電話)からPINコードを入力して起動する
電話番号の代わりに"##PINコード"を入力することでGalleryVaultが起動します。
例えば、あなたが設定したPINコードが"1234"だったとすると、電話をかけるアプリを起動し電話番号に"##1234"と入力することでGalleryVaultが起動してきます。
一番簡単な方法です。
Smart AppLockから起動する
Smart AppLockというアプリをインストールして、そのアプリから起動することができます。
別途Smart AppLockのインストールが必要です。
ブラウザから起動する
ブラウザにURLを入力するとGalleryVaultの起動ボタンが表示されたページが表示されます。
ブラウザに表示された起動ボタンをタップするとGalleryVaultが起動します。
URLをお気に入りに入れておけばそれほど手間はかかりませんが、ブラウザのお気に入りを調べられるとGalleryVaultの存在がバレてしまうかもしれません。
設定のアプリ情報の[容量を管理]ボタンから起動する
スマホの[設定] > [アプリ] で表示されるアプリの一覧からGalleryVaultをタップした際に表示される画面の[容量の管理]ボタンをクリックするとGalleryVaultが起動します。
アプリの一覧からGalleryVaultを選択するのに少し面倒です。
GalleryVaultのアイコンを非表示にする場合は、上記の4つの起動方法できちんと起動するかをあらかじめテストして確認しておく必要があります。
テストの方法は、各起動方法の横の[試行]ボタンをクリックして実際にその起動手順を実行すれば良いだけです。
一番お手軽で推奨される起動方法はダイヤル(電話番号入力)方式です。
GalleryVaultを使用する上で注意すべきこと
スマホの紛失や故障、システムの破損などに備えて隠蔽したファイルは安全な場所にバックアップしておくことをおすすめします。
GalleryVault自体も不具合がないわけではないので、暗号化したファイルが元に戻せなかったりすることもあるかもしれません。
必ずスマホ本体(SDカードも含む)以外の安全な場所にバックアップをとっておくことをおすすめします。
例えば隠したい画像や動画を暗号化ZIP形式で保存してPCやクラウド上のストレージにバックアップしておくなど、必ずスマホから画像がなくなってしまったり、表示できなくなってしまった場合のことを考慮しておきましょう。
GalleryVaultのよくある質問
GalleryVaultについてよくある質問と回答(英語)が以下のサイトに掲載されていますので参考にしてください。
GalleryVaultのまとめ
GalleryVaultは、選択したデータを暗号化して隠蔽することができる優れたアプリです。
隠蔽したデータはGalleryVaultを介してしか表示することがでいないため、たとえデータが流出したとしても中身を見ることができません。
隠蔽可能なファイル形式は画像や動画だけでなく音声やテキストファイルなど、あらゆる形式に対応しています。
同じような用途のアプリで今のところGalleryVault以上に優れたアプリは見つけることができませんでした。
iPhone版もあるようですが、Android版と同じ機能を提供しているのかは確認できていません。
今は有料(Pro)版を使用していますので、もし有料版の機能等について質問があればコメント欄に質問内容を記載していただければ出来る限り回答します。
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