Sara22のブログ 2022年03月
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かたかごの花

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かたかごの花は飛びさう走りさう
                  山田閏(じゅん)子

この句は、今日の新聞に掲載されていたものである。

作者には、かたかごの花が走りそうに見えたのだろう。

「かたかごの花」とは、カタクリの花の古名だそうだ。

「かたかご」は、漢字で「堅香子」と書くという。

そして、万葉集の大伴家持の歌に「かたかごの花」が詠まれている。

もののふの八十娘子(やそおとめ)らが汲みまがふ寺井の上のかたかごの花

(訳) 大勢の若い娘たちがやってきて、入り乱れるようにして水を汲んでいるが、井戸のそばに咲くかたかごの花の美しいことよ。

「かたかご」という言葉は、「かたかご」が「かたかごゆり」になり、「かたくり」に転訛したと考えられているそうだ。


堅香子の恥らひに遭ふ朝かな
                  渡辺智佳

堅香子の偲びごころに花伏せて
                  能村研三

堅香子の花や大樹に寄り添ひて
                  石原光徳

万葉の風に堅香子目覚めけり
                  西村 操

堅香子の咲いてやさしくなりし山
                  相川 健


「カタクリ」は、「スプリング・エフェメラル(春の妖精)」と呼ばれている。

春先に花をつけ、夏まで葉をつけると、あとは地下で過ごす。
「春のはかないもの」「春の短い命」という意味で「春の妖精」と呼ばれているという。

紫色の可憐で美しい花は、うつむき加減に花を咲かせる。

春を感じさせる、美しい花の一つである。

A haiku, which was written about dogtooth violet was in today's newspaper.

The word of '' katakago '' is in Manyoshu.

Dogtooth violet is called spring ephemeral.

The flower is purple, pretty and beautiful.

It is one of beautiful flowers which make us feel spring.

'' Captain O'Kane '' をお聴きください。


千朶万朶(せんだばんだ)な景色

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「千朶万朶(せんだばんだ)」の読み方についての記事が、昨日の新聞に書かれていた。

この言葉は、杜甫の詩にあるという。

この言葉の意味は、多くの花が咲き乱れ、垂れ下がるさまをいうそうだ。

「朶(だ)」という字は、動かす、ひとふさ、しだれる、木の枝が垂れる、えだなどの意味を持つという。

音読みは、「ダ」と読み、訓読みは、「うご(かす)」「えだ」「しだ(れる)」と読むそうだ。

この「朶」という字は難しい字で、「ダ」という言葉で調べてもなかなか出て来なくて、調べるのに時間がかかった。

「千朶万朶」の類義語には、「桜花爛漫」「百花繚乱」「千紫万紅」などがあるという。

この言葉の使い方は、「春になり、千朶万朶な景色に心を奪われた」というような使い方をするそうだ。

今まさに、桜が満開であり、千朶万朶な景色に感嘆の声をあげるようである。

An article, which was written about the way of reading of the word of '' 千朶万朶 '' was in yesterday's newspaper.

It means that many flowers hang down.

The word is difficult.

It is in the poem of '' Du Fu ''.

The word expresses that the garden is covered profusion of flowers.

Now we enjoy the cherry blossoms in full bloom.

ラフマニノフのピアノ協奏曲第2番をチェロでお聴きください。


朧(おぼろ)という言葉

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また一つ星を消したる朧(おぼろ)かな
                      小山正見

この俳句は、昨日の新聞に紹介されていたものである。

星の姿を隠してしまうほどの朧である。

でも、とても美しく、優しい句である。

春は空気中に水蒸気が多いので、ぼんやりと潤んでいるように見える。

その現象を昼は霞といい、夜は朧という。


いつの世も朧のなかに水の音
                      桂 信子

朧夜の朧に見えて探しもの
                      加藤楸邨

朧夜のさだまる灯影母の窓
                      中村汀女


朧という言葉は、ぼんやりとして優しい感じがするが、調べてみると、おぼろ饅頭やおぼろ豆腐、おぼろ昆布などの食べ物もあって面白い。

言葉とは、興味深い。

The word of '' 朧 '' looks beautiful and gentle.

But, when I checked the word, there were some words of food.

It's interesting.

朧月夜をオルゴールでお聴きください。


昨夜は、急にパソコンの調子が悪くなり更新ができませんでした。
それで、今頃の更新になってしまいました。
よろしくお願いいたします。

木の不思議な力

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今日は、長田弘の詩を紹介しましょう。

おおきな木

 おおきな木をみると、立ちどまりたくなる。
芽ぶきのころのおおきな木の下が、きみは好きだ。
目をあげると、日の光りが淡い葉の一枚一枚にとびちってひろがって、やがて雫のようにしたたってくるようにおもえる。
夏には、おおきな木はおおきな影をつくる。
影のなかにはいってみあげると、周囲がふいに、カーンと静まりかえるような気配にとらえられる。

 おおきな木の冬もいい。
頬は冷たいが、空気は澄んでいる。
黙って、みあげる。
黒く細い枝々が、懸命になって、空を掴もうとしている。
けれども、灰色の空は、ゆっくりと旋(めぐ)るようにうごいている。
冷たい風がくるくると、こころのへりをまわって、駆けだしてゆく。
おおきな木の下に、何があるだろう。
何もないのだ。
何もないけれど、木のおおきさとおなじだけの沈黙がある。



大きな木には、不思議な力を感じる。

太い幹。

生い茂った緑の葉。

大きな木には人を惹きつける力を感じる。

その大きな心で私たちを包む。

沈黙のまま・・・

I feel a mysterious power in a big tree.

It has thick trunk.

It is the leafy tree.

A big tree attracts people.

A big tree wraps us in a big heart.

In silence...

メンデルスゾーン ヴァイオリン協奏曲ホ短調第2楽章をお聴きください。


虎杖(いたどり)

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「虎杖(いたどり)」の読み方についての記事が、昨日の新聞に書かれていた。

私は、「いたどり」と読むとは知らなかったし、どのようなものなのかも知らなかった。

「こじょう」と読むのかと思ったのである。

「いたどり」は、タデ科の植物で、春に出た若芽を食用にするそうだ。

根は薬用で、「痛みを取る薬」というところから「いたどり」と言われるようになったという。

別名は「スカンポ」と呼ばれるそうだ。

スカンポという名は聞いたことがある。

調べたら、北原白秋作詞の「すかんぽの咲く頃」という唱歌がある。

歌を聞いてみたら、聞いたことがある歌である。

土手のすかんぽ
ジャワ更紗(さらさ)
昼は蛍が
ねんねする
僕ら小学
尋常(じんじょう)科
今朝も通って(かよって)
またもどる
すかんぽ、すかんぽ
川のふち
夏が来た来た
ド レ ミ ファ ソ



また、正岡子規の句に
山陰に虎杖森の如くなり
がある。

虎杖は繁殖力が強く、アスファルトも突き破って芽を出すという。

山菜としても、薬としても、もっと使われるとよいのにと思う。

An article, which was written about the way of reading of '' 虎杖 '' was in yesterday's newspaper.

I didn't know how to read the kanji, and what it was.

It is a plant of the polygonaceae family.

Japanese knotmeed is fertile, and it breaks through asphalt.

I hope people use it more.

「すかんぽの咲く頃」をお聴きください。


音のかなたへ・・・

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田村隆一氏の「木」という詩を紹介しましょう。

「木」

木は黙っているから好きだ
木は歩いたり走ったりしないから好きだ

ほんとうにそうか
ほんとうにそうなのか

見る人が見たら
木は囁いているのだ ゆったりと静かな声で
木は歩いているのだ 空に向かって
木は稲妻のごとく走っているのだ 地の下へ

木はたしかにわめかないが
木は
愛そのものだ それでなかったら小鳥が飛んできて
枝にとまるはずがない
正義そのものだ それでなかったら地下水を根から吸いあげて
空にかえすはずがない

若木
老樹

ひとつとして同じ木がない
ひとつとして同じ星の光のなかで
目ざめている木はない


ぼくはきみのことが大好きだ


ジャーナリストの梅津時比古さんが、詩人の田村隆一の詩を引用し、ロシアのウクライナ侵攻について記事を書かれていた。

この「木」という詩とは別の詩であったが、梅津さんは、「死をもたらした為政者に、誇りを突きつける」と述べておられる。

また、旧ソ連の作曲家、ショスターコビッチのビオラソナタにも触れ、若くして書いたオペラが共産党に批判されて以来、彼は「革命の勝利」を描かなければ殺されるという恐怖を抱いていたという。

ビオラソナタは、ベートーベンの「月光」のモチーフが引用され、屈折した思いが悲しみとして伝わるそうだ。

「木」という詩は、「為政者による死」とは無縁の、木に対する愛、凛とした姿、神々しさを感じる。

私たちはウクライナの情勢を見守るしかないが、「木」の詩のように、自然に対する謙虚な気持ちで、戦争の終わるのを祈るしかない。

Tokihiko Umezu who is a journalist wrote about Russia's invasion showing a poem of Ryuichi Tamura.

He also wrote about viola sonata of Shostakovich.

This poem is written about love, dignified appearance and divinity.

We should watch over the war, and we hope it will end with humble feelings.

「ひまわり」をお聴きください。


万葉の心を辿って・・・

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青き踏む万葉集のしらべ踏む
                  上田玲子

この句は、今日の新聞に掲載されていたものである。

「青き踏む」は、踏青とも言い、春に芽生えた青草を踏んで野山を散策することだという。

この季語は、古い中国の風習に由来しているそうだ。

万葉集の時代は、唐にあこがれた時代であり、春の野を散策する和歌が歌われている。

春の野にすみれ摘みにと来し我ぞ野をなつかしみ一夜寝にける
                  山部赤人 

君がため春の野に出でて若菜つむわが衣手にゆきはふりつつ
                  光孝天皇



山鳥の目となりて踏む青きかな
                  斎藤 玄

過去とすこし遊ぶこころに青き踏む
                  能村登四郎

憂ふこと風に預けて青き踏む
                  諸岡和子

青き踏む地球の丸さ確かめて
                  稲畑廣太郎

万葉の心辿りて青き踏む
                  三羽永治


芽生えた青草を踏みながら、万葉集の世界と重なるのは素敵である。

An article, which was written about the word of '' 青き踏む '' was in today's newspaper.

The meaning of the word is to take a walk stepping on the green grass in spring.

The word came from Chinese customs.

二胡による「女人花」をお聴きください。


しあわせな世界

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しあわせな時は世界は美しい
                  咲弥アン子

自分が幸せな時は、世界が美しく見えるのかもしれない。


2つだけ付いた「いいね」は父と母
                  舞蹴釈尊

Facebook に「いいね」を付けてくれたのは両親ということなのだろう。
優しい両親である。


孫ハイハイ嫁「はいはい」妻「なによ」
                  ワイン鍋

この句の妻は辛辣であるが、元気で過ごすことが出来れば、これも一つの幸せである。

小さな幸せを感じることができるのは、有難いことである。

これらの川柳は、昨日の新聞に掲載されていたものである。

同じ地球で戦争が行われ、辛い、悲しい思いをしている人が大勢いる。

幸せであることを感謝し、戦いが早く終わることを祈りたい。

Thank you for being able to feel happy.

Now war is going on on earth.

There are many people who have painful and sad feelings.

Thank you for happiness and I hope the war will end soon.

アイリッシュハープによる「The Glow Within 」をお聴きください。


本来はいつなの?

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「矢先」はいつ?という記事が、今日の新聞に書かれていた。

「矢先」とは、矢の先端を表わすことばで、「物事が始まろうとする、ちょうどその時という意味である。

例 帰ろうとした矢先に呼ばれる。

しかし、実際には、何かをした直後の意味で使われることもあるという。

新聞やテレビの放送などは、「直前」の意味で、「直後」の意味とはしないとしているが、「広辞苑」は、「その直後」という意味を付け加えているそうだ。

例 仕事を再開した矢先の事故でした。

新聞には、この言葉は受け止め方の難しい語であると書かれていた。

An article, which was written about '' 矢先 '' was in today's newspaper.

The word is difficult to interpret.

The word is originally use as a meaning of the time just before.

It's difficult to use the word.

小田和正さんの「たしかなこと」をお聴きください。


鶯の青き音

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鶯の青き音(ね)をなく梢かな
                 上島鬼貫

この句は、今日の新聞で紹介されていたものである。

美しい句である。

俳人には、鶯の鳴き声が青い音のように聞こえたのだろう。


手の届く近さ鶯鳴きはじむ
                 右城暮石

梅が枝にあれ鶯が鶯が
                 正岡子規

襖絵の梅に鶯鳴きにけり
                 清崎敏郎

清盛がゆかりの瀬戸の鶯よ
                 佐藤鬼房

鳴く声のまだ鶯になりきれず
                 小泉当子


鶯は、日本三鳴鳥の一つだという。

日本三鳴鳥とは、日本に生息するさえずりが美しい鳥類スズメ目の3つの種で、ウグイス、オオルリ、コマドリだそうだ。

姿は、オオルリや、コマドリの方がウグイスより美しいけれど、鳴き声は、ウグイスの方が美しいと思う。

ウグイスの青き音は、まさに春告鳥の名にも相応しい。

A warbler is one of Japan's three songbirds.

Others are blue-and-white flycatcher and robin.

The color of the warbler is sober, but the singing is more beautiful than others.

ウグイスの鳴き声をお聴きください。


オオルリの囀り


コマドリの囀り


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