SGW's Diary

2025年05月02日

2025/4/23-27 沖縄本島

沖縄へ旅行に行ってきました。

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ガンガラーの谷

大昔、海底が隆起して島ができました。
海底に堆積していたのは、サンゴや貝の死骸。
炭酸カルシウムが多く含まれ、雨水で溶けだして地下の洞窟に鍾乳石を作ります。

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首里城

かつてこの島は琉球王国でした。
中国や九州と貿易をして栄えていました。
江戸時代に薩摩藩に攻められ、支配されるようになりました。

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火災で焼失した首里城本殿は今も修復工事中です。

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ひめゆりの塔

沖縄は太平洋戦争でアメリカ軍との地上戦が行われたところ。
ひめゆり平和記念資料館があり、戦争の悲惨さを物語る資料が展示されています。
今でもアメリカ軍普天間基地、嘉手納基地周辺では、ヘリコプター、オスプレイ、戦闘機が飛び交い、ひどい騒音でした。

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美ら海水族館

ジンベイザメやマンタに出会えます。

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イルカのショーもやってます。

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猫に遭遇することもあります。

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国際通り

那覇空港からゆいレールというモノレールで県庁前下車。
国際通りにはお土産やさんが並んでいます。

沖縄本島全体の観光はレンタカーで。
レンタカーは「わ」ナンバーだと思っていましたが、沖縄のレンタカーは「れ」ナンバー。レンタカーの「レ」です。
今回お借りしたトヨタのアクアは実燃費で30km/Lと驚異的な燃費の良さ。
途中、一度も給油せず、返す時のガソリン代は3000円ちょっとでした。

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魚市場で売っている魚やエビはとてもグロテスクですが、お刺身はおいしかったです。
海ぶどうを初めて食べましたがシャキシャキしていておいしかったです。
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2025年04月22日

2025/4/22 神の汚れた手

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以前は、読んだ本を本棚に飾っておきたいという思いがあり、読みたい本を買って読んでいました。
定年退職したときに、たまった本の多くを処分して、図書館で本を借りて読むようになりました。
図書館で本を借りて読むのは小学生以来です。

平日に図書館に行くと、だいたい、おじいさんが本や新聞を読んでいます。不思議とおばあさんはいないです。
居場所がないのか、あるいは図書館で過ごせば一年中、空調が効いているので、光熱費が節約できるからなのでしょうか?


それはさておき、私としても図書館なら無料で本を借りられるし、絶版になった本も読むことができるので、今後は積極的に利用しようと思っています。ただ、人気のある本だと予約しても100番目になったりして、借りられるのは何年後?という本もあります。


「神の汚れた手」は、2月に93歳で亡くなった曽野綾子さんの作品です。
昭和54年に朝日新聞に連載されました。
当時、大学生だった私は、朝日新聞をとっていて、新聞でこの小説を読んでいました。
今の大学生で新聞をとっている人は少ないと思いますが、当時はインターネットもなく、新聞代も今ほど高くなかったので、購読している学生は多かったと思います。

生命倫理をテーマにした小説です。
主人公は産婦人科医で、彼は無宗教ですが、クリスチャンの友人や神父さんとの立場をかえた議論でストーリーが進行します。

妊娠中絶
不妊症
望まれない子ども
先天性奇形の子ども
出生前診断

小説のなかでも取り上げられていますが、1970年代に菊田昇医師による赤ちゃんあっせん事件というのがありました。
中絶を希望して受診した妊婦を説得して子を産ませて、生まれた子は養子を希望する夫婦に実子としてあっせんするというものです。
「出生届」の親の名前を偽造している点が問題になりましたが、中絶されるはずの命が、血は繋がっていませんが「実子」として別の家族に受け入れられるというwin winの関係に賛否両論、盛り上がりました。
石巻市にあった菊田産婦人科医院はすでに廃院となっていますが、先日、石巻へでかけたときに知っていたら、その跡地だけでも見ておけばよかったと思いました。

医師は、生きることのできる命を恣意的に断つこともできるし、自然には生きられない命を医学の力で生かすこともできます。
命の選別をどう考えたらよいのでしょうか。
妊娠中に胎児に先天的な異常があることがわかったら、生みますか、堕ろしますか。
一つの結論をだすのは難しいと思います。

曽野綾子さんは敬虔なカトリック教徒でした。キリスト教は堕胎を禁じているので、キリスト教の世界では育てられない親から生まれてきた子を育てる組織というか環境が整っているんですね。そこが無宗教の日本とは違うところです。
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2025年04月10日

2025/4/17 田代島

先月、行こうとしたら強風のため船が欠航になり、泣く泣く帰ってきた「田代島」。
今回は天気予報で風速もチェックして万全を期してリベンジしました。
仙台駅から快速・仙石東北ラインで石巻駅へ。
石巻駅近くのホテルに前泊して、翌日、09:00の網地島ラインに乗船。
目的地の田代島、仁斗田港まで片道1,250円(現金のみ、自販機は新札が使えませんが、係員が旧札に取り換えてくれます)。

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田代島には大泊港と仁斗田港のふたつの港がありますが、大泊港周辺には猫があまりいないので、仁斗田港で下船するのがよいでしょう。

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岩合さんが言っていたように、できるだけ猫の目の高さで写真を撮るようにしました。
猫は基本的に人に懐いていて、そばに寄っても逃げません。
ただ、抱き上げようとするといやがってするりと逃げてしまう猫が多かったです。

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この島の住民は50人くらい、猫は100匹以上いると言われています。
みたところ、漁業の方が多そうでしした。
平日でしたが、観光に来ている人はそこそこいました。
猫も餌をもらえそうなところにたくさん集まっています。
右端に移っているカメラを構えた方とその左の白いダウンジャケットの方は、テレビの取材のようでした。

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カメラを向けてみると、猫は寝ているか、体を舐めているか、体を搔いているかのどれかであることが多いです。
あくびとかジャンプみたいな瞬間を撮るのは難しいです。
猫のブログを書いているYさんの猫ドリルなんてどうやって撮るのか不思議です。

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しばらく歩いていくと「島のえき」というところがあります。
ここでは餌を与えているので、たくさんの猫たちが集結しています。
この島では、観光客が直接猫に餌をやるのは禁止ですが、餌をここに寄付することはできます。
また、犬を連れて島へ上陸することはできません。

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並んで餌の順番を待っているのがかわいいです。
餌はキャットフード(カリカリ)でした。

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この島では猫のバースコントロールはどうしているのだろうかと疑問がわきました。
猫は餌さえ十分に与えられれば、次々と出産するのでどんどん個体の数が増えてしまいそうです。
私も過去に猫を飼ったことがありますが、避妊せずに生まれた子猫の貰い手をさがしたこともありましたし、避妊手術を受けさせたこともありました。
昔、坂東眞砂子さんいう小説家が、「子猫殺し」というエッセイを書いて物議を醸しました。
飼っている猫が生んだ子猫を崖から落として殺していたというのです。
人には猫に避妊手術を受けさせる権利はなく、もちろん子猫を殺す権利もないけれども飼い主として自分がより納得できる道を選んだというのが彼女の主張です。

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自分自身に置き換えて考えてみても誰かに強制的に不妊手術を受けさせられるのもいやだし、生まれた子どもを殺されるのもいやだし、難しい問題です。
この島の猫たちが、避妊手術を受けずに自由に出産できるのだとしたら、それが一番だと思います。
動物は本来、多産多死。
生まれた子の一部が大人まで育つという形が自然です。

話が脱線しますが、日本では少子化が問題になっています。
唐突な仮説ですが、もしかしたら医学の進歩で近い将来、老化のメカニズムが解明されて不老不死が現実になるのではないだろうか。
そうなったら、事故とか自殺みたいなことがないと人が死ななくなるので、人がたくさん生まれると人口が増えすぎてしまいます。
だから将来の不老不死を見据えて先進国では少子化が進んでいるのではないでしょうか?
なんてね。

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島のえきからもう少し進むと猫神社があります。
昔、漁師さんが錨を作るために石を砕いていたところ、石の破片が猫を直撃して大怪我をさせてしまい、猫の安全と大漁を祈って、神社を作ったそうです。
さらに道を進んでいくと、大泊港に着きますが、途中の道には家もなく、猫もいませんでした。
猫がよく出没するのは、仁斗田港から猫神社までのようです。

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同じ道を戻ってきて再び島のえきに立ち寄りました。

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ここにいた3匹の猫は近くの家で飼われているらしく、すごく人懐っこくてカメラを向けても私の方に寄ってきてしまいます。

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帰りの便は、13:55と15:30があり、私は15:30までたっぷりと島の散策を楽しみました。
3日前の天気予報では晴れの予報でしたが、当日はお昼頃まで曇り、時々晴れ、一時小雨もちらつく天気でした。午後からは晴れてきました。
心配した風は終始穏やかでした。

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仁斗田港に田代食堂というお店があり、営業していませんでしたが、ここで飼われていると思われる猫がたくさんいました。

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猫たちに別れを告げ、田代島を後にしました。
またいつか来られることを願いながら。
posted by SGW at 16:57| Comment(10) | 遊ぶ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする