岩手県一関市
スーパーマーケットの
棚に並ぶまあるい一品
「おおっ、こ、これは...」
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「がんづき」です
いつか雑誌のグラビアで見た
岩手県南部の郷土菓子
ふくら菓子とか蒸しパンとか
いろいろ呼び方がありますが
この「がんづき」という名が
なんともいいではないですか
「がんづき」のいわれには
1.まるい月に雁が飛ぶさまから
2.雁の肉に似ているところから
など諸説あるようですが
「雁月」という風流な名前と
どどんとボリュームたっぷりさが
いかにも郷土菓子という
感じがしますよね
つぶさないように持ち帰り
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食べ過ぎないように切り分けて
4分の1 いただきました
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蒸し菓子ならではの
もふっとした食感
やさしい甘さと
地粉の素朴な味が
噛むほどにじんわり
くちいっぱいに広がって
少しいただくだけでも
ちからが湧いてくる感じ
ラベルにあった「大橋がんづき」を
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インターネットで調べましたら
こんな素晴らしい方々が
作っておられることが分かりました
いわてのかがやく女性
一関市「弥生グループ」
"「昔のは少し『ヌカッ』っとした食感でしょ。うちのはちょっと違いますよ」。 そう言って佐々木マツコさんが差し出したがんづきは、まるでスポンジケーキのようにふわふわの食感。弾力はしっかりあるが、佐々木さんのいう「ヌカッ」とした感じ―粘りや重たさのようなものはない。「このきめ細かさは他にはないって言われます。何回もやり直して作った、私たちだけの味だからね」。佐々木さんの言葉に笑顔でうなずくのは「弥生グループ」のメンバー8人。全員が一関市弥栄地区に暮らす農家女性である。..."
素朴な家庭料理ほど
商品化するとなると難しい
「家ではこの味は出せない」
それでいて
家の手作りならではの仕事を
求められるから
「大橋がんづき」の秘話を知り
出会えたことの幸運に
ますますうれしくなりまして
残りの4分の3を
一人じめしたい気持ちと
葛藤しておるところです
【Information】
「大橋がんづき」の生産者「弥生グループ」
住所:岩手県一関市弥栄字茄子沢236-15
TEL:0191-43-2080
■「がんづき」とは
(
日清製粉全国粉料理MAPから)
岩手県や宮城県を中心とした東北地方で、農作業の合間のおやつとして食べられていたという郷土料理「がんづき」。小麦粉や卵などの生地を一気に蒸して、しっとり、もちもちっとした食感に仕上げる、いわば「蒸しパン」のようなものです。しょう油を加えることが多いので、和風テイストの懐かしさがあります。重曹のほかに、
酢を加えるのがユニークですが、これは生地をふっくらとさせるためだそうで、食べてみても酢の味は感じられません。...トッピングにするのはクルミや黒ゴマがポピュラーで、まるく蒸された「がんづき」の上にちらばる黒ゴマを、月と雁(かり)の姿になぞらえ「雁月(がんづき)」と呼ぶようになったという風雅な名の由来があるそうです。
■「ねっとりタイプ」のがんづき
仙台では「ねっとりタイプ」があるようです:
「お菓子なみちのく」
こちらも食べたいなー