2010年 09月 13日
怪しい存在。
これは、今月のレッスンでお教えする1品。
ゆで卵のタマリンドソースがけ。
私は、結構かわいいと思うのですが。
もっとも、デコレーションは、めちゃくちゃ気張っていますけど。
まず、名前からして怪しい。
カイ・ルーククーイ といいます。
カイは卵のこと。
ルークは、丸いものや、子供のことを言いますが。
ルーククーイとなると 「娘婿」 なんでこんなネーミングやねん!?
タイ人に聞いても「昔からそういわれているから」としか答えが帰ってこない。不思議な名前。
次に、飯屋での存在が怪しい。
ゆで卵を素揚げしたもの(この、何故ゆで卵をわざわざ後で素揚げするのかというのもそもそも疑問なのだが)を、まるまるっと いっぱいバットに転がして、タマリンドソースをびしょびしょと振りかけて、パクチーをぱらぱら散らした状態で、ショーケースの見えづらい位置に置いてあります。
この料理、売る気あるんかいな!? ってな感じ。
それ以上に、オカズとして成立するかというと、所詮卵なので、メインの座にはつけない訳ですよ。
他に、肉だの魚だのカレーだの、色々ありますからね。
でも、前菜というか、こうやってちょっと、半分に切って蓮華にのっけてみるとか、ちょっと小細工すれば、卵だからかわいいし、ソースの甘酸っぱさ、カリカリのニンニク、紫小たまねぎの食感などで、美味しい前菜になると思うのですね。
嗚呼、怪しいのに、憎めない奴だ。
れんげアレンジは・・・レッスン後で、1つだけ余ったのをみて、蓮華に入れればカワイイじゃん!と撮影したものです。もっとも、1個だけとの美しいだけの盛り付けじゃあ、「お腹を空かせた子供たち(生徒さんがた)」の旺盛な食欲には対応できないっす。(爆)
デコに気合入るのわかります!モロッコだって、ゆで卵に塩クミン振ったのを、子供がカゴに入れて売ってたりしますが、ウズラにして長い串に刺しただけでピンチョスになったもん(爆) こういうの大切!
料理って見た目も大事だから、こういう華やかなアレンジは素敵ですね〜。たかが卵、されど卵!ガラスのお皿が素敵。
タマリンドは、インドの、何やらダイエットに効くという種類のものと、タイ、カンボジア、インドネシアで料理に使うジャックと豆の木の豆みたいなやつとは別のものなのです。名前は同じなのにねー。
ガラスのお皿は、タイから背負ってきました。ガラスはダメダメなタイでも、時々はかわいいのが売られています。