たまご色かがやくうずまきに
いちごのジャムの紅添えて
むかしむかしの料理参考書を
ひもとき焼き上げられた
「まいづる海軍ロール」です
11月4日 東舞鶴は八島いっぷく亭へ
まいづる肉じゃが料理長
伊庭節子さんとのコラボランチデー
いつものおむすびを作りに行きました
その帰り 今回の同行者godaさんが
昼間に通りかかって見つけたという
大門五条の東月堂さんへ向かいました
「おいしい和菓子店さんをかぎつけるの、
上手いんですよ」と goda さん
うんうん、それ、わたしも分かります
・古いながらも掃除が行き届き
こざっぱりと清潔である
・お店のひとの接客がほどよい
・お菓子に添えられたPOPが丁寧で
見やすい大きさで価格が記されている
・品のよい季節の調度品とお花が
通る人に対して飾られている
などなど
godaさんが昼間通ったときも
常連さんらしき人で混んでいたそうですから
地域でも人気の実力店と見受けしました
今回わたしが買わせてもらったのが
秋冬のみ作られるという
「まいづる海軍ロール」
特製レンガ模様の箱もすてきです
（一箱750円）
添えられていた栞によれば；
「日本海側の寒村に、鉄道や道路、水道、そして
病院や多くの近代的な建物が整備され、現在でも
各所に残っています。また、舞鶴に海軍が残した
ものとして、明治41年に舞鶴海兵団の西村保吉団
長が作成された"海軍割烹術参考書"がございます。
"海軍割烹術参考書"にはおしゃれな海軍らしくハイ
カラな西洋料理やお菓子のレシピがたくさん掲載さ
れております。まいづる海軍ロールは、そのレシピ
を参考に少し現代風に調整いたしました。」
というものだそうです
明治41年刊行と言いますから
もしかしたら日本初のロールケーキレシピ
になるのかもしれません
ロールケーキを包む袋には
「かすてい羅」と書かれてあり
ふんわりやさしい食感ながら
生地は濃密でしっとりと美味しく
クリームとジャムが絶妙のバランス
初めて食べるのに 懐かしい気持ちになるのは
明治41年の港町を思うからでしょうか
「舞鶴＝軍のまち」
これが戦後長く町の人たちにとって
「負の歴史」だったと聞きました
今でこそ町のシンボルになっている
「赤れんが倉庫」をして
「こんな古い昔を感じさせるような
ものは取り壊そう」と言われたそうです
「負の遺産」をどうプラスに出来るか
もう１度丁寧にまちの歴史と向き合うことで
何か違って見えてくるものがあるかもしれない
過去は変えられない けれど
意識は変えることができるから
舞鶴に何度も通いながら
また この栞を読みかえし
建物や道路だけではない
「海軍がまちに残したもの」を
さらに探してみたいと思います
【Information】
御菓子司 東月堂
京都府舞鶴市大門六条東入ル
TEL,FAX0773-62-1203
営業時間 AM9:00～PM6:00 定休日火曜日
『まいづる海軍ロール』
原材料：卵、砂糖、小麦粉、水飴、バター、ジャム
秋冬限定商品 売り切れ、また作られない日もあるそうなので
事前にお問い合わせされるとよいかと思います
詳細は
お店のオフィシャルサイトをご覧下さい
