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国際的な重要性

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「玄武洞」は、第四紀(約260万年前~現在)における
地球磁場逆転の発見につながった場所です。

兵庫県豊岡市の「玄武洞」は、世界で初めて地球磁場逆転の発見につながった場所です。1926年、京都大学の松山基範博士は、約160万年前の火山噴火により流れ出た玄武岩が、現在の地球磁場とは反対の方向に磁化していることを発見しました。

この発見をきっかけに、かつての地球の磁場が現在とは反対を向いていた時代があったことを示しました。その時代は「松山逆磁極期」(約260万年前~約77万年前)と呼ばれ、この発見は地球科学におけるプレートテクトニクス理論の構築に大きく寄与しました。

また、松山逆磁極期の始まりをもって「新生代第四紀」(約260万年前~現在)という地質年代の始まりとすることになっています。松山逆磁極期が終わる約77万年前から現在までは地球磁場は現在と同じですが、そのうち約77万年前~13万年前までの地質時代名が「チバニアン」と命名されました。このように地球磁場の方向の変化は地質年代の境界を決める指標の一つとしても使われています。

これらの功績から、2022年に玄武洞は、第1回IUGS(国際地質科学連合)世界地質遺産100選にも認定されました。

国際的な重要性

松山基範 博士

国際的な重要性

第四紀の前半(約260万年前~約77万年前)の地球磁場は、今と反対を向いていました。(方位磁石の針が南を指していた)

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    約160万年前の火山活動によって形成された玄武洞(玄武岩)

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    海外からの見学者も訪れます

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