電力をH(へらす)、T(つくる)、T(溜める)、FC東京スマイルキャラバンで小学生がスポーツを通じて”HTT“の重要性を学ぶ | SDGs MAGAZINE
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電力をH(へらす)、T(つくる)、T(溜める)、FC東京スマイルキャラバンで小学生がスポーツを通じて”HTT“の重要性を学ぶ


この記事に該当する目標
7 エネルギーをみんなにそしてクリーンに 11 住み続けられるまちづくりを 13 気候変動に具体的な対策を
電力をH(へらす)、T(つくる)、T(溜める)、FC東京スマイルキャラバンで小学生がスポーツを通じて”HTT“の重要性を学ぶ

東京都とFC東京のコラボにより、10月15日(火)、東京都渋谷区立鳩森小学校で、「FC東京スマイルキャラバン~HTT特別編~」が行われました。「H T T」=電力をH(へらす)、T(つくる)、T(ためる)は、東京都が推進する脱炭素化の取り組み。この取り組みを通じて、企業や自治体はエネルギー効率を高め、温室効果ガスの排出を削減し、持続可能な社会の実現に向けた具体的な行動を促進しています。

「FC東京スマイルキャラバン」とは

「FC東京スマイルキャラバン」は、FC東京が取り組んでいる子どもたちの未来の「意志」を育む体育プログラム。今回は東京都と連携した「HTT特別編」としてこのプログラムを通し、都が推進する本プロジェクトを老若男女問わず都内に住むすべての方に知ってもらうとともに、子どもたちに電気の大切さを学んでもらい、環境への意識を向けて欲しいという想いが込められています。

「スポーツ」を通じて学ぶHTTの重要性

「FC東京スマイルキャラバン~HTT特別編~」は、渋谷区立鳩森小学校の3、4年生を対象に実施されました。生徒たちは、FC東京のコーチ陣の指導の元、二人組でボールを投げたり、蹴ったりとウォーミングアップを行い、その後赤組と白組に分かれ、コート外に並ぶ同じ組の生徒達にボールをパスし、相手が足でキャッチできたら1ポイントになるゲームを行いました。45分と限られた時間でしたが、生徒たちは積極的に体を動かしたり発言したりと、とても前向きに取り組んでいました。

また今回のプログラムには、過去Jリーグベストイレブンにも選出された経験をもつ、現在FC東京コミュニティジェネレーターの石川直宏氏が講師として参加しました。プログラムの最後には、石川氏から生徒たちに「電気は限りがあるのでたくさん使うと足りなくなってしまいますし、それをみんなが自由に使ってしまったら、なくなってしまいます。こういうことを意識して普段から生活していくと、みんなで助けあって、環境への助けにもなります。何事にも誰かに対して優しく、相手のことを考えてほしいです。例えば、今日ゲームをみんなにやってもらったけど、ボールを強く蹴りすぎたり、ボールを変なところに蹴ったりしちゃうと相手は取れないよね。普段から相手のことを考えて行動することで環境にも配慮していく、そういう風に考えて生活できる人になってほしいです。」と講義し、生徒たちも真剣に聞いていました。

FC東京コミュニティジェネレーター 石川直宏氏にインタビュー

ーーー生徒と触れ合った感想は?
石川氏:みんな、先生の話もコーチ陣の話もしっかり聞いてくれて、楽しむだけでなく、そのあたりがしっかりしていたという印象です。

ーーーサッカーや試合はどうでしたか?
石川氏:みんな積極的で、ボールに子供たちがすごく集まっていたので、ボールを2つに増やしてみました。それくらいしっかり参加してくれていましたね。最後にメッセージをお話させてもらったけど、ゴールをただ決めるだけでなくて、相手が受けとりやすいメッセージ性のあるパスで、しっかりと認めあえるような関係や意識を持つこと、それが今日の取り組みの中で一番大きいところです。HTTの話も、自分のことだけでなくて、環境や仲間、家族のことを考えてもらえればと思います。

ーーーHTTに、仲間を思うことが繋がるということですか?
石川氏:そうですね。自分だけ良ければって、暑いからとクーラーを適温より下げるとか、でもそれをするとどうなっちゃうかなと、一つ先のアクションを考えて行動できるかが大事で、サッカーとも繋がるところです。サッカーを楽しみながら、日常生活と繋げてもらえればなと思います。

ーーーFC東京として、HTT関連で他にもやっていることは?
大人も子供も含めたトークショーを先日も実施しました。また、11月3日におこなわれるFC東京vs湘南ベルマーレとの試合では「No Planet,No Tokyo」というイベントを予定しています。そこでは自分たち(FC東京)だけでなくパートナー企業や団体さんたちの取り組みも知ってもらえるようなブースを用意する予定で、その中にHTTのブースもあります。「No Planet,No Tokyo」は、子供達も巻き込んで地球環境のことや、これからの未来に向けて守らなくてはいけないことを考えるきっかけを作る場にしようというコンセプトでやっているイベントです。その派生のような形で、今回のイベントや、10月末にはインクルーシブフットボールという、年齢や障がい、性別などすべて取り払ってみんなでサッカーをするというイベントも予定しています。FC東京ではそういった取り組みを継続して取り組んでいます。テーマはいろいろなものがありますが、サッカーもそうですが、自分よがりのプレーをしていても勝てないので、自分というものを知りながらも、周りとうまく意識しあって、共有しあって、アクションしあって、そういう流れを作っていければと思います。

石川氏がプログラムの最後に「H T T知っている人?」と生徒たちに質問を投げかけると、“へらす!(H)”、“つくる!(T)”、“ためる!(T)”と積極的に声が飛び交いました。中には、“食べる!”といった回答があり小学生らしさも。他にも、3R (リデュース、リユース、リサイクル)について自発的な発表も見られ、SDGsが生徒たちに浸透している様子が見てとれました。

HTTを多くの人が知ることで、SDGsの目標7「エネルギーをみんなに そしてクリーンに」、目標11「住み続けられるまちづくりを」、目標13「気候変動に具体的な対策を」などの達成にも繋がっていきます。
スポーツと同じように、周りとうまく意識しあって、共有しあって、アクションしあって、皆で環境を守っていきましょう。