キタ━━━━ヽ(゚∀゚ )ノ━━━━!!!!
モブ花火がいっぱい打ち上がる中で真打ち登場
うぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉΣ(゚Д゚)スゲェ!!
Σ(*゚д゚*)ハッ!!
<時そば> キタ━━━━ヽ(゚∀゚ )ノ━━━━!!!
夜鷹そばとも呼ばれた、屋台の二八そば屋
冬の寒い夜、屋台に飛び込んできた男
「おうッ、何ができる? 花巻にしっぽく? しっぽくしとつこしらいてくんねえ 寒いなぁ」
「今夜はたいへんお寒うございます」
「どうでえ商売は? いけねえか? まあ、アキネエってえぐらいだから、飽きずにやんなきゃいけねえ」
「看板のこれ、的か? 的に矢が刺さってるな、当たり矢で縁起がいい」
と最初から調子がいい
「お待ちどうさま」
「おっ、あつらえが早い、いいねぇ すっと出てくるのは俺のような気短な者には嬉しいね、箸を・・・・おぉ、割り箸を使っていて清潔だ、いい丼を使っている、蕎麦は器で喰わすって多少蕎麦がよくなくても器が良ければ美味いとなるもんだ いや、気分悪くしないでくんねぇ お前んとこの蕎麦が美味く無いって言ってるんじゃ無い 蕎麦がよくったって器が悪かったら興ざめだって言いたかっただけさ 蕎麦をいただくぜ・・・・ズズッ、美味いねぇ 鰹節をおごっていてダシがいい、そばは細くて腰があって、これぞ蕎麦だな ほらあるだろう、うどんか何だかわからないどぶっとい蕎麦、ありゃダメだ 竹輪は本物の竹輪だねぇ ほら、よくあるだろ 竹輪って言いながら竹輪の形の麩が入っているやつ ありゃいけないね 口の中に入れたら溶けちまう 竹輪が厚く切ってあって嬉しいね こんなに厚く切ってお前んとこ利益あるのかい いや、嬉しねぇ・・・・」
と、歯の浮くような世辞をとうとうと並べ立てながら手繰る
食い終わると
「実は脇でまずいそばを食っちゃった おまえのを口直しにやったんだ 一杯で勘弁しねえ いくらだい?」
「十六文で」
「小銭でいいかい? 小銭は間違えるといけねえ 手ェ出しねえ それ、一つ二つ三つ四つ五つ六つ七つ八つ、今、何どきだい?」
「九ツで」
「とお、十一、十二・・・」
と払って、すーっと行ってしまった
これを一部始終ぼぉーっと見ていた男、よく喋って食い逃げでもするかと思いきや勘定までちゃんと払って拍子抜け
「あんちきしょう、よくしゃべりやがったな はなからしまいまで世辞ィ使ってやがら 値段だって聞くことねえ 十六文と決まってるんだから それにしても、変なところで時刻を聞きやがった、あれじゃあ間違えちまう」
と、何回も指を折って
「・・・・七つ、八つ、何どきだい、九ツで・・・・・???、まてよ・・・七つ、八つ、何どきだい、九ツで」
とやって気がついた
「あっ、あいつ何刻だい、九ツで、ここで一文かすりゃあがった うーん、うめえことやったな」
自分もやってみたくなった
翌日、同じような時間にすればいいものを待ちきれずに早い時刻にそば屋を捕まえた
「しっぽくしとつこしらいてくんねえ 寒いなぁ」
「へえ、今夜はだいぶ暖かで」
「ああ、そうだ 寒いのはゆんべだ どうでえ商売は?」
「おかげさまでこのところいっぱい売れていまして」
「逆らうね・・・・お前んとこの看板お的な、的に矢が・・・・当たってねえな?なぜ当たってないんだ」
「手前どもは食べ物商売 当たってはいけませんからハズしています」
「ああ、成る程ね・・・・どうでもいいけど、蕎麦が遅いねえ まあ、オレは気が長えからいいや・・・・おっ、できたか、感心に割り箸を・・・割ってあるね、手間なくていいや いい丼だ・・・まんべんなく欠けてるよ 鋸に使えらあ まぁいいか 蕎麦をいただこうか いい香りだ、鰹節をおごって・・・ズズッ・・・ぶあっ、塩っからい 蕎麦は・・・太いな、ウドンかい、これ まあ、食いでがあっていいや ずいぶんグチャグチャしてるね茹ですぎじゃないのか 消化がいいからいいか 竹輪は厚くって・・・あれ?竹輪無いね おめえんとこ、竹輪使ってあるの? 使っているって? ・・・ありゃ、あったよ 丼にひっついていてわからなかったよ 薄いねぇこりゃ 向こうが透けて見えらあ 月なんか見たら風流でいいか いくらだい?」
「十六文で」
「小銭でいいかい? 小銭は間違えるといけねえ 手を出しねえ それ、一つ二つ三つ四つ五つ六つ七つ八つ、今、何どきだい?」
「四ツで」
「五つ六つ七つ八つ・・・」
ヾ(≧▽≦)ノギャハハ☆
<もう半分>
千住小塚っ原に、夫婦二人きりの小さな居酒屋があった
こういうところなので、いい客も来ず、一年中貧乏暮らし
その夜も、このところやって来る棒手振りの八百屋の爺さんが
いつもの通り茶碗に半分つがせ、呑み終わると、「もう半分ください」と言って、数杯お代わりして少し酔って帰って行った
この爺さん、鼻が高く目がギョロっとして、白髪まじり
薄気味悪いが、お得意のことだから、夫婦とも何かと接客してやっている
爺さんが帰った後、主人が店の片づけをしていると、なんと、五十両入りの包みが置き忘れてある
「ははあ、あの爺さん、だれかに金の使いでも頼まれたらしい 気の毒だから教えてやらなきゃ」
と、追いかけて届けてやろうとすると、女房が止める
「わたしは身重で、もういつ産まれるかわからないから、金はいくらでもいる ただでさえ始終貧乏暮らしで、おまえさんだって嫌になったと言ってるじゃないか 爺さんが取りにきたら、そんなものはなかったとしらばっくれりゃいいんだ あたしにまかせておおきよ」
しらばっくれて猫糞してしまおうと亭主をそそのかす
女房に強く言われれば、亭主、気がとがめながらも、自分に働きがないだけに、文句が言えない
そこへ風呂敷包みを忘れたことに気が付いた爺さんが、あわてふためいて戻って来た
女房が前に出て、気強く
「金の包みなんてそんなものはなかったよ」と言い放す
当然爺さんはあきらめない
「この金は娘が自分を楽させるため、身を売って作ったもの あれがなくては娘の手前、生きていられないので、どうか返してください」
それを聞いても女房は知らないと突っぱね、亭主も仕方なく女房の言うままだ
爺さんが泣いて頼んでも、女房は聞く耳持たず追い返してしまった
爺さんはあきらめて、しょんぼりと店を出て行った
その後ろ姿を見た亭主は、いたたまれずに爺さんを追い駆けるるが、ちょうど千住の大橋まで来た時、橋から川へ身を投げる人影、続いてザブーンという音がした
「南無阿弥陀仏」と手を合わせて後悔したが後の祭り
いやな心持ちで店へ戻った亭主に、女房は爺さんが死んでしまえば金は自分たちの物と喜ぶ冷酷さだ
まもなく女房が産気づき、産んだ子が男の子
顔を見ると、歯が生えて白髪まじりで「もう半分」の爺さんそっくり
それがギョロっとにらんだから、女房は
「ギャーッ」
と叫んで、恐怖のあまり血が昇りそれっきりになってしまった
泣く泣く葬式を済ませた後、赤ん坊は丈夫に育ち、あの五十両を元手に店も新築して、奉公人も置く身になった
赤子は桂庵から婆やを頼んで世話をさせるが、5日と持たずヒマを取ってしまう
今日もまた婆やがやめると言い出した
困った亭主が手当を増やすから居てくれと頼むが、手当は充分だが、赤ん坊が怖いという
ようようわけを聞き出すと、夜更けて八つの鐘を聞くと赤ん坊が起き上がり行灯のそばに行って油を舐めるのだという
「怖くてこんな家にはいられない」
と言う
今夜自分で様子を見るからと婆やをなだめ、亭主は自分の目で確かめることにした
その夜、八つの鐘が鳴ると、赤ん坊がむっくりと起き上がり、ちょこちょこと行灯の所へ行き、行灯の油を舐め始めた
これを見て、ぞぉーとして来た亭主が棒を持って近づき、「こん畜生め!」と飛び出すと、赤ん坊がこちらをジロッと見て、油皿をひょいと差出して、
「もう半分」
ヒィーーー(ノ)ºДº(ヾ)ーーー!!!!!
ここで仲入り
その後はもう一席
<阿武松>
京橋観世新道に住む武隈文右衛門という幕内関取のところに、名主の紹介状を持って入門願いの若者が来た
能登国鳳至郡鵜川村字七海の在で、百姓仁兵衛のせがれ長吉、年は二十五
さっそく若者の身体を検め「いい体格だ」ということでめでたく新弟子ということになり四股名は小車という四股名を与えた
新弟子ということで小車が台所で働き始めますが、どうも米の減り方が以前より激しいことにおかみさんが気付きます
これはおかしいと、おかみさんが見ていたが誰も売り払ったり持ち出す者も居なかった
この小車、酒も博打も女もやらない堅物なのはいいが、実は人間離れした大食い
朝、赤ん坊の頭ほどの握り飯を十七、八個ペロリとやるがそれは準備運動、本番はそれから
おかみさんが三十八杯まで勘定したが、あとはなにがなんだかわからなくなり、寒けがしてやめたほど
「あんなの置いといたら身上をつぶされちまうよ なんとか言って追い出しておくれ」
と、おかみさんに迫られ、武隈も
「小車おまえは大層飯を食うそうだな 昔から無芸大食と言って、大飯ぐらいには碌な奴がいねえ おまえにはヒマを出すことにした」
と、一分金をやって追い出してしまった
小車、京橋からとぼとぼ歩き板橋の先の戸田川の堤までやってくる
渡しを待っていたが部屋を追い出された小車は期待されて故郷を出てきた手前簡単には帰れない
ましてや大食いが仇となってヒマを出されたなんて恥ずかしくて合わす顔がない
いっそ川に身を投げて死んでしまおうと考える
この世のおまんまの食い納めということで持たされた一分の金で思う存分食べてから死ぬことにした
「おもいっきり食ってから身投げしても遅くはないだろう」
貰った一分の金を生かすつもりで板橋の平尾宿へ戻り、橘屋善兵衛の旅籠に投宿する
一分の金を渡して
「何も注文はないが、おまんまだけはもういいとこっちがいうまで食べさせてください」
と宿の者に頼み用意してもらった
ただでさえたくさん食べる人が、この世の飯の食い納めということで、もう食べる食べる
2升入りのお櫃を3杯空にして、未だ継続中、お櫃4杯8升目突破も時間の問題
とても追いつかないと台所では大騒ぎ
この大騒ぎに主人の善右衛門が何事かと問う
余りにも食いっぷりが良い人がいるとの話に善右衛門は面白がって覗きに行った
「見事な食いっぷりですねぇ 見ていて気持ち良くなります そんなにも美味しいですか」
「いや、今生最後のご飯 味なんぞ解りゃしません」
「ほほう、これは妙な事を言われますな その訳を聞かせていただけないでしょうか」
小車がおまんまの食いすぎで武隈部屋からヒマを出されたと知った橘屋善兵衛、実は大の相撲好き
橘屋善兵衛は懇意にしている錣山親方を紹介してやろうと提案
しかし、また大食いで破門にならないか心配する小車になんと幕の内に上がるまで毎月お米を五斗俵二袋分差し入れてくれるという
翌朝、善は急げで早速 翌朝錣山親方の元へ行くことにした
巣鴨の庚申塚を抜け、本郷追分けを通り、根津七軒町の親方、錣山喜平次の所に着いた
部屋の若い者も普段世話になっているので、直ぐ中に通され、錣山に弟子を取ってもらいたいと頼むが、身体を見なくても旦那の推奨ならOKだという
「旦那は相撲好きで、10日の興行を12日見る方ですから そんな方の見立てならば問題ありません」
「10日の興行を12日見るなんてそんな事出来やしないよ」
「いえ、櫓を組んで準備の日から見に来て10日楽しんで、片付けの日もここに来て、都合12日楽しむ相撲好きな方ですから」
錣山の前に二十五になる長吉が小さくなって挨拶した
武隈には分からなかったが、錣山が見て6代目横綱をはる男が目の前にいる「いい、イイ」と唸るだけであった
遊びも何も楽しみはなかったが、ただおまんまだけが大好きである事も、そのため武隈親方に破門された事も話した
「この若者は素質がある 武隈関は思い違いをしているようだ 相撲取りが飯を食わねえでどうするんだ 食えるなら一日一俵ずつでも食わせる」
毎月お米も贈ると言ったが、親方は食べるのも仕事の一つだから、米はいらないと言う
その代わり、幕に入るときしるし物でも贈って、贔屓にして、やってください、と暖かい言葉が返ってきた
錣山親方は小緑という自分が以前名乗っていた名前を新しい四股名として与えて弟子にした
死ぬ気になって相撲に精進し文化十二年十二月 序の口四枚目 小緑長吉と初めて番付に載り
翌13年2月芝西の久は八幡の番付に序の二段目、スソから24枚目と躍進 その間100日と経たない内、番付を60何枚と飛び越した古今に珍しい出世
文政五年、蔵前八幡の大相撲で入幕し、小緑改め小柳長吉と改名
初日、二日、三日と連勝とうとう四日目に元師匠の武隈関との割が出た
この割りを見て喜んだのが師匠の錣山
「明日はおまえの旧師匠の武隈だ。しっかりやれよ」
「明日負けては橘の旦那に顔向けできません おまんまの仇武隈文右衛門」
勝負当日の小柳は見事に武隈を投げ飛ばし会場はやんやの喝采
この勝負が長州毛利の殿様の目に留まりお抱え力士となり、文政十一年春 六代目の横綱を張った阿武松緑之助出世の話
(・0・。) ほほーっ
寄席の後は懇親会、いつもは会場だった二階席のレイアウトを元の居酒屋レイアウトに戻して懇親会会場となるのですが
( ^-^)/U ( ^-^)/U☆U\(^-^ ) U\(^-^ )カンパイ
御祭神は国之常立神 大国主神 伊邪那岐神 伊邪那美神 大山祗神 ほか20柱御岩山総祭神188柱を祀り、中世には山岳信仰とともに神仏混淆の霊場となり、江戸時代に至っては水戸藩初代徳川頼房公により出羽三山を勧請し水戸藩の国峰と位置づけ、徳川光圀公(水戸黄門さま)など藩主代々参拝を常例とする祈願所でありました
仏像の現存、境内の遺跡、祭事内容など古代信仰(古神道)、神仏習合色が色濃く残り、「神仏を祀る唯一の社」として、他の神社、寺院に見られない独自の信仰を伝えております
188柱も祀ってるんだ@@)