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蜜を吸う虫
菊に黒い小さな虫が群がって蜜を吸っている。 群がると言っても、一輪に一匹と行儀が良い。 近づくと力なく飛んで行く。 ふと「冬蜂の死にどころなく歩きけり」と言う 村上鬼城の俳句が頭に浮かんだ。 これはまだ死にそうにはないが、蜂だろうか。 予報によると、来週は雪になるそうだ...
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ストレンジャー
風除室に枯葉が落ちてる、後で掃除をしようとそのまま にしてた。 日が射して暖かくなったら、枯葉が蝶に変身していた。 寒い内は動けなかったが少し暖かくなったら外に出よう としたのか、ガラスにへばりついてる。 蝶か蛾かは知らないが、見た事がないと思うので写真に 撮り、箒でガラスから離して、翅を広げたところも収め た。それにしても風除室には変な来訪者が多い。...
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冬眠準備の蛙
落葉をカサカサ言わせながら歩いていたら、斜面の 上の方で何やら動き出した。 それも一つではなく、三つ四つありそう。 何だろうと近寄ったら小さな蛙、それが落葉の下か らそれぞれの方向に這い出したところだ。 戸惑ったのか、ジャンプをしても本の三十センチ程。 冬眠に入る準備の邪魔をしてしまったらしい。 滑って転びそうになりながら追いかけて写した。...
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秋のトンボ
蜻蛉が一匹ポツンと止まっていた。 この頃、トンボを見かけるようになった。 秋空のトンボを思い出すが、かってほどにはいない。 何時からか、蝉の鳴声を聞かなくなったのに気がつ いた。蝉でも郭公でも最初の鳴声には気がつくのに 最後の声は覚えていない。 記憶なんて変なもんだ、どんな仕掛けなんだろう。...
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胡坐をかいた蝉
道路に引っ繰り返ってる蝉、組み合わせた脚が まるで胡坐をかいてるように見える。 手脚の組みようが、古代の王のミイラみたいだ。 大抵は踏み潰されたり、虫に喰い荒らされたり で、無残な格好なのだがこれはまだまともな姿 をしていた。...