そこのため池のスワン
K-7 / smc-m 150mmf3.5
前の日曜日、朝市に行った続きです。
うまいもので元気づいて、万全な感じで始まった日曜日に何をしようか、というところで思い浮かんだのが、仕事中に度々見かけていたあいつらのことです。
スワン。
いいでしょう、貴族階級の趣味、バード・ウォッチングですよ？
田んぼ地帯のはしっこにあるでかいため池に、なんか白いのがたくさんいるのを、いつも横目で見てたんです。
黒い点々が鴨。
白い点々がスワン。
あらこんにちは。
おお……！
こんなにいるのか。
ちょっとした白鳥銀座じゃないか。
この写真、切り絵にしたら、超難しそうだけど面白そうですね。
一日丸ごとかかるだろうな。
夏には白鷺がたくさんいる田んぼ地帯ですが、冬には白鳥に入れ替わるというわけです。
鷺は鷺でスッとしてていいんですが、スワンはやっぱり姿がいいですよね、優雅で。
いさかい。
そして、けつ。
どうやら僕が知らなかっただけで、このため池、けっこう有名な白鳥スポットだったらしく、三脚と望遠を構えたキャメラマンの姿もちらほら。
周囲の保全か何かをしているおっさん（名前がわからないので「シラトリさん」と呼ぶことにします）はおしゃべりで、写真を撮る人とかグループにも詳しいみたい。
どこそこで展覧がやってるとか、スワンはどのくらいの時間にナイスだとか、どう撮ったらいいかとか……さっきから相槌打ってるだけで写真撮れないよ、シラトリさん！
本格的に陽が当たろうという頃になると、スワンたちは次第にそわそわし始めます。
そして、出勤。
そう、スワンたちがここにいるのは早朝までなのです。
明るくなってくると、Ｖの字型のかっこいい編隊を組んでどこかに飛んでいくのです。
田んぼ地帯を運転していて、頭上をスワン編隊が飛んで行くと、ちょっといい眺めですよ（そういうのをいつか撮ろうと思っているのです、運転しながら撮ろうとして田んぼの藻屑にならないように気をつけます）。
さて、気が済むまで撮ったし……シラトリさんは「え、もう行っちゃうの？」とか言ってましたが……そろそろ帰りましょうかね。
帰ったら何をするかって？
そんなの、二度寝に決まってるじゃあないですか！！
そして、昼前の暖かくなった頃にノソノソ起き出して、ペレシリィとか唄いながら掃除や洗濯をするんですよ。
おはようと言っている日曜の幸福よ。
おはよう、おはよう！